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新チームと子供たち

カナダ・ビクトリアで保育士として働いています。

こちらでは、9月が新学期となっており、新しい子供たちが入学しています。新学期に合わせて、私が働いているデイケア(0〜5歳児までをみる幼稚園・保育園)ではスタッフの大編成が行われました。

今回私はToddler(2〜3歳前)クラス担当になりました。担当のクラスを新学期から持つのは初めてで、面白い機会なので最初の1ヶ月を記録してみたいと思います。

できるチームと一緒に働けるのは、ラッキーで幸せ!

新しくチームになったのは、韓国のインターナショナル・キンダーガーデンで10年の経験があるベテランM、チリ出身で元はファッション関係の仕事をしていたけど、カナダに移民後子供達と働くことにやりがいを感じ、最近1年の ECEコースを終了し働き始めたL。
経験豊富で思いやり、遊び心満載のMは、私たち2人がキャパオーバーにならないように配慮しながら先導をきってくれる。
チームでは最年長でありながら、いつも控えめに尊敬を持って穏やかに接してくれるL。
3人ともお互いが必要としていることを話し合いながら、そして行動を見て察知しながら動くことができる環境。
そして、お互いに日常的に学び合える、という印象を持てる人々と日々を過ごせることにワクワクする!

前に働いていたクラスでは、若いカナダ人の子がメインの先生として働いていて、全く尊敬がなく、身体的に大変なことは全て投げ捨て。
日本人の働き方が染みついている私は、そのままにすることができず、やりすぎて不満が溜まる中、相手に全くコミュニケーションを取る気が無い+私も本音を言う勇気がなくて、とにかくストレスが溜まりまくる日々だった。

一つのクラスルームを数ヶ月から年単位で一緒にみるとなると、チームワークは必須。
現在いるセンターでは、約40名のスタッフが在籍している。人種やカルチャー感、世代の違い、根本的な価値観の違いもあり、働き方も異なってくる。
その中で良い関係性を成り立たせることができるのはとても稀なように感じる。

お互いに創り上げたい環境、子供たちに与えたいこと、助け合うという意思を共有できるチームに出会うことは、とてもとても幸運なことだと感じている。

”クラスの環境を決めるのは最初の2週間”

9月1日から、新しいチームで新しい子供たちを迎えた。
ベテランのMは、オーガナイズされた落ち着いたクラス環境を創ること、経験や知識が豊富で知られており、センターでも一目置かれている存在だ。

新学期の初日、Mが日々のルーティーンとチームそれぞれの役割を割り当てたスケジュール表を作成してくれて、ミーティングを開いてくれた。

”最初の2週間が大切だから”

と彼女は言った。
子供たちはこれから1年間、このクラスで過ごすことになる。クラスのルーティーン、ルール、先生たちへの愛着や尊敬などを定着させるには、最初に2週間が大切だということだ。

Mは落ち着いたクラス環境をつくるために、ルーティーンを大切にする。また、子供たちの自立を促すことを重視している。
・靴の脱ぎ履き
・洋服を着替えて、自分のCabby(ロッカー)に戻す
・遊んだおもちゃは自分で片付ける
・並んで歩いたり呼ばれるまで順番を待つ
・ご飯をこぼさずにきれいに食べる
など。

ちなみにこれらの作業は簡単なようでも、担当する先生や両親の裁量によって、4歳〜5歳でもできない子供たちもたくさんいる。よって、ほとんどのクラスはかなりカオス化しているのが私の働いているセンターでの現状。。。

今まで赤ちゃん扱いされていた2歳弱の子供たちにとって、このクラスでは初めてのことばかり求められる。教えるのは大変だし、先生同士が同じ目的を持って協力をしていないと、これらを達成するのはなかなか難しいなと感じている。

最初の1週間・学んだこと、大変だったこと

学んだこと
・子供たちは先生からの教えに加え、お互いに影響しあって、行動に大きな変化が見えている。

・子供たちそれぞれのパーソナリティーを観察すること。適切なガイドを与えることの調整が難しい。
-どんな言葉を使うか(彼らがどこまでコンセプトを理解しているか、こちらが理解している必要がある)
-子供のキャパシティーや能力を理解しながら自立を応援すること。(どこまで手伝うかなど)

・年齢のステージによって、キャパシティーを理解すること。
私にとって、2歳〜3歳児のクラスを担当するのは初めてのこと。このステージの子供達のマイルストーン(何ができるかできないか、何を達成できているべきか)を理解して適切なガイダンスをするのに、理解は必須。

・私自身の融通の効かなさ(笑)
思い込みが激しい性格で、こうと思い込んだら周りの意図とは真逆に突っ走ってしまうことがある。それでもお互いコミュニケーションを取ろうという意思があるチームだから解決できるけど。
自分の中に留めずに、声に出して話し合うって大切!

大変だったこと

・ギャン泣き、叫まくる子どものケア
環境の変化は大人でさえもストレスフルなこと。繊細な子供はメルトダウンをおこすして、1日中叫ぶ・泣くということも稀ではない。そういうことに自分の心身を守りながら(私はセンターで働き始めて、聴力に問題がで始めた)我慢強く対応する方法を身につけることを試行錯誤している。

 ・Potty Training(オムツ卒業・トイレ訓練)
Toddlerからは、Potty Trainingが始まる。
オムツ替えが必要な子供達と、トレーニング中の子供たちが混在しながらのトイレの管理は大変。
オムツ替えだけでも大変だけど、トレーニングの過程ではたくさんのアクシデント(おもらし)や子供たちのメンタル的なアップダウンもあって、こちらも心身的に影響を受けがち。

1週間、あっという間に過ぎました。
真面目過ぎて自分に疲れること、そして日々色々ありますよね〜!
毎日が学びです。できるだけワクワクとかやりがいを感じながら、クリエイティブに生きていこ!

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ufuichi
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