30歳になった田中摩美々のアコースティック・ソロライブに行きたい
行きたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
以下、行ってないライブのレポです!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(ハバネロP氏(https://twitter.com/habaneroP)主催の「第2回シャニマス投稿祭」参加作品です)
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私は地方都市に住んでいる壮年男性で、アンティーカは全盛期の頃よく聞いていた。ミーハーなたちで、結局彼女たちがティーンエイジャーではなくなった頃から音楽自体をあまり聴かなくなっていた。
ある日、近所のジャズ系ライブハウスの前をたまたま通ると、再来月に田中摩美々がやって来るという内容のフライヤーが貼ってあった。摩美々のツイスタをチェックすると、先々週に投稿されていた、画像添付もないそっけない告知投稿に「アンティーカ、ソロ曲、カバー曲、いろいろやります」と書いてある。私も楽しめる内容だと思い、行くことにした。
当日の客入りはかなり良く、あくまでグループの一員として知られた人物、それも全盛期ほどの勢いはないアイドルのソロライブであってもこれだけ集まるという事実が、自分には意外だった。
予定時間を数分すぎ、摩美々とローカルタレント(ツネさん)が現れた。なぜ土曜17時の顔であるツネさんがここに。
ライブ中のMCで初めて知ったのだが、ツネさんにはミュージシャン、それもマルチプレイヤーとしての顔があり、出演番組のテーマソングもこの人のオリジナルとのことだった。彼は更生施設の慰問をライフワークとしており、それが摩美々の琴線に触れて今回の共演が実現した……らしい。どう関係があるのかわからないが、なにか共感するものがあったのだろう。
摩美々はステージの中心に置かれた椅子に、ツネさんはピアノの前に座り、最初は歌いだしのキーの確認をしていたが、突然摩美々が「じゃあ、いきまーす」と客席に呼びかけライブが始まった。そのときの笑い方を見て、昔の、不良っぽい見た目の割に無邪気な笑顔を思い出して少々感慨にふけってしまった。
一曲めは「幻惑SILHOUETTE」のピアノアレンジ。ツネさんの叩きつけるようなピアノと、摩美々の「とりたてて上手いわけではないが芯が通っている」独特な声が噛み合い、とてもドラマティックだった。全盛期とはいえカップリング曲から始まる辺りが、TV番組のトークでも飄々とユニットメンバーを煙に巻くあの頃の摩美々を思い出させた。
その後も新旧問わずアンティーカの曲やソロ曲などを立て続けに演奏。ツネさんはピアノとアコギを曲ごとに持ち替えながら、摩美々は基本的に椅子から動かずという感じで、落ち着いた雰囲気で進行。アンティーカの曲はさすがにちょっとスピードを落としたアレンジだったが、むしろ違った魅力が現れてきて良い。ソロ曲はほぼそのままのアレンジで、原曲以上に摩美々の声が引き立つ。後半はカバー曲が連続して、意外な選曲も。
笑ったのが、ツネさんの番組のテーマソングのカバー。突然摩美々がツネさんを自分の椅子に座らせ、自分はピアノの前に座ったのでなんだと思ったら、聞き慣れたあのイントロのピアノバージョンが流れたのには笑った。ツネさんは顔を真っ赤にして照れ笑いしていたが、さすがプロというべきか、朗々とした声で摩美々とデュエットし会場は大盛りあがり。演奏後にツネさんは「聞いてないよ!」と笑っていたが、摩美々は「ふふー」の一言であしらっていたのには笑った。この地方は、アンティーカ全盛期のツアーでさえ全く縁がない地域だったのだが、この日のためにこういったサプライズを用意してくれるのは地方民としてはかなり嬉しい。(地元ネタでごめんなさい)
終盤「先に言っときますケド、今日はアンコールなしですからねー」と摩美々が言ったときは、客の数人からは「えー」と残念がる声が。摩美々がそれにいたずらっぽく笑い「だから、あと2曲、絶対に忘れないでください」と言ったときの顔と声は未だ忘れられない。本当に行かなかった人たちがが可哀想でならない。
最後の2曲は椎名恵「遠い記憶」と令和初頭(うろ覚え)の283プロ合同曲「Dye The Sky.」前者はガンダムOVAの曲だが、摩美々がガンダム好きとは聞いたことがないので、誰かの推薦で選んだのかもしれない。シンプルなピアノに乗せて歌詞を一文字一文字丁寧になぞるように歌う摩美々を見ていると、彼女がアイドルになる前からの悲喜こもごもの重みを叩きつけられている気がしてきて、感動することすらおこがましいと思ってしまい、前のめりになって食い入るように聞き入った。
最後の曲はツネさんのアコギと摩美々のピアノが共演。コーラスはツネさんがオクターブ下で担当。テレビで聞くよりずっと低くダンディな歌声だった。原曲聞いたのはだいぶ前だが、当時は「力強い宣言の曲だな」程度の感想だった。今の摩美々はもうタレントとしてかなり成熟し、もう過去の遺産で食おうと思えばやっていけるはずなのに、このように挑戦的なイベントを企画する意志の源泉はどこにあるんだろうと思っていたが、この曲の歌詞を笑いながら歌う摩美々をみて、なんだか一瞬で納得してしまった。
焼き増しされたような日々 そこに輝きなんてない
挑戦者で有り続けることを決意しており、しかしそれは決して試練でも修行でもなく楽しみと考えているのかもしれない。今日まで可能性に挑み、それを楽しみ続けてきた、アンティーカそして田中摩美々を忘れていた自分が情けなく感じられた。
ライブ終了後は、ソロの新譜購入者限定でサイン&握手会。感極まったままCDを購入し、摩美々と対峙した。今日の感想を目一杯伝えようと思ったのだが、手を握って目を見た瞬間涙が溢れて、言葉が出なくなってしまった。摩美々は心配そうに私をみていたが、こちらがなんとか「来てよかった」とだけ言葉を絞り出すと、「そんなに感動してくれるなら、私も来てよかったですー」と、いつもの口調で返事をくれた。その一言でなにか許されたような気がしてしまい、手を離し、一礼して帰路についた。摩美々の目が潤んだように見えたのは、こちらの視界が涙でぼやけたせいだと思う。
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いや~~~~、存在しないとはいえ、良いライブだったな~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!
ああ~~~~~~~~~~~~~~あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~助けてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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