見出し画像

世界一周旅行を2回した私が他のサイトに載っていない共有したいこと

こんにちわ、ug_yujiです。コロナ禍で海外へ行けない日々が続き、早く海外旅行に行きたいと思っている人も多いのではないでしょうか。私も過去に2回世界一周旅行をしていて、1回目は大学生のときに友達と、2回目は30歳のときに奥さんと行きました。

学生のうちに世界を見に行けたのは非常に良い体験になりましたし、その体験が素晴らしすぎて次は30歳になったら結婚して奥さんと世界一周に行くんだ!というのは仕事を始める前から決めていて、実際にその通り出発しました。

20代のときの貯金はすべてなくなりましたが、また30代に貯めればいいし、奥さんと数え切れない思い出を共有できたことは何ものにも代えがたいものです。

次は今2歳半の子供が就学する前に3回目の世界一周に出発したいなと夢想しています。もちろん実現したいと思います。

世界一周の話を知り合いなどにすると、最近は知っている人も増えている気もしますが「船のやつ?」みたいな反応も多くて、お得な世界一周旅行券のことを伝えると「超お得じゃん!」となることが多いです。Twitterでつぶやいたときもかなり反応がありました。

普通に考えて約40万円で飛行機16回乗れるってお得ですよね。別大陸への長距離フライトを何回も含めてこの値段です。しかもハイシーズンでも同じ値段でマイルも貯まる。ビジネスクラスはさらにお得。


実際に私から話を聞いて世界一周に飛び立った友人も数人いますが、やはり中々行動に移す人はいません。当然お金や仕事、家族などの多くの問題があるでしょうし、計画を立てることも一大プロジェクトです。
HISさんなどでも計画を立てることのお手伝いをしてくださり、実際私が初めて世界一周に行く際はHISさんにお世話になりました。

ただ旅行の計画を立てる以外にも、荷物は何を持っていく?家はどうする?住民票は?海外旅行保険は?など考えることはいろいろあります。これらの情報を当時自分はどうしたか、そして今現在どういう情報があるかなどをできる限り整理してみたいと思います。

もちろんすでに別のサイトや記事で解説されていることも多いので、調べてすぐわかる内容はリンクとして紹介したりして、できる限り自分の具体的な判断や体験を共有します。この記事を見て自分も行ってみよう!と思う方が一人でも増えればうれしいです。

世界一周の基礎知識

この記事ではピースボートなどの船や個別チケットを使っての世界一周ではなく、世界一周旅行券についてのみ触れます。

2008年に自分が初めて世界一周行ったときから存在する世界一周堂さんのサイトで主な世界一周旅行券について整理・解説されています。

世界一周堂

世界の航空会社が提携して主にワンワールド系(JALが所属)とスターアライアンス系(ANAが所属)という2大グループを作っていて、それぞれで世界一周旅行券を販売しています。ざっくり言うと16回という飛行機の回数と大陸数という制限の中でルートが選べるワンワールド系と、合計移動マイル数という制限の中でルートが選べるスターアライアンス系となっていて、自分は2回ともワンワールド系の4大陸世界一周旅行券を購入しています。

世界中どの国のどの都市からも行きたい場所へのフライトがあるわけではないので、自分が行きたい国や都市に行ける便がその世界一周旅行券で対応しているかは当然大きな要素になります。例えばオーストラリアのエアーズロックやペルーのマチュピチュ、ボリビアのウユニ塩湖に行きたい場合、ワンワールド系なら近くに行けるフライトがあります。主に行きたい場所をまずは決めて、購入する世界一周旅行券を決め、細かいルートの検討をするとよいでしょう。

↓どの世界一周旅行券がどの行き先に対応しているかを検討したメモ

画像7

旅行期間

世界一周旅行に行くにはどれくらいの旅行期間が必要かと聞かれることはあります。予算や時間の制限によるし、どれだけゆっくり見たいかにはよります。

ただ普通の海外旅行と違うのは、一度日本を出発したあとは別の国から別の国へ直接の移動になるのでフライト時間が2,3時間だけ、時差もほぼなしということも多いことです。東京から沖縄や北海道に行くのと変わらない時間での移動であり、意外と移動日でも十分午後から観光できたり体力的な消耗も少ないです。

日本からヨーロッパや北米などに旅行に行くと4泊6日・6泊8日といった日程がよくあり、移動日が機内泊込みで3日あったり、間の日程も長距離フライトの疲れや時差の影響があったり楽しめる時間は意外と短いです。

なので1カ国1週間というと日本発の感覚としては十分に聞こえないかもしれないですが意外と長い時間をその国で過ごせます。その意味では例えば1カ国6日間で合計10カ国回って60日間、約2ヶ月で世界一周というプランも全然ありではないでしょうか。世界一周イコール半年1年かかるものというイメージがあるかもしれませんが1,2ヶ月という期間で検討すると実現性が増すと思います。実際私は大学生の最後の夏休み2ヶ月間をフルに使って63日間で11カ国の世界一周をしました。

2回目は奥さんと114日間で18カ国を周りました。


旅行費用

これも当然予算と時間次第ではありますが、大きく分けて飛行機代、宿泊代、食費、観光費、交通費があります。その他海外旅行保険やビザ取得費用、持ち物購入費用などがあります。

バックパッカーの人からするともっと切り詰められるよ!などの指摘はあると思いますが観光にお金をかける人、ホテルにかける人、食費にかける人それぞれの好みですので、ここでは実際に自分がいくらかかったかを共有します。

■飛行機代
2008年にワンワールド4大陸エコノミークラス世界一周旅行券を買った際、飛行機代がチケットの値段約37万円+燃料サーチャージ13万円+TAX5万円で約55万円かかりました。燃料サーチャージが非常に高い時代でした。

2015年にワンワールド4大陸ビジネスクラス世界一周旅行券を買った際は、飛行機代が約86万円でした。下記スクショは奥さんの分と合わせて約172万円を支払ったときのレシートメールです。オンラインでクレカ決済だったのでクレカ会社に電話して事前に限度額を200万円まで上げる必要がありました。

画像1

■ホテル代
1回目のときは学生でお金もないので、アジアや南米などの安い地域を中心に周り格安ホテルに泊まり、ヨーロッパは短い時間にしてユースホステルなどを活用しました。平均して1泊2000円くらいだったと思います。(2人で割れば半額)

2回目のときは奥さんと一緒だったので、さすがに最低ランクの宿は選びませんでしたが、できれば観光などにお金を回したいので平均1泊5000円くらいに抑えました。ヨーロッパやアメリカではAirbnb活用して安くしました。

■合計金額
1回目:合計約80万円
飛行機代(エコノミー):55万円
ホテル代:1000円*60日間=6万円
観光+交通費:1000円*60日間=6万円
食費:1000円*60日間=6万円
海外旅行保険代、ビザ代、予防接種代など雑費:数万円

2回目:合計約500万円(夫婦2人分)
飛行機代(ビジネス):176万円+追加便=180万円
ホテル代:5000円*120日間=60万円
観光+交通費:10000円*120日間=120万円
レジャー代(ダイビングなど):30万円
食費:5000円*120日間=60万円
海外旅行保険代、ビザ代、予防接種代など雑費:10万円

燃料サーチャージがないタイミングであれば最低飛行機代40万円+20万円=60万円くらい用意すれば世界一周にいけると思います。20万円あれば1日2000円から3000円の予算で2,3ヶ月旅行が可能です。学生でも本気でやれば月に20万円くらいバイト代稼げると思うので計画的に貯金すれば絶対に無理という金額ではないと思います。月5万円を1年間貯めれば世界一周にいけます。

海外旅行保険

海外で思わぬ怪我や病気になった際に保険がないと非常に高額な医療費がかかります。保険には入りましょう。

私もエジプトでお腹を壊し下痢と発熱があったため、近くの町医者に連れて行ってもらい、お尻に注射を打たれるという経験をしました。正式なレシートや治療証明書などもない小さな病院であったため、お医者さんに頼んでメモ帳にアラビア語で治療内容と金額を書いてもらって、正直これで保険会社から支払い受けられるのか心配でしたがそのメモを提出したら無事4万円近い支払いをしてもらえました。

どの保険会社の商品がよいかを比較しているサイトはいくつもあるので参考にしてもよいでしょう。

2015年当時私は金子秀人損害生命保険事務所経由で損保ジャパンのF20タイプの家族型4ヶ月分を購入したようです。
費用は本人46,080円+家族33,500円=79,580円でした。

画像3

画像2

フライト計画の立て方

世界一周旅行券を購入するときにすべてのルートと日程を決めておく必要があります。つまり何月何日にどこにいて、次の日どこへ行って、次のフライトのためには前日に電車やバスでこの街に移動しないといけない、フライトの到着時刻が深夜や早朝の場合に交通手段はあるのかなどを考慮しておく必要があります。さらに特定の経路は1日数便あったり、1週間のうち特定の曜日しかフライトがなかったりして、どこかで予定が1日ずれると、この日はフライトがない!なんてことが起こります。

■フライトのマスターデータを作る
サイト上でどこからどこへのフライトが何時何分発かなど見ていても覚えられないですし手作業でGoogle Spreadsheet(Excel)にデータをまとめました。

画像4

Flight choiceがchoiceになっているものは複数の選択肢があることを示していてSelectedがYになっているものが実際に選ばれた便です。Dayは何曜日にその便が飛ぶかを示しています。

■旅行日程管理シートを作る

画像5

・出発日を入力するとDateが更新されます。
・1行が1つの移動または滞在を示しています。1行が1日ではないです。同じ日に別の移動がある場合は1つ下の列に情報を記入し、Dayは0とします。するとDateは同じ日付が出力されます。Day typeを滞在にしてDayを入力すると、そのDayの期間は移動なくその場所に滞在することを示します。

・フライトの場合Type列でFlightを指定し、フライトマスターデータのIDを入力すると行き先や出発到着時間、さらに曜日制限、フライトの選択肢があるかの情報を自動的に出力するように設定しています。

旅行期間に余裕のある人であればフライト以外の移動や滞在の予定をここまで細かく決めなくても大丈夫ですが、着いたその日にフェリー乗りたかったのに乗れずに1日ムダした、みたいなことを避けるにはある程度調べておいたほうが無難です。

実際自分も旅の後半はガラパゴスとサンホセ(コスタリカ)、ベリーズに長く滞在することだけ決めて、細かい旅程までは決めてませんでした。

画像8

計画を立てるのは大変ではありますが、どこに行こうか色々調べて、こんなところもあるのか!ここ行ってみたい!という出会いもたくさんあるので楽しみながらやりましょう!

バックや荷物について

■パックかスーツケースか
バックパックだと背負えて両手も空くし悪路でも問題なしと、世界一周するようなバックパッカーからすると基本バックパック一択と思うかもしれません。

実際自分も1回目はバックパックを背負っていきました。2回目はどうしたかというと背負えて、スーツケースのように引けて、手で持つこともできるバッグを見つけてそれを使いました。

画像9

画像10

画像11

High Sierra A.T. Gear Ultimate Access 26" Wheeled Duffel with Backpack Straps in Blackという商品名で1万円くらいでした。現在は販売されてなさそうですがamazon.comでは"Wheeled Duffel backpack"と検索すると似たものが出てきます。

やはりホイールがあって転がせるのは楽ちんです。実際行く国によっては悪路は少なくないです。また2008年当時はネットで簡単にホテルが予約できる時代ではなかったので、飛行機で到着してからバックパックを背負って地球の歩き方や現地での情報をもとにホテルを何件も歩いて回って探すことも多く、バックパックのほうが動きやすかったです。

しかし2015年時点でもすでにBooking.comなどで簡単にホテルのネット予約ができ、ホテルからタクシーや電車などで直行するので、大荷物を持って歩き回る機会は非常に少なかったです。

じゃあスーツケースでいいか、というと絶対なしではないかなと。ただスーツケースはスーツケース自体の重さが5キロ以上あることが一般で重いですし、悪路や階段などでは背負えたほうが楽ではあります。

今回おすすめしているバッグはバッグ自体が3キロ程度と軽いことと、チャックを開けたときに中身が見やすい・取り出しやすいというメリットが非常に大きいです。バックパックだと横からチャックもありますが基本的に見づらく、取り出しにくいという欠点があります。バックパックとスーツケースのそれぞれの欠点を補完した商品になっています。

画像15

■圧縮袋
世界一周当時は持っていなかったのですが、最近買ってこれは全トラベラーにおすすめしたい商品で、チャックで圧縮できる圧縮袋です。


画像13

ビニール製の掃除機のいらない圧縮袋もありますが破ける心配もあります。これはもう何度も使っていますがかなり丈夫で、収納性だけでなくビニール製と違ってデザイン性でもいいですよね!自分は2個買いました。

■総重量
旅行の荷物量は快適さとのトレードオフではありますが、個人的にはできるだけ軽いほうがいいです。世界一周中のバッグの重量はちょうど10キロでした。バッグの重さが3キロなので荷物は7キロ程度。奥さんも同じバッグを使っていて、二人とも10キロちょうどで合計20キロです。これくらいの重量であれば女性でも問題なく持てると思います。

画像14

2008年のときはスマホ・電子書籍の時代ではなかったので地球の歩き方を何冊もバックパックに入れていたのが重かったですが、今はいい時代ですね。(地球の歩き方の事業自体はコロナの影響で大変な時代ですが。。)

■必需品 殺虫スプレー

画像12

日本で部屋に1匹蚊が侵入して「お部屋にワンプッシュでOK!」みたいな商品を使ってみても正直効果があるのかわかりづらいと思いますが効果めっちゃあります。

実体験ですがペルーの宿に泊まっているときに蚊柱ごと数百匹の蚊が部屋に侵入してしまいこれはやばい!という絶望的な状況になったのですが、部屋に数プッシュして夜ご飯を食べに部屋を出て戻ったら蚊が全滅してました。

ベッドの上に大量の蚊の死骸が落ちているという悲惨な状況にはなりましたがそれ以来旅の必需品として携帯しています。海外では蚊による感染症も怖いので対策していきましょう。

ちなみにスプレー缶の国際線への持ち込みが可能なのか気になりますがOKとのことです。自分も引っかかったことはないです。心配であれば液体タイプを選ぶなどしてみてください。


■持っていくべきか 寝袋
野宿するというわけではないのですが、2回とも寝袋を持っていっています。使い道は

・ベッドが汚くて直接横になりたくないときにシーツの上に敷く(インド)
・備え付けの布団では寒くて寝袋を使う(ウユニ塩湖)
・空港泊が必要なときに使う

など。あると便利なときがありますが、使用頻度は高くないです。そのために約1キロの重量の寝袋を持ち運ぶかどうか。そしてまっとうな旅であれば必要ないかもしれません笑

よくある質問

Q. 世界一周して一番良かったところはどこですか?
A. ガラパゴスです。エクアドルから飛行機で1時間で行けるのでぜひルートに組み込んでください。次点でクロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園です。

画像15

Q. 世界一周して一番怖かったことは?
A. コスタリカのオスティオナルという村でアリバダというウミガメの同時大量産卵を見るために深夜完全に明かり一つない真っ暗闇の砂浜で待機してウメガメを見ていたら、自分たちのすぐ後ろでウミガメの卵の密猟者が黙って長い間座っていたことに気づいた瞬間です。

Q. 世界一周して一番大変だったことは?
A. エジプトで空港に向かう途中で渋滞に巻き込まれ飛行機に乗り損ねて、そこから次の便まで24時間空港で待機して、スペインで乗継便が遅れ、スイスに夜着いたら予約してたユースホステルがすでに鍵閉まってて、別のホテルなんとか探して、結局移動に50時間かかったことかな。

Q. 世界一周して最悪な国は?
A. インド

Q. 英語しゃべれなくても問題ない?
A. 一回目のときは英語全然しゃべれなかったけどなんとかなります。二回目のときはしゃべれるようになってたけど、南米はスペイン語が多かったり、他にもアラビア語とか別の言語の場合も多いから英語だけしゃべれても完璧ではないです。でもやはり友達とか作りやすいから英語は勉強してよかった。

Q. 世界一周して価値観変わった?
A. いわゆる人生観とかは変わらないです。いろいろな人やことを見たり体験することで許容できる幅が広がるのは世界一周に限らず旅のいいところだと思います。今回観光以外でも、タイのゾウ保護施設でのボランティアやカンボジアの無料スクールでの日本語講師ボランティアやったりしたのは中々普段の旅行には組み込めない内容ですし、体験できてよかったと思います。

画像16

個別の国やルートについては機会があれば別記事にしようかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?