俺という失敗例から学ぶ:低予算&知識無しでもDTMがしたい!(PC編)

0.結論(読み飛ばし推奨)

無理★ 諦めろ、最低15万貯めてこい、以上‼

1.はじめに

こんにちは、新年度の始まり方は昨年より上々ですが一生スプラS+帯に上がれない動体視力老人です。
とりあえず何か更新したいなぁと思ったので、取り急ぎタイトルの通りです。0.番読んじゃった人はごめんなさい怒らないで下さい石を投げないで痛いやめて。
俺という失敗例から学ぶ」の通り、DTM歴約15年ずるずると続けてきた私が身をもって大失敗しつつ時間を無駄にしてきた実績…もとい生き恥を元に、これからDTMを始めたい/質を上げたい方のために書くだけの内容です。多分シリーズ化します、飽きなければ。
諸々失敗も良い感じに重ねてきて今現在ようやくマシな作業環境になったので、同じ轍を踏んで時間を浪費する事の無いよう、私みたいな「小難しい事はどうでもいいから早く要点だけ教えろバカ‼」というせっかちさんの為に、出来るだけ簡潔に書いてみたい(願望)、なので専門的な用語や更に掘り下げた内容については正直期待しないで下さい、気になったらググれ
※テクノやEDMといった打ち込み系の楽曲メインでやりたい人向けです、ボーカルや楽器録音系やりたい方はちょっと違ってくるので一応注意。

2.最優先:PC

・PC>やる気>>>>>>>>>|越えられない壁|>>>>>>>>>>DAW≧プラグイン>>>周辺機材>知識

↑極論です。人によって多分全然違います。
ですが「やる気」より上に「PC」が居る時点で、どんだけPCが大事かは伝わるかと思います。申し訳ないけどPCにまず金かけるが大前提です、逆に言えばそれ以外は工夫次第でいくらでも節約できます(快適or楽しくなるかどうかはまた別)。ちなみに書いてる人がずっとWindowsなだけで「うるせぇ俺はMac派だ!」な人は勿論Macで良いですし、上位スペックが大事なのも変わりません。

・最低限のスペック

まずはPC工房さんやドスパラさんに行って機械的に以下の呪文を店員さんに唱えて下さい。

「DTM出来るPCが欲しいです!」
「CPU : Intel Core i5以上!」
「ストレージ : SSD 500GB以上!」
「メモリ : 16GB以上!」

終わり。はい、ここで当記事読むのやめてOKです、今すぐ最寄りのPC専門店へGO!

…それだけ?はい、↑の呪文は見ての通りDTMやるのに最低限必要なPCのスペックです、それも「取り急ぎまともにDTM出来る最低限のPCをくれ~‼」って人向け。グラボやUSBポート、ノートPC or デスクトップ型とかはとりあえずすっ飛ばしてます。CPUやメモリの世代だのクロック数だのHDDとSSDの違いだのの専門的な話も同様に省略。
大事な事なのでもう一度言います、

DTMやるのに「最低限必要な」PCのスペックです

PC詳しくなくても↑の呪文だけPCのお店で唱えて下さい、店員さんが何とかしてくれます。ちなみにこのスペックだとノートで価格が大体税込み¥12~13万くらいです(PC工房さん参考)。
ちなみに家電量販店じゃなくてPC専門店に行ってください、かろうじてヨドバシカメラさん辺りがギリセーフです。家電量販店で売ってるPCはほぼ例外なくカスタマイズ不向き、各家電メーカーの要らんソフトぎっしり、割高と、物作りさんにはおススメ出来ません。一方、私なんかも未だにPC自作できる自信一切無いので「PC専門店…?敷居高そうで無理…」「通販とか不安しかないンゴ…」と思う気持ちも分かりますが大丈夫です、ある程度カスタマイズされた状態&後から色々増設出来るのが普通に実店舗さんに売ってるので安心して最寄りの専門店さんに行ってください。とりあえず実際に実店舗購入で間違いなかった有名どころさん↓
パソコン工房
ドスパラ

・えぇ…もう少し安く出来ん…?

出来ます。出来ますが後々苦しくなります、各例ごとに書いてみると
・ストレージ:妥協して250GBのSSD、あるいは1TBのHDDで-¥1~2万
→デメリット:低容量だとサンプルパックやらプラグインやら音楽以外の用途のファイルやらであっという間に満杯になるし、HDDだとデータ読み書きが遅く物理的ダメージの不安がある。
・メモリ:妥協して8GBで、-¥6000~1万
→デメリット:要はメモリ=作業台の役割、狭ければ当然複数の音源を同時に鳴らせない、最悪フリーズする。
・ノートorデスクトップ:ぶっちゃけデスクトップのが後々カスタマイズ出来るので良いというか推奨、-¥2万くらいいける
→デメリット:当然持ち運びは無理、モニターも別売りなのでその分の値段は含まず。
快適&長く楽しくやりたいなら先述の最低限のスペックを下回る妥協は出来ればして欲しくないです、なんせ時代が進むにつれてDAWそのものやプラグインが要求してくるスペックがどんどん上がってきてるし、勿論それはDTM以外のPCの用途でも支障が確実に出てくるのでマジで非推奨。

・PCだけは絶対にケチるな

ちょっとこちらをご覧ください。

これ、実際に作曲作業してる最中のCPU負荷率です、曲の一番盛り上がる=一番多く音源やエフェクトプラグインを同時に立ち上げてる時点での。
34%です、34%。
え?34%なら全然余裕じゃないかって?
後述しますが一応、今私が使っているPCのスペックをざっくり書きます(2023春現在)。
・Windows11
・CPU : Intel core i7 12700 (最新世代の一つ前)
・メモリ : DDR4-3200 32GB
・ストレージ : M2.0 SSD 500GB×2

・(GPU(グラボ) : GTX 1650)
先述した最低限のスペックよりだいぶ性能は上です、というか思い切って上にしました(その前に使ってたPCのスペックは次項で挙げます)。上にしてなおこの負荷率です。使用プラグインは何かの機会に列挙するとして、例えばマスタリング用定番プラグインのiZotope Ozone 10 (ただしStandard=真ん中のグレード)、ハードコアキックに特化した音源のRob Papen RAW-Kickや準定番強力ポリフォニックシンセ音源Reveal Sound Spireなど、そこそこ~かなり負荷がかかるものを複数立ち上げてますが、人によっては更に高負荷な音源を使ってたりもします。
仮に同じ事を最低限以下のスペックのPCでやったら?34%どころか50,60,70と跳ね上がってって更にとんでもない負荷率になって画面はカックカクだわ音はプツプツ止まるわ最悪はフリーズ通り越してブルースクリーンになるわというストレスで禿げ散らかす事態に陥りかねません。
だので結論。DTMやる際の大前提。可能な限りPCに予算はケチらないで下さい、マジでケチらないで下さい、しつこいようですが最低限のスペックはクリアしてください、PC詳しくなくても大丈夫、もっかい呪文w書いときます。
「DTM出来るPCが欲しいです!」
「CPU : Intel Core i5以上!」
「ストレージ : SSD 500GB以上!」
「メモリ : 16GB以上!」
お店で唱えて下さい、疑問点はググれば副産物としてPCにちょっと詳しくなってDTM以外に応用出来たりPCトラブルにもちょっと強くなれたりします、多分。決して安い買い物じゃないですが、まずは頑張って10~13万円お金稼ぐか貯めるかして下さい、よろしゅう。
ちなみにもっと丁寧に知りたい人向けに島村楽器梅田ロフト店さんが超分かり易い解説ページを用意してくれています、余裕が有ればというか、むしろこちらをじっくり読んだ方がよっぽど良いです。
DTM用パソコンに必要な「スペック」ってなに?!猫でもわかる解説!(島村楽器)




3.オマケ 俺の失敗例 PC編

ついでなので失敗例も併せて書こうと思います、蛇足です、読まずに終わって全然問題ありません。でもせっかくなので既にある程度DTM、それ以外でもPCで何かしら創作を既にしてる方は、ぜひ興味本位で読んで存分に悲鳴上げて下さいwww 自分で見ても改めて狂気の沙汰です。今回はDTMを始めてから今に至るまでの使用PC遍歴です。

・2008~2012夏

PC : ノート型  Dynabook (東芝)  大学からレポートその他用に支給された物、よって使用自体は2005春~
CPU : たしかIntel Pentium(⁉)(CPUは以下Intel製)
ストレージ : HDD たしか128GB(⁉)
メモリ : 4GB→買い足して8GB(⁉)

DTM環境:
DAW/YAMAHA XG Works→FL Studio 6 Producer(今で言うProducer版のちょい下、SytrusすらデモのVer.)
ヘッドホン/Victorのなんか安いやつ 
オーディオインターフェース(以下オーディオIF)/無し
メイン音源/FL初期搭載の3xOSCやTS404、LennerDigital Sylenth1(2011年末冬~)

初めて自分で持ったPC、しかも所持から最初1年半程は非ネット環境だったのでまぁ仕方ないとして、FL前にいきなりYAMAHAのXG Worksを買ってみたり無理やりメモリ増設を試みたり挙句の果てに動作するか分からないSylenth1を購入してみたり(そして本当に動いてしまうお前は一体何なんだ…)相当なゴリ押しでPCいじめてたのが分かります、Pentiumってお前…。こんだけめちゃくちゃな使い方しながら8年近く長生きしたのもビックリ。勿論CPU負荷は常時70%以上とか大変な事になってました。
なお信じられない事に↓はこのPCの時に出来たやつです。

・2012夏~2018始

PC : ノート型  Lifebook(富士通) 家電量販店にて購入(…?)
CPU : Celeron(⁉)
ストレージ : HDD500GB→換装でSSD→死亡でHDD1TB(…?)
メモリ : 4GB(⁉)→換装して16GB

DTM環境:
FL Studio 9 Signature(今で言うProducer版、SytrusやMaximusまで使えるVer.)
ヘッドホン/Victorのなんか安いやつ→AudioTechnicaのなんか安いやつ
オーディオIF/無し→Roland Quad-Capture(2013始冬~)
メイン音源/FL初期搭載音源、Sylenth1、SonicCharge μTonic(2012末冬~)など

ある意味環境選びで一番頭おかしかった時期。今回の超大失敗ポイント。…どうしてネットで諸々情報集められる&収入も一応は安定してた時期にそのチョイスだったの?バカなの?せめて購入場所、購入時点でのメモリやCPUについてもう少し考えが及ばなかったのかと、レーベルやイベント所属、ソロアル製作で浮かれていた自分をむこう300年くらいタコ殴りにしてやりたい。せっかく換装したSSDが短期間で死亡してるのもスペックが貧弱な状態で無理やりDTMやったりメインブラウザをFirefoxにしてたせいだと思います(デフォのままだと恐ろしく負荷の高いブラウザといえばでお馴染みの…)。更に恐ろしいのは、AviUtlで動画をどうにか作れねぇかとか恐ろしい事を考えてたのもこの時期でした、無知って怖い…。ちなみにこの時期にオーディオIFをソロアル製作時に必要に迫られ…ても居なかったんですが急ぎ買いました、今も現役なので慌てて買った中では珍しくかなり良い買い物です。
末期辺りの曲がたしかこれ↓

・2018始~2022夏

PC : ノート型  iiyama Style (iiyama) パソコン工房にて購入
CPU : Core i5(世代忘れた)
ストレージ : HDD1TB→死亡でSSD500GB
メモリ : 8GB(…?)→買い足して16GB

DTM環境:
FL Studio 9 Signature→FL Studio 20 Signature (超旧世代からのクロスグレードにつきGross Beatなどは使えず 2020春~)
ヘッドホン/Audio Technicaのなんか安いやつ→同メーカーATH-M20x
オーディオIF/Roland Quad-Capture
メイン音源/FL初期搭載音源、Sylenth1、μTonic、Native Instruments Massive(2019末冬~)、Rob Papen RAW-Kick(2021秋~)など

ようやくDTMやれるだけの必要最小限スペックが揃ったのがこの辺り。ノートPC、SSDじゃなくHDDなところにまだ妥協が見えますが、諸々の事情で買い換えた年に心身がガタ落ちし母の実家で一定期間療養してたので、持ち運びが容易なノートだったのは逆に都合が良かった(一応こういうメリットもある)。この頃から、逆にこんだけ年数経ってようやく、ある程度外部プラグインの導入や効率化を考えたエフェクトの組み方を積極的に試みるようになりました、変化を面倒くs…嫌って従来のやり方に拘る傾向が多少変わったのも、単純にPCのスペックが上がった事による動作の快適化が多分に影響してたものと思います、というか今までが低すぎたんや…。もし妥協&悪い意味での節約に拘り続けてたら、2021にHDDが死亡した時点でDTM続ける気力全部消え失せてたかもしれませんw 
HDD死亡による全ロスから立ち直った直後のリリースがこちら↓

・2022夏~現在

PC : デスクトップ  Raytrek (Thirdwave) ドスパラにて購入
CPU : Core i7-12700
ストレージ : M.2 SSD500GB→買い足して計1TB
メモリ : 16GB→買い足して32GB

DTM環境:
FL Studio 21 Signature (生涯無償アプデ)
ヘッドホン/ATH-M20x
オーディオIF/Roland Quad-Capture
メイン音源/FL初期搭載音源、Sylenth1、Massive、RAW-Kick、Reveal Sound Spire(2022秋~)など

15年目にしてようやくまとも…もとい人並?の環境を手に入れました、おまけにローエンドとはいえグラボも付いてきてMVもどき書き出しもすこぶる快適、これでもうクオリティ面の言い訳は出来ません。現代シンセサウンド3種の神器(Nexus,Serum,Spire ※諸説あり)の一つSpire、業界標準マスタリングツールOzone10 Standard、その他金銭面&スペック面で購入に踏み切れなかったプラグインも導入、やっと人間らしい(?)DTM環境で作業できています。現最大火力装備が揃った時点で出来たのがこちら↓

さて、今回のお題であるPCや多分今後書くプラグインが揃ってきて曲のクオリティが劇的に変化した…と思いきや、参考音源動画の通り、聴く人によっては「え?そんな変わってなくない…?」と思われても文句言えません、自分で過去曲を聴き直しても、何で君はいつもこう…パッとしないん?ってのが正直な所です。これが私が失敗例たる所以です。せっかく現在進行形で環境をこうしてアップデートしても、十何年も重ねてしまった悪習はそんなすぐには変わりません。勿論諦めずに改善に努めてはいますが、一番大事な「PC」ですらもはや改善要素の一つに過ぎません。じゃあ他には何が大事なんだ/お前の失敗例言うてみい、って事になるんですが、それはまた次以降の更新でお伝え、もとい探って(私自身も書いてみて「あっ、そう言えば…」ってようやく気付くケースも有るので)みたいと思います。次はプラグインやPC以外のハード面かなぁ、お楽しみに。