あの時、アナトリア南東部を旅行できてよかった件
はじめの能書き
トルコどころか、海外に出ることさえ厳しくなってからずいぶん時間が経ちますが、まだ気軽に海外に出られる日が来るのは先のことのようです。昨年11月にnoteでブログのように記事を書き始めてから、過去の海外渡航をまとめるということでしか、海外のことを語れないというのはちょっと残念な気がしますが、これも今は致し方なしでしょうか。
さて、先日ようやく古いPCを見つけました。ずっと探していたのです。なぜかというと、その中に古い写真のデータが入っていたからで、そういう大事なデータがあったのに、ちゃんとコピーを取っていなかったんですね。私らしいというのか、ずさんというのか。今後は気を付けるとしまして、ともかくデータを救出できました。
それで、表題の件です。南東部とは、トルコのアナトリア南東部のことで、私が2014年から2020年1月までトルコはアンカラに滞在していたことをご存知の方も多いとは思うのですが、その5年の間は現地の社会情勢・国際情勢がずいぶん緊張していて、結局訪れることができなかったのが残念に思うことの一つとして残っています。
一方で、実はその前の年、夏季休暇を利用して1ヶ月ほどトルコを訪問していました。その時に、自由に動ける旅(つまり、出張という公的な用事ではないプライベートの旅行)ということで、一度はアナトリア南東部の都市を見ておきたいなと思っていたのです。写真が撮れれば、今後何かと役に立つだろう(たとえばトルコ語の授業などがあればそこで見せられるし、自分の文章に添えるものとしても利用できる、等々)という計算もありました。それで、2013年8月7日から同28日まで、3週間の旅程でトルコを訪れていたというわけです。最初の10日間を急いで南東部に、残りの10日間をイスタンブル近郊の旅行にあてようということで。
どこを見て回ったか
南東部の旅行は、本当にざっとしか見て回れませんでしたが、今でも印象に残っています。その風景はイスタンブルはもちろん、一番よく知っていたつもりのアンカラとも全然異なる雰囲気でした(当たり前でしょうけど)。
たとえばこれが、ディヤルバクルという都市の一風景。
城壁の中が旧市街で、このときはまだ世界遺産に登録される前でした。
このあとハサンケイフにも行って、2日ほどディヤルバクルに泊まって、次にウルファという街へ。
有名な、「聖なる魚の池」というのがあります。ここにも3泊ほどして、シリア国境ちかくのハッランというところを見てきたりしました。
その後、さらに西へ進んでアンテプ(ガーズィアンテプ)へ。ここはゼウグマ博物館という、相当大きなモザイク美術の博物館がありました。見応えがあったことだけ覚えています。
この時の旅行は、途中で食あたりを起こしてしまい、ひどい下痢との戦いでもありましたが、イスタンブルに戻る日も決まっていたので旅程も変えられず。耐えて耐えて、さらに西へ行きました。アダナというところでようやくゴール。
世界でも有数の古い石橋ということでしたが、後に2018年、国際学会の時に訪れたときには周辺がずいぶん治安が悪くなってしまっていたようでした。このときはまだそうでもなかった(はず)と記憶しています。
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どうですかね。この辺の旅行記、需要あるといいな。
それぞれの都市ごとに、それなりのボリュームにはなるかなと思っているのですが。あと、なんせもう10年近い前のことなので、当時のメモは残っているのですが、情報としてはだいぶ古くはなります。
渡航が難しい今だからこそ、あえて。
とにかく、タイトルにも書きましたが、シリアやイラクとの国境が近いということもあって(外務省の渡航注意はまだ継続しているみたいですし)、今のところ(Covid-19のことを差し引いても)よほどのことでなければ、普通の観光としてはなかなか行きにくい地域にはなっていると思います。
たとえば、今この記事を書いている2021年1月5日時点では、ディヤルバクルは危険情報レベル3になっていますし。実際に行ってどうなるかというのはもちろんわからないですが、立場的にここを訪問できない人もきっと多いでしょう。残念な、本当に残念なことですけどね…
そういうことを差し引いて、ということであれば、せっかく始めたnoteですから、書き残すという手はあるのかな。どうでしょうか。
はい、アンカラ滞在記でしょ?わかってますわかってます…はよ書きます…(こうやって、書きますと約束していく内容が増えていくのでネタには困ってはいないとも言えるんですが。ハハハ)
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2020年1月6日 追記:
ということで、リクエストというかエンカレッジメントをいただきましたので、書き進めてみることにします。以下、マガジンもまとめていこうと思います。
以下、6本の記事にする予定でおります。更新したら、ここでもリンクを貼っていこうと思います。
1. イスタンブル→ディヤルバクル(2013年8月7日〜8月10日)
2. ハサンケイフ(2013年8月9日)
3. ディヤルバクル→ウルファ(8月10日〜8月14日)
4. ウルファ近郊(8月12日、13日。ただし13日は食あたりでほぼダウン)
5. ウルファ→アンテプ(ガーズィアンテプ)(8月14日〜8月15日)
6. アンテプ→アダナ、メルスィン(8月15日→8月17日)
7. イスタンブル市内
8. ビュユクチェキメジェ(8月20日)、ビュユクアダ(8月24日)
9. 帰国(8月28日)(帰国近辺の記事は全文無料の予定です)
以下、マガジン購読にあたっての注意事項です。
各記事の一部を、有料とさせてください。無料部分でも概略は読めるように構成します。各記事はそれぞれ設定される価格で全文読めます。マガジン購読のほうが、わずかですが割安になると思います。
また、更新は不定期です。連日更新になるかもしれませんが、予期しない事情により更新が延期される場合があります。気長にお待ちいただければ幸いです。
では、ノートと写真を見ながら。振り返っていってみましょうか。
↑2013年7月23日、渡航前にどこに行こうかなど、大阪は江坂のプロントでビール片手にリサーチしていました。至福の瞬間でしたよね…
ここから先は
2013年8月に訪問した、トルコのアナトリア南東部各都市のレポートを、写真とともに記していこうと思います。今ではすっかりアクセスが難しくな…
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