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フリーカメラマンの先輩にちょっと質問してみた【インタビュー#1】

こんにちは!UGATSUです。
記念すべきインタビュー1本目!お話を伺ったのはこの方です!

<プロフィール>
りょーちん
文系の大学を卒業後、トヨタ系メーカーに事務系総合職として就職。
3年目の時に趣味だったカメラを仕事にしようと決意し、副業カメラマンとして活動開始。その年の終わりに退職し、フリーランスに。
現在はカメラマンだけでなく、コーチングやコミュニティマネージメントの分野でも活躍している。



写真は自分のスキルを直接誰かに届けられる手段

── フリーカメラマンに挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。

世界1周をしながらチェキを配り歩き、毎日ブログを更新している写真家さんの写真教室に参加したことがきっかけかな。
そこで家族写真やウェディングフォトを撮る仕事があることを知って、「これなら自分のスキルを直接誰かに届けることができる」と思って勉強を始めた。

最初は副業としてカメラの仕事を始めたんだけど、「もっと本腰を入れて取り組みたい」と思ったこともそうだし、元々「会社を辞めて世界一周をしたい」という気持ちもあったことから会社を辞めることを決めたんだよね。

あとはフリーランスの先輩がいて「フリーランスという形でも生きていけるんだ」と思って。だから別にフリーランスになるために会社を辞めたわけではないかな。

趣味で写真を撮っていた会社員時代

── 最初に副業として始めたのも挑戦ですね。副業を始めたきっかけは何だったんですか?

副業として始める前から週末や空いている時間に写真を撮りに行って、平日帰ってきたら写真を編集して納品する、みたいなことはやり始めていて。
「いつかこれが仕事に繋がったらいいな」と思っていたところ、今所属しているLovegraph(ラブグラフ)という出張撮影サービスのカメラマンに合格したことで仕事になっていたって感じ。

最初はラブグラフに入りたい気持ちの方が強くて、受かったことでカメラマンとしてのキャリアが始まった、という流れだった。


ラブグラファーになる前に訪れたラブグラフの写真展

カギは自由をどう活かすか

── フリーランスという挑戦のメリット・デメリットだと思うことは何ですか?

メリットは自由。以上!(笑)
自分で決められること以外は、正直会社員の方がいいかな。給料の安定・社会的な信用・福利厚生・社会保険とか…会社が負担してくれるし、仲間もいるし。

会社員はまじでいいなと思う一方で、それでもフリーランスを選ぶのは、自分で全部決められることが最大にして唯一のメリットだと思う!

── 自由って聞くとすごく魅力的に聞こえるんですが、自由だからこそ難しく感じることはありますか?

あえて言うなら、自由の裏返しで自分で決めなければいけないことかな。
自由だからこそ何でもできるけど、逆に言えば、何をやって何をやらないかも自分で決めないといけない部分は難しいと感じるね。

── もう一つ気になることがあります。
よく「好きなことを仕事にすると、好きなことが嫌いになってしまう」と聞きますが実際りょーちんさんはどう感じていますか?

個人的には、好きなこと以外仕事にできないなって思ってるんだよね。
人生の中で仕事が占める割合の大きさを考えると、仕事は我慢してプライベートはめっちゃ遊ぶってもったいないな、って会社員時代すごく思っていて。
そう考えると仕事自体も好きなことであった方が楽しいし、フリーランスとしてはそこは十分できていると思う!

その一方で、好きなことを"ただのツール"として見てしまった時は危ないなとも思ってる。
実際、お金のために"やりたい"じゃなくて"できる"仕事を選んでいった結果、写真自体が楽しくなくなっちゃった時期もあって…。

何が好きなのかを明確にすることと、とことん好きを突き詰めていかないと、どこかで嫌になるかもしれないね。

初めてラブグラフで撮影した際の写真

── 会社員としての安定以外にデメリットだと思うことはありますか?

基本的には会社員のメリットの裏返しなんだけど、特に感じるのは、やった分だけお金が入ってくること。これはメリットでもあり、デメリットでもあるかな。

自分のパフォーマンスで心やからだを含めていろんなものが左右されるから、自分で自分をコントロールできる人じゃないと長く幸せに続けていくのは難しいと思う…。

── フリーランスに挑戦してみて感じたギャップはどんなことがありましたか?

守られてはいないけど、超自由ばかりでもないことが結構意外だった。
働き方にもよるけど、企業と働く場合は相手がいたり、チームとして動いたりしていて、会社での働き方とすごく変わる訳ではなかったんだよね。

これは人によるけど、会社員時代より給料が上がったことは結構びっくりだったな。

あと、確定申告とかお金関係の申請を全部自分でやらなきゃいけなくて悩んでいるフリーランスはめっちゃ多いなあ。


挑戦のきっかけは自分の幸せが何かを考えること

── カメラを仕事にすると決めた際の不安や恐怖をどう乗り越えていったのか、教えてください。

「このままこの会社でいいのかな?とはいえ、別にやりたいこともないし…」と思っていたタイミングで参加したのが、最初に話した写真家さんの写真教室だったんだよね。

カメラマンや世界一周といった生き方を目の当たりにして、「これなら自分のエネルギーを注げるかもしれない!」となんとなく思って。
新車購入に考えていた貯金(約150万円!)をカメラとパソコンに費やした。投資することで退路を断った感じ!

正直ここに葛藤はなくて、直感だった。
「ハマらなかったら売ったらいいや」ぐらいに考えて行動していった感じかな。

1つの出会いや偶然によって決まることもあるから、やりたいことがないって人も、ただ「ないなー」って思っているんじゃなくて、「何しようかな」って探すスタンスでいると、何かしら見つかるんじゃないかなって思ってる。

── 挑戦へのハードルを高くしたものは何かありましたか?

会社の仲間や上司にあまり応援されなかったことかな…。
保守的な大企業だったので「もったいない!」「自分の好きなことを仕事にできるほど甘くない!」と言われたり「最近変なことやってるね」と変わった目で見られたりすることは多々あった。

入社当時のりょーちんさん
ご本人曰く「会社員時代と今、全然違うよね(笑)」

── 反対の声があっても挑戦できたのは投資で退路を断ったことが大きかったんですか?

「自分のエネルギーを注げないことに人生の大部分の時間を使っていられない」と思ったからかな。
特に自分のいた大企業では幸せのルートが決まっているように思えたんだけど「本当にそれだけが幸せかな?」という疑問が元々あったんだよね。

だから周りの人たちがどう思おうと、自分の幸せを実現させるために挑戦することを決めた。自分の場合はブレーキはそこまでかからなかったかな。

── ここまでカメラにのめり込んだ要因は何だったのでしょうか?

一番は、やっぱり自分が価値を届けた相手から直接感謝されること!
会社員時代、メーカーに入って「自分たちが作ったものでお客さんが喜んでくれたらいいな」とは思っていたもののお客さんまでの流れがすごく遠くて、何でお金を生み出してるのかさえ、よく分からなかった。

自分が頑張ったから価値が生まれていることを実感したいと考えていた時に、写真に出会った。写真なら多くの人に喜んでもらえるし、感動を与えられる。

「写真を通じて自分の価値を提供できるかもしれない!」と思ったことが大きな要因かな。

退職時のりょーちんさん


小さなきっかけが大きな変化を生む

── 今、ラブグラフのカメラマン以外にも多方面で活躍されていますよね。そのお仕事や関係性はどうやって広げていったのですか?

フリーランスになりたてでこの先どうしようって悩んでいた時に、たまたま知り合いのコーチングを受けたんだよね。

その後改めてコーチングのセッションを本格的に受けたことで自分のやりたいことや進む先が明確になって、コーチングのおもしろさにも気付いて。

自分も相談を受ける機会が多かったからコーチングの手法を身につけていたら役立つなとか、世界一周しながらでもできるな、なんていう考えからコーチングスクールに通い始めたことで、横のつながりが増えた。

それから、2020年にTABIPPOの世界一周ゼミを受けた時に一緒だったSHUKAさん(POOLO4期の運営担当)がコミュニティマネージャー(以後、コミュマネ)として活動しているのを見て、そういう仕事があることを知って。

自分のやりたいこととコミュマネが近いところにあったから、コミュマネについて学んで。そのことをSHUKAさんに話したことで、今POOLO4期でコミュマネをしている、という経緯かな。

POOLO、TABIPPO、コーチング、旅先で出会った仲間、カメラマン仲間から交友関係が広がって、お仕事を貰うこともある。1つの小さな出会いが人生を大きく変えることもあるんだなーって実感してる!

ラブグラフの仲間たち

── そういったきっかけに出会えたのは、フリーランスになって行動量が増えたからなのでしょうか?

確かに、会社員時代よりは広がっていっていると思うよ!
自分で余白を作れる分、いろいろな機会に飛びつきやすくなったね。


日常を磨くと、アウトプットも磨かれる

── 失敗からの学びや、挑戦前にやっておけばよかったことを教えてください。

・貯金
・確定申告や節税など、お金関係の知識をインプットしておく
・副業から始めてみる
・好きなものが嫌いにならないようにする
・一人でやらずに、仲間を見つける

こんな感じかな。
お金がないことへの不安は大きいから、例えば半年間は仕事をしなくていいだけでの貯金があると「半年は失敗しても生きていける!」と思えるでしょ。
自分は成果が出なくて辛かった時に相談できなくて辛かった時期があったから、仲間がいると心強いと思う。

それから写真とか表現することをしている人に伝えたいのは、日常生活のセンスがプロダクトにまんま現れるということかな!

あえて厳しい言葉を使うと、日々の生活がダサい人のプロダクトは、やっぱりどこか洗練されていない気がしてしまうんだよね。
反対に、例えば服や持ち物一つ一つにこだわりを持つ人は、自分のアウトプットでも細かいところにこだわれる。
身につけるものにしろ、使うものにしろ、自分が"こうありたいもの"を周りに置くことで、自分のセンスとなってアウトプットに表れるなって最近すごく思うので、日常の小さなことでもこだわりを持つことは大事だなーと思ってる。

そう話すりょーちんさんの写真にはこだわりが詰まっています。ぜひ各SNSからご覧ください!

── 最後に、これからフリーランスに挑戦する方に対して一言お願いします!

好きなことを仕事にすると人生がめちゃくちゃ輝きます!人生が全部好きなことで埋まるから。
ただしフリーランスを目的にするのは違くて、飽くまで好きなことをするための手段の1つ。

フリーランスだから楽しいのではなくて、好きなことをしているから楽しい!
誰でも挑戦できるチャンスはあると思います!

── りょーちんさんへのインタビューはここまでです。ありがとうございました!
次回のインタビューもお楽しみに〜!

▼りょーちんさんのTwitter

▼りょーちんさんのInstagram

https://www.instagram.com/ryo.sugano_photo/


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