小林賢太郎さんの解任にまつわる
こんにちは。雨月堂です。
今日たまたまサンデージャポンをつけてたら
小林賢太郎氏の解任について
太田光氏が「知っておいてもらいたいこと」という文脈で彼の弁明をしていたので、以下覚えている範囲で引用します。
"NHKの「できるかな」、っていう幼児向けの圧倒的な『善』と認識されている番組がNHKにあって、それが実は偽善で出演者の内幕を描くという前提でやってるの。その偽善を強調するのにあの問題のセリフが出たわけ。だから、彼がユダヤ人大虐殺を軽く考えてるとかそういうわけではなく、本当に悪だと認識してる。発言自体はもちろん悪いけど、せめて背景の説明だけは(お詫び先に)してほしい。」
……この説明聞いて、そうなのか!!目から鱗!!って思った方いらっしゃいますか?
アウシュビッツ=完全な悪。これに関して異議を唱える人はよほど別の世界線で生きている人です。
それで笑いを取ろうとした「意志」が問題視されているのに。すごく論点がずれていると感じます。
太田氏がそんなこと言わなくても、私は解任にあたり小林賢太郎氏が出した謝罪文で彼の気持ちがとてもよくわかりました。
「浅はかに人の気を引こうとしていた頃だと思います。その後、自分でもよくないと思い、考えを改め、人を傷つけない笑いを目指すようになっていきました。」(小林賢太郎氏、謝罪文より)
簡潔だけど、なぜそんなことをしてしまったのか、どう思ったのか、そして行動をどう変えたのかを説明してくれました。
さらに、震災復興に寄付をしていたり、傷ついた誰かを支援しようという気持ちも過去の行動から伝わります。
アウシュビッツは人類が犯した罪の中でも最も凶悪な部類に入るでしょう。歴史を調べたり、書籍を読んだりして、被害者やその家族の気持ちに少しでも寄り添う瞬間があったら、決して笑いのネタにはできないと思うことが人間らしさだと私は思います。そして、それは世界のスタンダードでもあります。
今回の太田光氏の弁明などなくても、小林賢太郎氏の文章の方が、後悔をちゃんと表していますよね。
今度、小林賢太郎氏の舞台を見てみたいと思いました。