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〽バイアスに負けた~偽の合意効果~

①『昭和枯れすすき』さくらと一郎

〽貧しさに負けた…

この歌を認知しているであろう世代に、この続きを促してみれば、
ほぼ100%の確率で、必要以上の金切り声で「いいえ」と返してくれる。
そして顔を見合わせて笑う。までがだいたいセットになっている。

実際さくらは、ちょっと高めの声で普通に歌っているのだけど。
興味と時間と何かがあれば、下記YouTubeでご確認頂けたら幸いだ。

さくらと一郎/昭和枯れすすき1974.7 Sakura&Ichiro


②かなり以前から小学校の運動会のクラス対抗リレーでは、ゴールは
みんなで手を繋いでテープを切る。

そんなことを実践している学校など、聞いたことがない。トップを走る俊足な子どもや、2番手3番手の子どもを途中で減速させ、最終的にみんなの足並みを揃えさせるのだろうか。急な減速によって足が縺れ、転倒、怪我の危惧はないのだろうか。
やっているとすれば、よっぽど平等教育が行き届いているのかなんだか…


③共働き家庭やひとり親家庭で、親が来られない家庭の子どもが一人ぼっちになるのがかわいそうだから、運動会の昼食は一律にみんなで給食。

小学校3年生時に転校した学校がまさにこれだった。転校前の学校は、そもそも給食がなかったというのもあって、「なんで運動会で給食?観に来てくれた親と(親持参の弁当を)一緒に食べないのはなぜ?」と年齢相応の疑問に基づいて質問をしたつもりだったが、当時の担任曰く

「おまえは『親が来られない家庭の子どもは、ひとり淋しく(昼食を)食べろ。』とでも言うのか?」


いやまぁ、言うたら担任の言うとおりなんやろうけど。それ以上丁寧な説明を受けた覚えもなく、当時はそういう意味でも、おおらかで大雑把な時代だった。
しかし、複雑に絡み合った世間(大人)の事情を把握しているとも思えない年端も行かぬ児童に、このぞんざいかつ邪険とも思える言いぶりたるや。

実際問題、そんなことを言い出したら、淋しい思いをする子どもがいた(いる)であろう、授業参観親子遠足も同じことじゃないのか。まして(今はもうない?)デリカシーのなさここに極まれりの父親参観日も当たり前のように挙行され、問題視する声を聞いた覚えもない。
(早くから母子家庭だったワタシは、母親が授業参観に来てくれたことなど数えるほどしかないが、教師からのケアなどただの一度もなかった。)

閑話休題、①昭和枯れすすきの「いいえ」、②「みんなでゴール」、
③「親が来られない家庭の子どもはかわいそうに違いない」。
これらは勝手なバイアスによる、勝手な心証形成の結果だと思う。

①は笑い話、②は都市伝説じゃないの?で済むかもしれないが、残念ながら③には平等教育に名を借りた、全体主義性と統率性の深闇を感じずにはいられないのである。


【再び話はズレて、個人の所感】
正直言って、運動音痴のワタシにとって運動会なんてハレの日の行事でもなんでもなく「苦痛と屈辱に耐える公開処刑」という認識のほうが近かった。
ならせめて、普段とは違う雰囲気を味わいたい、家族と一緒にお弁当を食べたいという気持ちに寄り添ってもらえなかったのは何故なのだろうか。
是非、当時の教師たちに訊いてみたいものである。

実際、運動会当日の給食なんて、味も素気もない病院食のようだった。


【追記】

沖縄県民は、「明日はAM10:00に〇〇で待ち合わせね」と約束すれば
その当日はAM10:00に目覚める。
以前沖縄県民に訊ねてみたところ、「映画等、時間が決まっている場合は
流石にそんな悠長なことはしない。」とのこと。そりゃそうだろう。
これは、「何とかのケンミンショー」による同県民への風評被害だ。


愛媛県の水道には、ポンジュースが出る蛇口がある。
あらへん、言うねん。


〇20年ほど前、主に関西以西で車の当たり屋の情報がまことしやかに流れ、誰かによって車種やナンバーまでご丁寧に報告され注意喚起されていたが、チェーンメールに登場する都市伝説上の犯罪者集団だったことが判明。


『家政婦は見た!』で、市原悦子演じる主人公の家政婦石崎秋子は、柱の陰から顔を半分出して、勤務先のお宅の揉め事を覗き見などしていない。


『3年B組金八先生』の武田鉄矢演じる教師坂本金八の決まり文句と言えば「このバカちんがぁ~!」が想起されがちだが、実はこれ、決まり文句と言えるほど常用されてもいない。(一度くらいは言ったかもしれないけど。) 


「訪問販売員、飛び込みのセールスマン、そして空き巣による個人宅のポストや表札へのマーキング」
その家の家族構成、在宅時間、帰宅時間、果ては売り込みやすさ、入りやすさの情報を同業者や仲間内に分かるような記号や符牒で残していくというもの。これをネットで検索すると、何故か警備会社や鍵の業者の「あなたも狙われている!!」と言った不安を煽る記事ばかりヒットする。実際にそんなことが行われているのか、真偽のほどは定かではない。

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