2013年アナトリア南東部旅行の記録(5): ガーズィアンテプ
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8月14日。腹下しに耐えつつの移動となりました。普段下痢などしない体質なのですが、このときの移動ほどこたえたものはありませんでした。ほんとに、生ものには注意しないといけませんでしたね…
学びを得ました…神様はおそるべき試練を与えてくださることであるよ…
宿をチェックアウトして、市内バスに乗ってウルファのバスターミナルに着きます。偶然でしたが、ものすごい人だかりだ!
何事かと聞いてみたら、ちょうど兵役で若い人たちがこれから移動して任務に就くということだったのだそうで、家族や親戚で見送る光景を目にしました。いざ送り出す瞬間を見るのは初めて。
これから兵役に就く人たちを見送る人たちです。
私が乗るガーズィアンテプ行きのバスにも、ウルファから兵役で移動するらしき人がいたので、さぞ干渉に浸っているのであろうな…と思いきや、バスが出るや否や携帯で家族に電話しているのがちょっと面白かったです。
バスに乗っている、今から行ってくるよみたいなことを話しているのが聞こえてくる。さっき感動的な別れのハグとかしてきたとこでしょうに…まあ、それと電話はまた別ということなのでしょうね。
兵役を経験したことのない自分としては、なんとも言えないシーンを見た気がしました。
さて。問題のバスの移動です。
3時間だったか3時間半だったか。とにかくこちらは途中で粗相などしてはたまりません。早よ着け〜、早よ着け〜と念じながら、なんとか事故を起こさず(自分が)にガーズィアンテプに到着しました。
さて、ガーズィアンテプでの目的は2つ。モザイク博物館を見学することと、今回の南東部の旅の大きな目的の一つ、各都市の市場を見て回ることでした。
ワイはやりましたよ…痛み(つまり、腹痛)に耐えて、目標はなんとか達成しました…
ゼウグマ・モザイク博物館へ
さてさて。まずはお目当てのゼウグマ博物館です。
モザイク美術館としては当時世界最大規模と言われていて、とにかく展示がすごいからぜひ行きな、とは移動中のバスの職員さんにも言われていました(もちろんそのつもりでしたわな)。
荷物を置いたら、真っ先に博物館に行きます。鉄道駅の裏側のほうにあるとのことで…
これが当時のガーズィアンテプ鉄道駅。
余談ですが、鉄道でここに来るというのも、渋いだろうなとは思いましたが。時間がないとなかなか鉄道で来るということは難しそうだなと思っていました。実際、トルコ国内の移動は、当時鉄道というのがなかなかレアで、まして南東部への移動というのはかなり体力的にも時間的にも厳しかったんじゃないかと予想しています。それはともかく。わかりやすく大きい博物館を見つけます。
でかい!博物館でかい!
噂に違わぬ規模の博物館でした。で、当然見応えも十分。コンマゲネ王国時代のものが中心ということでしたが、3世紀から8世紀の間に、先人がこんなに精巧なモザイク画を作り上げていたのかという感動がありました。
今写真フォルダを見返すと、かなりたくさん館内の展示物の写真が残っています(だから、撮影は比較的自由だったのだと思います。何も言われていないので。それがいいことなのかどうかはわからないのですが)。
売店も見て、何点か日本への知り合いに配るためのお土産を買ったはず。館内全体で、2時間くらいは見て回ったのではないかと思います。十分堪能して、腹痛でとんでもないことになる前に、宿に帰投。改めて、アナトリアの考古学的重要性に思いを巡らせる経験となりました。
みなさんにもぜひ訪れて欲しい博物館なのですが、ガーズィアンテプ自体が今やはり外務省の例のあれでレベル2ということで、ちょっと腰が引けるという人も多いでしょうし…何より今はコロナで、トルコに観光で渡航するどころではないということですからね…
だがもちろん、いろいろと終息した日にはぜひみなさんに訪れてほしい、イチオシの博物館と言えます。
市場を歩く
何回も書いていますが、南東部各都市の市場を見て回るのが、今回の旅の目的の一つ。
ここでもこれにつきます。アンカラにもウルスという旧市街地区の市場があるし、イスタンブルにも市場はあって、それらはそれらで味があるのですが、南東部もまた味があると思うのです(みなさんはどうだろうか?)。
「銅製品屋市場」という表示。こういうアーケード式の市場が目を引きます。
これこれ。こういう雰囲気のが欲しかったのよ。などと言っていました。お腹は痛かったけど…
これは別の市場の入り口だったかな?とはいえ、やはりここでも銅製品の品物の数々が目につきました。職工のおじさんたちが、カンカンと元気よく銅板の作成を道端に出てやっていました。こんな感じ。
撮っていいですか?と聞くと、「もちろん」とほとんどの人が気さくに応じてくれました。さすがトルコだ。ありがたい。
ガーズィアンテプといえば、ピスタチオが有名です。ここにきたからには、やはり味見はしておかないといけないだろうと。
ということで、量り売りで200グラムほど買いました(トルコではこういう乾物は量り売りで買うことが多いです。スーパーでは最初からパックされているものもありますが、量り売りで買えるコーナーも併設されてることが多い)
どうせお腹痛いし、普通のご飯は食べる気力がわかないし。
ということで、宿に戻ってビール(今は懐かしい、エフェスビールのスタウトのやつだ…)片手に、ピスタチオを堪能しましたよね…そして、今思えば…下痢してるのにビールを飲むというのが大悪手でしたよね…😭
ここまで、ガーズィアンテプ編でした。読んでくださり、ありがとうございます!
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