B1第5節 GAME2 B.LEGUE 2023-24 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ VS 宇都宮ブレックス
10/29 ドルフィンズアリーナ
⭕️注目ポイント
前日の課題に対して、どのような回答を準備してきたのか。そしてどれだけ遂行できるのかが問われる試合。
まずはインサイドの攻防。
次にファウルトラブル。
そして宇都宮ディフェンスの攻略。
ショッキングな4Qの借りを返したい!
⭕️試合結果
67-70
3点差での敗北
ポイントとなるスタッツ
リバウンド(特に宇都宮のオフェンスリバウンド)
名古屋 OR 14 DR 22 TR 36
宇都宮 OR 21 DR 24 TR 45
ペイント内の得点
20-36
特に4Qのスタッツ
得点 8-20
2pt 3/10 6/9
リバウンド 6-12
⭕️選手にフォーカス
・レイパークスジュニア
この試合はシュート確率が悪かったが、こういう日もある。
それでもディフェンスで貢献して、ブラスマイナスはやはりチーム最高のプラスの6。チームの鍵は彼かも知れない。
今シーズンのスタッツは良し。スリーポイントは完璧な内容。ディフェンスのハッスルも申し分ない。
ペイント内のシュート確率をもう少し上げたいくらい。
ハンドラーとして活躍しているが、さらなる向上を求めたい。そうすれば名古屋オフェンスの核になり得る存在。
とにかく、今シーズンの意気込みが見ていても伝わってくる。
・ソアレス
今日は得点でチームを支えていた。これを継続したい。
少しずつショット確率が上がってくる兆候が見える。
スリーポイントが33%まで上昇してきた時がチームの躍進の時。
ペリメーターの確率は十分なので、本数を増やしていきたい。
チームディフェンスの連携が1番の課題。
・フランクス
今日は抑えられたが、攻守に渡ってインサイドで体を張っていた。
今シーズンここまでのスタッツは合格点。ペリメーターのシュート確率を、もう少し上げれればベスト。
エースとして得点源になっているが、まずはチームの連携を深める事が重要。スペーシングがチームメイトと噛み合っていない試合が多い。
ディフェンスでの頑張り、特にリバウンドに負担が大きいが、何とか戦ってほしい。
⭕️試合内容
・1Q
名古屋はディフェンスの強度が高く、リバウンドの意識も高い。
久々スタメンのレイパークスジュニアがかなりハッスルしている。
しかし今日もファウルが多いのは気がかり。3分半でスミスが2つめのファウル。
チームファウルもかさんで、宇都宮ペースで試合が進む。
しかし、齋藤とフランクスの連続スリーポイントで一瞬で追いついてムードを変えることに成功した。
齋藤、レイパークスジュニアのハンドラー陣が宇都宮ディフェンスのファウルを誘い、後半は互角の展開。
比江島、遠藤が早くも2つめのファウル。
名古屋のオフェンスも重たいが、ディフェンスでしぶとく宇都宮の得点を止めていた。
19-16
・2Q
開始早々にフランクスが2つめ、そしてスミスが3つめのファウルの笛を吹かれる。
ファウルトラブルについては昨日からの改善がここまでは見られない。
ファウルの影響か、インサイドで宇都宮に連続でオフェンスリバウンドを取られて失点。
オフェンスでは、ピック&ポップからスアレスがスリーポイントを2本決めて挽回。宇都宮ペースになるのを防いでいる。
そのソアレスが、ギャビンの腕と肘にイライラが募ってファウル2つめ。かなりやりあっている。
フリースローで宇都宮が一歩前に出る。
激しく攻守が入れ替わる展開が続き、名古屋が点差を詰める中で、比江島がファウル3つめ。
この攻防では名古屋がやり返した。
その後は宇都宮がニュービル起点のオフェンスを選択。
名古屋は佐藤をマークマンに選択。善戦しているが、ドライブの時にニュービルが優勢。
名古屋はオフェンスではオンザコートワンでコートに立つフランクスのオフェンスを選択。スペースを開けて、アウトサイドでフランクスにボールを持たせている。
名古屋のディフェンスが集中力が増して、スイッチのローテーションが早くなってきた。
宇都宮のボール回しに余裕がなくなっている。
最後に須田のスリーポイントとソアレスのブザービーターのジャンパーで名古屋がリード。
39-36
・3Q
立ち上がりは宇都宮のペース。逆転されて8-0のランまでされてしまったが、須田のプルアップスリーが決まって流れを引き戻した。
そしてスミスがファウルを我慢して、冷静にゴール下でパワーを発揮。リバウンドと得点で名古屋ペースになる原動力になっている。逆転に成功。
前半はファウルで何も出来なかったスミスがインサイドを支配。
ついにリードを広げていった。
宇都宮のアウトサイドシュートがほとんど入らず、ファウルもかさんでいる。
点差が2桁差になるかどうかの攻防が続く。
そこで齋藤のステップバックスリーが決まって11点差。
ビッグプレイでそのまま名古屋の流れで行けるかと思ったが、ニュービルのスリーで踏みとどまった宇都宮。
59-50
・4Q
名古屋はビッグラインナップ。
ハンドラーを中東とレイパークスジュニア。佐藤を入れずに須田というプチビッグ。
しかし、レイパークスジュニアがすぐに足を痛めて交代。
この試合、伊藤も怪我で退いているので、かなり心配な状況。
ニュービルのドライブが止められない。無双状態になってきた。
そしてスミスが4つめのファウル。
さらに凡ミスターンオーバーから得点されて4点差まで詰められて名古屋タイムアウト。
これで宇都宮ムードに様変わり。
名古屋はレイパークスジュニアが戻ってきたが、流れは変わらず。惜しいシュートが入らない。
ここでビッグラインナップに戻した。
オフィシャルタイムアウト時で1点差。
オールスイッチの粘りのディフェンスを見せるが、ニュービルだけは止まらない。ビッグマンにスイッチさせて行うドライブから、ヘルプディフェンスが追いつかないスピードでレイアップを決める。
これで逆転されたが、名古屋はレイパークスジュニアがPnRのドライブからファウルをもらいフリースローで再度逆転。
名古屋は、ニュービルのピックに対して、ソアレスがスイッチせずにドロップディフェンス。ジェレットをドフリーにしてもレイパークスジュニアにニュービルを追いかけさせる。
一度止めたが、アウトオブバウンズから比江島がフリーになりスリーポイント。
また逆転を許す。
ビッグラインナップはディフェンスである程度効果を発揮している。粘りを見せて同点に追いつき、残り時間2分。
しかし、また比江島のドライブを止められずに2点ビハインド。
レイパークスジュニアを代えて齋藤。
得点を取りに行く場面。
ボールと人のムーブからフランクスの1on1を選択。ペリメーターのミドルジャンパーを決めて同点。
宇都宮はニュービルがスリーポイントを打つが外れる。
名古屋は再度フランクスに集めるが、ヘルプが早くタフショットになってしまう。
残り35秒。
宇都宮の選択は比江島のアイソレーション。マークは中東。上手く守ったが、ファウルの笛。比江島のシュートが明らかにショートして外れた事で接触があったように見えたか。
フリースロー2本決まり2点差。
名古屋のラストポゼッション。
齋藤がフランクスにパスを供給しようとボールを持つが、フランクスがもらう体制になっておらず、ディフェンスのプレッシャーを受けてしまう。苦し紛れのソアレスへのパスをカットされてしまうが、アウトオブバウンズでかろうじて名古屋ボール。
タイムアウトを使い、残り4秒。
ラストショットを須田のスリーポイントに託した名古屋。スクリーンのスミスがファウルを取られて5ファウル退場。万事休す。ファウルの笛がなる中、須田の打ったシュートが入ったのが、余計に悔しさが増す。
67-70
3Qまでは名古屋ペースと言ってもいい試合展開。4Qに全てをひっくり返された。
⭕️総評
・スミスのファウルトラブル
ファウルに苦しんだスミス。プレイタイムが伸びずにインサイドの攻防でまたしても宇都宮にやられてしまった。
しかし3Qに完璧な仕事をした事で、4Qにもスミスの働きに期待した名古屋。安易なインサイド勝負は単調になりすぎる危険もはらんでいる。連携プレイも織り交ぜたかった。
・2人のスコアラー
ニュービルと比江島というハンドラーを同時起用する宇都宮に対するクラッチタイム。名古屋のディフェンスのヘルプスピードが追いつかなかった。
今のチームディフェンスの練度では止めきれない。
・敗因
敗因は特定できるものではないけど、4Q前半にあそこまで点差を詰められてしまった事が大きかった。
宇都宮ディフェンスの前に得点が止まって、結局8得点。オフェンスチームのスコアではない。
終盤のクラッチタイムにワンポゼッションの攻防になってしまったら、どちらが勝ってもおかしくない。
宇都宮のディフェンスが凄かったとはいえ、ツーポゼッション以上の差で終盤に入れる試合展開だったはず。
そしてインサイドの攻防。宇都宮のオフェンスリバウンドを阻止出来なかった。約半分の獲得率はやられすぎ。スミスがファウルトラブルでプレイタイムが伸びない事で、スミス不在時のリバウンドの弱さが露呈。
得点でもインサイドは宇都宮が圧倒。
⭕️余談
・満員御礼 5600人
満員のドルアリの雰囲気が最高。こちらもまだ発展途上。11月12月は成長の時。
バスケ熱が名古屋でも盛り上がっている事を実感する。
もしかして、平均で5000人クリアしてしまう?
・試合後のインタビュー
今まで意識して全部見た事がなかったんだけど、勝利した宇都宮のインタビューのみで、名古屋の会場のインタビュー放送されず。
昨シーズンもそうでしたっけ?
会場はホームチームのものだけど、バスケットLIVEはむしろアウェイチームの人ほど見るし、仕方ないか。