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#3 セブ島で起きた、怖い話(「pt.2 歴史編」)

戦時中の日本人、或いは日本兵の霊だったとして、なぜセブに出てくるのかが、いまいち分からない。そんな疑問が残るまま、徐々に忘れかけていたある夏の日のこと。一つの記事が目にとまった。

そこには点と点が繋がる、この土地の戦争の歴史が書かれていた。

この一帯は第二次世界大戦中、日本軍の航空基地であり、多くの日本人が命を落とした場所であったことが明らかになった。
(ここまでが前回の内容です)


**ITパーク**

さてここからは前回記したこの土地の歴史をさらに紐解きながら、 「なぜ戦時中を匂わせるような怪奇現象が起きたのか?」 そのヒントとも取れる背景に迫ってみたいと思います。

前回記した通り、例の怪奇現象のあったコンドミニアムのある一帯は「ITパーク」と呼ばれ、 現在はBPO企業などが拠点を構えるビジネス街になっていますが、元々ここは、日本軍の航空基地があった場所でした。

ご覧の通り、ITパーク入り口から南北1、2kmほど真っ直ぐな道が伸びています。
この道は、神風特攻隊の「零戦」が出撃したことでも知られる、日本軍、セブ海軍航空隊の飛行場「セブ基地」の滑走路になっていました。

コロナ前に比べれば人は減ったものの、この辺りは夜でも明るくいつも活気に満ちた場所です。しかし、ガーデンブロックエリアと呼ばれる公園からやや北や東に離れると、 どこか薄暗く寂しい雰囲気に包まれた空き地があったりします。

中心部分から少し離れると、このような空き地に出くわします。零戦の待機場所も、丁度この辺りだったのかな?等と想像が膨らみます。

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