俺という失敗例から学ぶ:低予算&知識無しでもDTMがしたい!(周辺機材編②)
こんにちは、BSを解約してアマプラに登録したのをいい事に映画とアニメばかり見ています、最近の流れはジョジョ→ゆるキャン△一気見です。
ヘッドホンとスピーカーがメインの前回に続き周辺機材のお話なんですが折しも最近トラックボールを買って見事に大失敗しました、詳細は例によって最後の失敗例で。
1.オーディオインターフェース
以下「オーディオ I/F」で表記します。後述するそこそこややこしい概念のために長くなってしまったので今回はオーディオI/Fのみで。
・極論「打ち込み系なら必須では無い」が…
オーディオインターフェースとは?
いきなりサウンドハウスさんからの引用ですみません。基本的に何をする機材かというと「マイクや外部楽器を接続し録音する(音声信号をデジタルに変換する)/PCの音声を遅延なく高音質で再生する」もの、という認識でOKです。
見出しの通りオーディオ I/F、「打ち込みでは極論要りません」。
打ち込み、つまりPC内部でソフトシンセや各種プラグイン(=VST)、ボカロ等々を使い制作が完結する制作工程で有れば不要、実際私もDTM初めておよそ5~6年は未使用でした。価格帯は様々とはいえ、本格的に使えて便利なオーディオ I/Fは決して安くは無いので、打ち込みオンリーDTMであればまずは無しでOKです。
・勿論、本格的にDTMをやる上では有った方が良い
先述の通り「無くても良い」のはあくまで音楽制作初心者/お試しで始める人の場合。本格的にDTMやると定まったなら勿論有った方が良い、というか無いとだいぶ不便です。
・有った方が良い理由①:外部録音や物理的な操作
打ち込みでは必須では無いと書きましたが、逆に外部録音、いわゆるボーカルやギター、ハードシンセ等々「ボーカルや楽器演奏が主体の音楽制作では必須です」、無くても出来ない事は無いけど制作工程や音質が壊滅的な事になります。
また、単純に聴く=モニタリング時の音量上げ下げや、必要に応じて外部/内部録音を行う際の音量レベル調整時、いちいちPC画面上でDAWや録音ソフト、あるいはWindows音量メーターを開いてマウスでちびちび調整するのは正直手間です。手元で物理的にツマミをちょいといじって確認/調整出来るのであれば、当然ながらこんなに楽な事は無いです。
・有った方が良い理由②(割と重要):"ASIO"
オーディオI/Fを使う最大のメリットは、ASIO、これが使える事。Wikipediaで分かり易く解説されていたので丸投げしちゃいます。いきなり訳の分からん単語を出すなよ…。私もそう思いますすみません。
ざっくり言ってしまうと、WindowsでオーディオインターフェースとPC間の音の入出力をする為の規格及びアプリケーション。なのでこれが無いとオーディオI/Fは機能しません。
これで何が実現するかというと
「レイテンシー(音の入力から出力までの遅延)を低減できる」
「再生した際の音質が良くなる(QUAD CAPTUREの場合、24bit 192khz)」
という事。
これの意味するところは、逆にASIOが無い際、PC上で音を鳴らすのはWindowsに標準搭載のDirectSound(プライマリサウンドドライバー)。これ、音楽制作を想定した高機能なものでは決して無く(普通にPC使う分には支障ない範囲で音声を鳴らすもの)、DAW開いて作曲してると「なんか音ザラついてるけど、完成品はちゃんと高音質で書き出せるのか…?」「プチプチノイズ鳴らしながら再生途切れたりDAWの挙動がカクついたりで怪しいんだけど大丈夫…?(メモリやグラボがどうこうじゃなく、本当にこれが原因で遅延が発生してる)」といった事象にいずれ悩まされます。ソロアル制作時に急遽購入したという先述の理由がこれです。
DTMを本格的にやっていれば複数のシンセ/エフェクト(以下VST)を立ち上げたり外部VSTや初期搭載でも負荷が高めのVSTを多く使う=つまり複雑な音をガンガン鳴らしたり処理する音源&エフェクトをドバっと立ち上げる機会はほぼ確実にやってきます。「打ち込みオンリーで有れば無くてもOK」とは書いたものの、要領を得てDTMにハマれた方なら必要になるタイミングは割と早い段階で訪れてしまうはずなので、その時は早めに買ってしまいましょうw。ASIOドライバは後述の例外を除けば、大体のオーディオI/Fを導入すればその機器/メーカーに対応したASIOドライバがちゃんとインストールされるので、そもそものASIO開発元のSteinberg(&親会社のYAMAHA)やRoland、MOTUといった有名どころの製品購入を決めればあまり難しく考えなくて大丈夫です。
ASIO云々については先述のWikiの他、こちらで詳しく&かなり分かり易く解説されているのでご覧になって下さい。TRIVISON STUDIO様
②※余談
・ASIO補足
↑の例外として、大手メーカー品でもあんまりにも安価/逆に大手でも特定のメーカー(よく見るのがbehringer)のオーディオI/Fには「ASIOが無い」製品も有るので要注意です。下調べ超大事。
また、オーディオI/F無しでもギリギリまで何とかしたい/↑みたいなASIOが無かったオーディオI/Fをどうにかして動かしたい場合、ASIO4ALLというフリーのアプリケーションが有ります。本来オーディオI/F無しの高音質録音やVSTの遅延低減といった、ASIO規格じゃ無ければ出来ない動作をWindows内部で「無理やりどうにかして」動かしてくれるといった優れもの、仮想ASIO、といったところです。メーカーごと独自のASIOと違い、どのオーディオI/F他音を扱う外部接続機器にも対応してくれるのも良い所です(この辺は所持しているRoland製品以外実証してないので自信無いのですが)。
ただしあくまでも、本来のASIOの役割を「無理やりどうにかして」実行させる代替アプリといった趣旨のモノのため、安定性に欠けるのも事実。正規のASIOドライバとそれに対応したオーディオI/Fを所持しているのであれば勿論そちらを優先して使いましょう。
ちなみにASIO4ALLは私もオーディオI/F未所持&前前PC時代に実際に使ったことが有ります(10年前だけど)。記憶が確かであれば、遅延やVSTの動作、音質はプライマリサウンドドライバーに比べて確実に向上しました。が、さすがにVSTをある程度立ち上げると遅延も防ぎきれず再生音もプチプチ鳴って大変、明らかにCPUのパワーやメモリ不足の問題も有ったと思いますが、結果観念してQUAD CAPTUREを導入したところめちゃくちゃ改善したという実証が有ります。
・×ASIO入れたから作った曲の音質が良くなる 〇あくまでもPCで再生される音が良くなる
当たり前なんですがこれ、分かんないと本当に分かんないので一応書いときます。なぜなら私も最初勘違いしていたのでw
「オーディオI/Fを買う=ASIOを入れる」事で、勝手に作っている曲の音質が良くなるわけでは当然ありません。あくまでも「再生される音が高音質で聞ける」というだけ。作っている曲そのものはDAWで書き出しの際に音質の指定(ファイル形式や〇〇kbps等のビットレート指定)だったり、VSTごとにオーバーサンプリングで可聴域や高音質維持が云々だったりに依存します。当然、なんかこのパートの音が引っ込んで聞こえて~とか、なんか高音がキンキン耳に痛くて~とか、そこは作曲過程だったりVSTの使い方だったりで自力でどうにかしないといけません、頑張ってください。
もちろんASIO≒オーディオI/F導入で、本来再生される音質により近くなるという恩恵は絶大ですが。
・ASIO以外
なお、これはあくまでも「Windows」の話であり、「Mac」要はApple製のOSに標準搭載のドライバ(Core Audio)はASIOとほぼ同等の高性能のため、特に心配は要らないらしいです(Windowsユーザーなので申し訳ない事にこちらも自信無し)。
加えて、ASIOと何となく似た機能(高音質再生、負荷減)を持つWindowsが提供するWASAPIというアプリケーションがどうやらあるみたいです。
・正直よくわからんので
ここまでオーディオI/F周りのアレコレを素人が無理やり調べようと頑張ってみましたが、結論として調べれば調べるほど訳が分からなくなりましたw ASIOだったり音質だったりの基本についてはある程度知っておいて損は無いというか後が楽として、あんまりにも突き詰めて調べるとマジで専門用語ばかりでDTM始める/続けるどころでは無くなってしまうと思うので、とりあえず間違いないのは
①まずオーディオI/F無しで始めてみる
②DAWの動作とかプツプツ音が気になり始めたらASIO4ALL入れてみる
③腹が決まったらちゃんとASIO付きのオーディオI/Fを買う
これで良いと思います。ちなみに↑は私が実際に踏んだ手順です、オーディオI/F購入までがすこぶる遅かったのが少々悔やまれるところ。
周辺機器周りについては次回のMIDIコンやその他&失敗例で多分終わりになります、是非難しく考えず楽しい作曲ライフを。