フルリモートで地元のキャリア支援教育に携わる先輩にちょっと質問してみた【インタビュー#3】
こんにちは!UGATSUです。
インタビュー3本目!お話を伺ったのは、UGATSUメンバー・Yと地元が同じで、小中高の先輩でもあるこの方です!
幼い頃から知っているからこそなし得た、小気味良いテンポのインタビューにもご注目ください^^
世界一周で感じた課題に地元で取り組む
── まず、ザキさんのこれまでのキャリアを教えてください。
高校時代、大学受験に失敗して私立の関西大学に入学したんよねー。浪人の選択肢もあったんだけど、世界一周に早く行きたかったってこともあって浪人はせずにそのまま進学したって感じ。
大学1〜2年の頃は特に何もしてなくて、3年の時にTABIPPOの世界一周コンテストで優勝。4年になる前に1年間休学して、ひたすら旅行してたなあ。
帰国してからは、やりたいことが特になかったんよね。ただ将来的にはサラリーマンのイメージがなくて、独立するんだろうなってなんとなく思っていたから、独立に必要な経験とか勉強もできるリクルートに入社した。
今、実際にやっているのは新卒領域の法人営業。新卒社員を採用したい企業に対して、新卒社員獲得の手段として自社のサービスを提案しながらサポートしていく業務やな。
── 世界一周することは高校生の頃から考えていたんですか?
そうそう。高校卒業する時、どでかく黒板に書いて宣言してたな(笑)
── 有言実行ですね!
さてザキさんは今、地元の香川県で「キャリア教育プログラムToBe」を行なっていますよね。どんなことをされているのか教えてください。
国からの方針で高校の授業に「探究」授業が導入されていて…俺らが学生の頃は「総合学習」って呼ばれてたかな?
その中のキャリア教育の授業を運営・設計・企画してるって感じ。
高校生・高校の先生・地元企業に勤めている会社員の方とチームで動いていて、自分は業務委託って形で、プロジェクトの全体設計とかマネジメントをやってる。
── 北海道からですか?
そう。だから基本自分はオンラインでやってるんよね。
── めちゃくちゃ難易度高そうですね〜。
続いてキャリア教育の分野に挑戦するまでの経緯をお伺いしたいんですけど、どうしてその分野に興味を持ったんですか?
理由はいくつかあるんやけど…。
採用の仕事をしていて、「大学生になってからキャリアを考えるって遅くない?」ってずっと思ってる。
高校時代は勉強とサッカーしかしてなかったし、勉強と部活やるのが当たり前でそれ以外の選択肢ないような感じあるやん?でも大学に行ったら一気に選択肢が広がったんよね。
「高校生の段階で知りたかったなー!」ってことがめちゃくちゃあった。
あと、世界一周した時に出会った人の多くが「社会人になってから念願の世界一周してます」って言ってて。
俺はたまたま高校生の時に世界一周したいなって思ってたから学生の間に経験できたけど、大学生とか社会人になってしたいことって、もし高校生の時に考えられてたらもっと選択肢が増えるんじゃないかなってその時なんとなく思ったんよね。
挑戦の機会は、とりあえず動いてみた先にあった
── そうやっていろんな経緯から興味を持ったキャリア支援の領域に対して、アクションを起こしたきっかけは何だったんでしょうか?
最初は、TABIPPOの学生スタッフをしたことかな。他大の学生との交流があってめっちゃ面白い先輩・同級生とたくさん出会ったし、3年の時はインターン行ってビジネスの視点も広がったし。
社会人になって、コロナの影響で仕事がオンラインになって時間ができたタイミングで、“自分は誰を幸せにしたいのか”とか考えるようになったんよね。
「地元の香川県に関することは何かやりたい」っていうのを考えてた時に、リクルートが出してるマルチリレーション社会の論文を読んだ。
「コミュニティの数が多いほど幸せ」って内容なんやけど、「これってまさに自分やな」「今自分が幸せなのはコミュニティのおかげやな」って思って。
もっと若い年代がいろんなコミュニティで経験して、困難にぶつかっても「なんとかなる」「ダメになっても誰かが助けてくれる」って思えるような、レジリエンスが形成されるようなコミュニティとか、若年層向けのキャリア支援があったらいいなって思ったんよ。
── なるほど。具体的にはどのようなアクションを取ったんですか?
たまたまコロナ禍で時間がある時に、co-ba takamatsuが企画するU25以下の若者を対象にしたオンラインワークがあったから参加してみた。
ビジコンみたいな感じで3ヶ月みっちりメンターがついて、そこで出会った高校生2人とチーム組んで今のプログラムの原型を作ったんよね。
その高校生の学校の先生がこういったキャリア教育に興味あって、「じゃあ一緒にしましょう」って機会くれて。
co-ba takamatsuの社員さんと先生・高校2人の計5人で準備していくことになったんよ。今思えばまじでラッキーやな。
物理的な距離があっても挑戦し続けられた理由
── 実際に挑戦してみて、いかがでしたか?
よかったことは、この挑戦をきっかけにいろんな人と出会うことができたし、いろんな経験ができたことかな。
地元との繋がりが高校を卒業した18歳までで止まってたけど、7年越しに新しい繋がりができた。新しく人と繋がっていくと、どんどん地元のことを知っていって、知れば知るほどまた好きになって。
それは本当にやってよかったなって思う。
取り組みとして自信を持って、生徒・学校・社会人にもいい影響を与えられるものを作り上げることができたのもよかった!
── いろんな経験とは、どんな経験ができたんですか?
本当にいろいろ経験したんやけど、パッと思いつくのはデザイナーや早稲田大学の教授も入ってワークブックを作ったことかな。どんどんプロジェクトを大きくできたのはいい経験だった!
プロジェクトマネジメントの経験もしたことなかったから、それ自体が新しい経験やったわ。
── 北海道から香川のキャリア支援を行う壁って、やっぱり距離だと思うんですよ。そこはどうやって乗り越えたんですか?
一緒にやってくれる人がいたからかな。自分一人だったら絶対に無理だった。そこは壁であり、学びだったかもしれん。
同じ熱量を持って一緒にやる人がいたから自分も真剣に取り組めたし、自分ができないこともメンバーがカバーしてくれたし。メンバーがいてくれたことがラッキーだった。
挑戦の一歩は、考えることから
── 挑戦するにあたって、不安はありましたか?
あんまり不安とかはなかったな。「何かしらの形でうまくいくやろ」とは思ってて。
今回の挑戦は自分の未来と繋がってるし、失敗したとしても自分の未来にとってプラスになるって思ってたから不安には感じんかったんかも。
あと、“希少性”って言葉は前からめっちゃ意識するようにしてる。
サラリーマンやりながらキャリア教育やってる人はそんなにおらんと思うから、行動したら自分の希少性が増すなと思って。
── 希少性を意識するようになったきっかけはあるんですか?
小さい頃から目立ちたいとか何を残したいかとかは考えてたかも。
目立ってネガティブなことが人生でなかったし。サッカー部のキャプテンにしろ中学の生徒会長にしろ、ポジティブな反応ばっかだったから、「目立った方がいいな」と思ってた。
ただ大学生の時に同世代やのにめっちゃ凄いやつがいて。「何か違うことせな!」って強く思った時から特に意識するようになったかな。
── 今後何か違うことに挑戦するとしたら、どういうプロセスで進めていくと思いますか?
一旦誰かに話をしてみるかな。一発で当てるのは難しくても、何回も話してたらそのうちどこかで何かが繋がったりすると思うし。
── 挑戦前にやっておけばよかったことや、やっておいてよかったことはありますか?
これやっておけばよかったってことはないかな!
実際、持ち物なしでスタートしたし。それで後悔はないなあ。
やっておいてよかったことは、読書!
教育から、幸せや豊かさ、啓発本、ビジネス書までいろんなジャンルの本を読んで「自分がどういう未来を作りたいか」は考えるようにしてた。
それから、その考えを人に話すこともずっと続けてきたな。それは何かしら繋がっていると思う。
── ザキさんはどういう未来を作りたいんでしょうか?
個人的なことを言えば、ガッツポーズをたくさん増やしたい。いろんな経験をして、達成したりうまくいったりした時がめちゃくちゃ楽しいから。
作りたい世界でいくと、明確にあるのは香川を盛り上げたいってこと!自分の中で「盛り上げる」ことを「香川県の税収を維持or拡大していくこと」だと定義していて。
そのためには金融・社会・人的・自然の4つの資本が必要だと思ってて、それに当てはめた時、自分にできるのはこんなことだと思ってる。
今は金融と人的を主にやっているって感じやなあ。今後は他の分野もやっていきたい!
── ありがとうございます。最後に、これから挑戦する方に向けて一言メッセージをください!
一言か〜、難しいな…。
── じゃあ、もし一歩踏み出せていなかった過去の自分がいたとしたらなんて声をかけますか?
もし新しい挑戦にびびってるんだとしたら、「もしかしたら成功するかも?」って思ってる証拠やと思うんよね。
100%無理なことならそもそもびびらんと思うし、考えもせんだろうし。
だから「びびってるならやってみたら?」って言うかな〜。今が0やから失敗してもどうせ0になるだけやし!
── ザキさんへのインタビューはここまでです。ありがとうございました!
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