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Sector-UFS - Hello UFS【ハードコアテクノの日2023】


こんにちは、暑杉 和朗太(あつすぎ わろうた  (製造業 30代))です。酷暑見舞い申し上げますマジで勘弁してくれ。


1.Sector-UFS - Hello UFS

そう言えばnote開設してまともにリリース案内した事無いんじゃ無かろうか。今後機を見て自主/他レーベル様リリース物についても紹介できればと思います、あぁまたさっさと書けリストが溜まっていく…。
8/5は一般社団法人日本記念日協会様からも正式に認定されている『ハードコアテクノの日(制定:HARDCORE OSAKA様)』で、これにちなんだイベントやリリースが毎年わんさか行われている大変素敵な日です(ニッコリ)。
例に漏れず私もほぼ毎年、この日に何かしらリリース(あるいはBandcampリリース物無料解放や過去リリース限定解放)しておりますが、はい、今年もやらせて頂きました。

Sector-UFS - Hello UFS
genre : UK Hardcore
artwork : JokariX (from USA)
FreeDL(Bandcamp)↑

はい、UK Hardcoreという事で今年はSector-UFS名義で爽やかハードコアのターンです(そうすると次回は高確率で歪んだハードコアのターンになる)。新たなメインシンセSpireやマスタリングプラグインOzone10を導入した環境刷新下での歪んでない系ハードコアはコレ(にじ音MAD)に続いて2曲目です。ちょっと特別な曲なので本当は初音さんをバリバリ使いたかったんですが作詞力皆無につき断念、良い感じのボーカルサンプルでどうにかしました、もっとがんばりましょう。中身はU-F時代からの元々の作曲スタイルだったTrancecore寄りのちょっと懐かしめJ-Core/UK Hardcoreで、思い切り「感情」寄せに仕上げてあります、涙腺がそこはかとなくホロリと緩んだら私の狙い通りです。

2.海外リスナーさんからの素敵な贈り物

※実際の中の人は大変申し訳ない事に右のイケメンよりとっても低画質です、かっこよく描いてくれて感謝感激です。

『artwork : JokariX (from USA)』
そうなんです、今回ジャケに起用させてもらったイラストは、Soundcloud経由で長年私のリリースを追ってくれていたアメリカのリスナーさんが誕生日に贈ってくれたイラストです。あまりにも嬉しい贈り物だったので、お礼としてこのイラストを元に曲を作らせてもらいたいという一心で出来たのが今回の『Hello UFS』。どういった形で世に出そうか/そもそも世に出さず大事にしまっておこうかと悩んでましたが、彼女の快諾も有り、ハードコアテクノの日という節目に、彼女をはじめ聴いてくださっている方への感謝と素敵なファンアートを紹介したいという思いでフリーDL公開とさせて頂きました。曲名の『Hello UFS』も頂いたイラストのタイトルと全く同じです。
My sincere thanks to you, Ms.JokariX.

3.支えが有るから続けて来れたし続けていける

・半端者の葛藤

こうしたモチベーションの元、今回のリリースに向けて制作に取り組んできた中で(実はこのイラストを頂いたのは昨年の誕生日、もっと早く形に出来なかったのが心残り)、今一度目を向けたのが「どれだけ人に支えられてきたか」
質の良し悪しはさて置き、音楽制作を16年も続けていれば色々あります。
「うるせ~~~~~!!!!!知らね~~~~~~~~~!!!!!!」の精神の元、自分が作りたいだけの曲を作ってきたのは本当だとして、一方で各種SNSや配信サービス・動画サイトといった「再生数や評価の『視える化』」が体感ここ10年前後で一気に進んだので、惑わされないようにはしながらもどれだけ「数字を稼げるか」につい意識が向き、「本当に自分の作りたいものを作る<自分の作りたいものなんだけど何となく世間の興味関心に寄せてしまう」事が多々あったのも事実です(いやBootlegやRemix、音MADはそもそも元ネタに興味が無ければ寄せる寄せない以前に作れないんですけどね)。
更にはレーベルやコンピへのお誘いや逆に私の方からリリース企画を提案させてもらう事でそれなりに多くの人と関わる機会も増え、加えて一時期はイベント運営の一端として関わらせてもらう機会も頂きました。今の心身状態からすればソロアルバムリリースやDJ出演などなど、信じられないくらい自分が思う以上に行動できていたんだなぁと思います。
ご存じの通り私自身、その性格上、人と上手く関わって協力し何かを成し遂げる事がとても苦手です。故にせっかく繋がった人たちとも何かしらトラブルを起こし迷惑をかけてしまったり疎遠になってしまったり、完全に繋がりが途切れてしまった人たちもたくさんいます。関わりに疲れて一度Twitterのアカウントを消滅させたこともあったし。
作るものについてもそう。これもご存じの通り、案外私の作るものの作風ってその時その時で大きく変わっている(と思う)し、そもそも当初はここまでガチガチのハードコアテクノを作る人じゃなかったので、「新たに聴き始めてくれた方」以上に「昔はよく聴いてたんだけどなぁ」な方も多いだろう事はなんとなく予想できます。
比べちゃダメなんですよ、ダメなんですけど正直、悔しい事に創作をする人たちの中における私は「大した結果も未だ残せていない中途半端な人」なんだと自覚しています。色んな機会や繋がりが有ったのに、それを活かせなかった甲斐性の無さが正直悔しい。

・それでも、一人でも聴いてくれてる人が居る事に感謝しないか?

こんな半端者でも、今回のリリースの通り、ファンアートまで送ってくれる海外の友人がいつの間にか出来ていました。「登録者」だとか「再生数/いいね」だとか、数値の大小以前に、「一人の人間がお前の曲を心待ちにしてくれているんだぞ」という事実を改めて見直すことが出来たのは幸いです。
人格に問題だらけ・曲のクオリティもまばらなのは承知のはずなのに、国内で未だにコンピや企画へのお誘いを出してくれる方が居るし、こちらからのボーカルやRemix等への案を快諾してくれる方も居るし、フラっとイベに遊びに行けば乾杯してくれる友人も少なからず居るし、影響を受けたと言って本場オランダのハードコアレーベルから出すまでになった方も居る。それこそひょんなSNSの繋がりで16年来曲を聴いてくれていたという方の存在にも気付くことが出来ました。
国外でも、今回ファンアートを贈ってくれたアメリカの彼女だけでは有りません。ファンアートのつもりで送ったRemixを正式に採用リリースしてくれたカナダのアーティストも居る、DJにも曲を使ってくれて今もリリースをチェックしてくれているドイツのアーティストも居る、今は残念ながら世情がアレだが、丁寧なアナウンスと共にコンピへの誘いをたくさん出してくれていたロシアのレーベルも居る。
先述の通り、特定のアプローチ(特にここ最近は恐らく音MADやBootleg)から興味本位で聴き始めてくれた方も、逆にもう聴かなくなった、UFって誰だったっけ?って方も居るでしょう。嫌気が差して離れた方もたくさんいるはずです。
そうした方々も含めて、何らかの形で関わってくれた・聴いてくれた人達が居るお陰で、今も創作を続けることが出来ています。自己満足でさえ、こうした関りや応援が無ければ続ける事は出来てなかったでしょうし、創作そのものを好きであり続ける事も難しかったと思います。多分嘘じゃないです、じゃ無ければ基本飽き性がこんな趣味を十数年も続けて何て来れてない。
まだ死ぬには早いとはいえ、年齢や健康面的にも、いつどうなるか分からないステージにもう入ってしまっています。だからこそ余計に、今回のようなリリースの縁(今このタイミングで素敵な贈り物を頂いてリリースに繋がったのもある意味神懸かり的)、そしてこれまでお世話になった方皆様に「ありがとう」を言って残しておかなきゃ後悔すると心底実感しています。
「Hello UFS」という曲名に託して、今一度、感謝を伝えたいです。本当にありがとう!