絵本に励まされて
はじめまして。絵本の読み聞かせが大好きなシニアです。読み聞かせをし
て、聞き手の方がお話の世界に入り込み、私と一緒に楽しんでくれると、とてもうれしくなります。大好きな本をご紹介していきます。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」いとうひろし 作・絵
あらすじ
幼いぼくとおじいちゃんはよく一緒に散歩をしました。ぼくの世界はどんどん広がって楽しかったのですが、次第に困ったことや怖いことにも出会うようになりました。その度におじいちゃんはおまじないのようにつぶやきました「だいじょうぶ だいじょうぶ」。この言葉を繰り返すうちにぼくは怖いもの、苦手なものも次第に受け入れられるようになっていきました。
聞き手の反応
小学校の高学年から大人までが楽しめると思います。特に繊細な感性を持っていたりどちらかというと心配性の人にぐっとくるかもしれません。中学受験を控えた子の中には試験本番に向けての応援として受け取った子もいました。
私にとっては
長男に発達障碍があり、不登校の時期を過ごしたり、学校生活でトラブルを抱えた時期にこの本に出会い、その後もずっと支えらています。
だれでも初めて出会う人や物にはなじめなかったり、不安感を持ったりしますが「だいじょうぶ だいじょうぶ」と思って過ごすうちに大抵のことは何とかなっていくものだと学びました。
家族が困難を抱えた時、私自身を落ち着けるために根拠はなくても「だいじょうぶ だいじょうぶ」と今でも繰り返します。
作品の中で孫を見守り続け、「だいじょうぶ だいじょうぶ」とはげまし続けたおじいちゃんは最後に今度は支えられる側になっているところにも温かさを感じます。