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複数の問題を一度に解く

前回PdMに一番必要なのは胆力という話をしました

コアバリューの定義やロードマップの策定、優先順位付けなどは当然PdMの重要な仕事やスキルでありますが今更触れません。

個人的に他の方があまり触れないけれど大切なことは複数の問題を一度に解くことです。つまり複数の問題を一気に解決できる開発内容を捻り出すことです。

一石二鳥、一石三鳥、一石七鳥の効果が期待できるのであれば、開発に対するROIが非常に高いです。限りある開発リソース・時間・お金を有効的に使えるのであれば最高です。

あるいはユーザの意見を聞いてユーザの不満を解消しつつ、元々の体験やブランディングにも影響を与えず、開発も最小で、マーケにも有用で、個別最適ではなく全体最適な一手になっているか、といった話です。

あるいは2つ機能を削除して1つ機能追加して、よりシンプルにより効果が出るようにするといった引き算も含めた案かもしれません。

あるいは継続率とマネタイズを両立させつつ、運用コストが低い企画かもしれません。

バックログは誰もが記入できるようにオープンにしておくべきですが、これらの複数の問題を一気に解決できる方法を時間を取って頭から捻り出すのはチームの中でプロダクトマネージャーしかいません。他のメンバーからそんな素敵なアイデアが自然と出てくるのを期待するのは無謀です。出てくるなら席を譲りましょう。

ワイヤー書いたり、進行管理したり、ユーザインタビューしたり、分析したり、これらのことは他の職種のメンバーがカバーできることです。PdMとして本当に価値がある仕事とは何でしょう。

みんなから挙がってきたバックログアイテムを整理しているだけではPdMとしてのバリューは大して出てないです。1つの課題を解決する1つのアイデアを考えるだけでも不十分かもしれません。最高の一手を考え出すことに命をかけましょう。

複雑な問題を解くことは楽しい

悩んでいる間は苦しいですが、数学の問題を解くような楽しさがあります。個人的によく覚えているのはソーシャルゲームを作っていた時に新イベントのアイデアを考えていたことです。

・レイドボスイベントに加えてもう1つイベントを作りたい。
・来月にはリリースしたい。開発は最小にしたい。
・毎月ダンジョンのクリエイティブが使いまわせるようにしたい
・低運用コストだけども中マネタイズを目指したい
・対PCで自分の持つデッキの力を発揮できる場を用意したい
・ダンジョンをイベント期間何度でも挑戦させるようにしたい
・世界観にマッチしたストーリーもセットで必要
・など

これら全てを満たすイベント案を考えるのに一週間くらい悩んだ記憶があります。そのとき解にたどり着いた快感はよく覚えています。

終わりに

ここまで書いて、似たような話の記事他にあるかなとググってみたらマリオシリーズの生みの親、任天堂の宮本さんが過去にこんな発言をされたそうです。

アイデアとは複数の問題を一気に解決するものだ

宮本さんがおっしゃるのなら間違いないですね。PdMはいけてるアイデアを出すことを頑張りましょう。



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参考記事:本田圭佑も投資。スポーツベッティングで英国進出する男の野望

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