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[北陸旅行] 2度目の金沢でシェアサイクル初体験

少し前に、「金沢では地元の人はあまり歩かないから、新幹線ができたばかりの時に東京からの観光客が金沢駅から兼六園まで歩くから驚いた」というような記事(?)を見た。

確かに、私も初訪問時は金沢駅から近江町市場まで歩いてランチを食べ、その足で兼六園まで歩いた。
両親と兄との家族旅行だったので、主な行程は親が組んだが、家族の誰一人その距離を歩くことに疑問は持たなかった。

それから約10年、2度目の訪問は旦那との2人旅。
今回は徒歩ではなく、シェアサイクルという選択肢を取った。
3年前の旅の話。

旅行日:2018/6/1(金)〜2(土)  ▶︎2日目

シェアサイクル まちのり

「社休日(平日の休み)があるからどこか行きたい」
スタバのご当地マグカップを集めたい
「美味しいもの食べたい」

そんな要望が混ざって出てきた行き先は、北陸金沢。
冒頭に書いた通り私は一度家族旅行で行っていたがそれも約10年前、旦那は初。ということで、1日目は金沢王道コースを選択。

小松空港からリムジンバスで金沢に到着後、駅前のホテルに荷物を預け、レンタルサイクルまちのりの事務局へ。
1日からでも利用できて、ポート間で乗り降り自由なので、街中観光にもってこいのサービス。

今は仕組みが若干変わっているようだが、交通系ICカードを登録することでカードキーとして利用できる。

そもそもシェアサイクル自体初めてだし、旅先で自転車を借りるなんて、萩でボロボロの自転車を借りた時以来だったが、街中散策ではポートさえあれば乗り捨てできるから便利だろう、と旅程に組み込んだ。

さて、登録も完了したところで時刻は11時。
一旦自転車はお預けで歩いて近江町市場まで向かい、早めのランチタイム。

海鮮丼と共に出てきたもずくの味噌汁がとても美味しくて、帰ってから真似して作るようになった。
味噌汁の具材は、旅先で食べたものを真似することでバリエーションを増やすようになった。(そんなにレパートリーないけど)

11時半。
近江町市場から一番近い十間町のポートへ。

細かいことは忘れたが、登録したSuicaでピッとやって自転車を出す。
ライムグリーンの車体が可愛い。
サドルの高さを調節したら出発。

ひがし茶屋街

まず向かったのはひがし茶屋街、約10分で東山のポートに到着。
あぁ、ライムグリーンは保護色なのか。
背景に溶け込んでいる。

この日は平日、金曜日。
休日なら混んでいるであろうは箔一で、並ばずに金箔ソフト。

右側が金箔載せる前。
目の前で一枚の金箔をふわっと載せてくれる。
上の階にも席があるとのことで、金の屏風の前をふたり占め金箔ソフトを堪能した。

赤提灯が映える町並み。
晴れた夏の昼間より、しっとりと雨に濡れた景色や夕暮れ時が似合いそうな。

兼六園へ

再び東山のポートから、続いては兼六園へ。
目的地は兼六園ポートだが、これがなかなか辛く、15分ほどの距離だったが後半はずっと坂道。
よくよく見れば、通りの名に兼六坂、上坂と「坂」がついていた。
気楽に行きたいのなら、兼六園下のポートで降りて歩いて坂を登った方が良いだろう。

12時50分、兼六園に入園。

緑の美しい季節。
前撮り写真を撮る花嫁さんの色打掛が鮮やかに眩しかった。

流石三名園の一つ、ぐるっと回るだけでも小一時間かかる。
花菖蒲が終わりかけだったが、躑躅も綺麗に咲いていた。
時期によってもさまざまな景色が楽しめそうだ。

ちなみに、これは全く意図していなかったのだが、この日は三日間ある金沢百万石まつりの初日で、入園料が免除された。

金沢城

続いて金沢城公園へ。
手前の芝生では、翌日か翌々日の百万石まつりのイベントのためにテント設営中。

前回の訪問から10年の間に、色々と復元されたり整備されており、所々初めましての建物も。
こういった違いも、同じ場所を再訪する楽しみでもある。

14時半に金沢城公園を出る。
仙谷通り沿いには出店が出ており、お祭り感満載。
学校帰りの制服の学生たちが楽しそうだ。

スタバの香林坊東急スクエア店で旅の目的地の一つであるご当地マグをゲットし、加賀棒ほうじ茶フラペチーノで一休み。

ビルの裏手からすぐ近くの長町武家屋敷跡へ。

土壁の続く静かな武家屋敷跡が、これほど繁華街の近くにあるとは驚いた。
中心が変わらずに同じ場所にあり続けている街ということがよく分かる。

長町のポートから再び自転車に乗り、金沢21世紀美術館の脇にある広坂のポートへ。

金沢21世紀美術館

15時45分。
荷物をロッカーに預け、21世紀美術館へ。

それほど混んでおらず、快適に回ることができた。

広坂のポートから、尾山神社前を通過して金沢駅前のポートまで。
次に行く時は尾山神社も行ってみたい。
金沢駅反対側のホテルにチェックインして、夕食まで休憩タイム。

18時過ぎ。
のどぐろや地酒を目当てに駅近の居酒屋さんに入る。

灯ろう流しと金沢城・兼六園ライトアップ

百万石まつりの初日に重なった事は知っていた。
折角なら何か見れないかと調べたところ、加賀友禅灯ろう流しが浅野川、ひがし茶屋街沿いの川で行われるということで、食後の運動がてら行くことに。
再び駅前のポートから東山のポートまで自転車を漕ぐ。
近づくに従って歩いて、日中には見もしなかったほどの観光客が目的地へ向かっている。
19時半到着。

灯ろう流し、見るのは初めて。
暗闇に流れる暖かい光。
火のゆらめきと川の流れの穏やかで荘厳な景色だった。

最後まで見ていたら帰宅ラッシュに巻き込まれるから、と15分ほどで早々に退散することにした。
ホテルに戻ってから知ったことだが、我々が立ち去った後、一基が倒れて周囲の約600基もの灯ろうが炎上するという事故が起きたらしい。
その事故を機に翌年以降の灯ろう流しは中止になったという。

さて、早めに浅野川から退散した後はまっすぐホテルへ戻るわけではなく、再び金沢城・兼六園を目指す。

実は日中に訪問した際、現地に設置してあった地で看板で金沢城兼六園のライトアップがある事を知ったのだ。
折角の機会、行かないなんてもったいない。

昼間の教訓から、今度は兼六園下のポートで自転車を降りた。
到着したのは20時過ぎ。

夜の兼六園は、池を中心にライトアップしてあり、迷わないようルートが整備されている。
誘導されるがままに金沢城へ。

昼とはまた異なる趣の城壁が格好いい。
玉泉院丸庭園では石垣も使った音楽とのライトアップショーも行なわれていた。

帰路に着いたのは21時前。
再び広坂(21世紀美術館横)のポートから金沢駅前のポートまで。
日中に一度来た場所だったから、夜でも迷わずに進めた。

* * * * * 

はじめてのシェアサイクルは、とても楽しかった。
今回の走行距離は計約10キロ。
ポートがあって乗り捨てできるので、止める場所を探す手間もないし、止めた場所に再び戻ってくる必要もない。
全て歩いていたら、または一台の自転車レンタルだったら、こんなに効率的に回れなかった。
バスみたいに待ったり乗り方にドキドキすることもない。

旅先での自転車、ということでデメリットを挙げるならば、道の途中での街中スナップをほとんど撮れないこと。
次にどこかでシェアサイクル乗るなら、2度目以降の訪問時が良さそうな気がした。

知らない場所を自転車で走ることに慣れていないと、初めのうちは自転車で進むスピードと距離感が掴めなかったので、何度も信号でスマホを見て地図を確認した。
カーナビみたいにスマホを取り付けられる何かとかあれば良いのだろう。
あとできる限り地図を頭に叩き込んでおいた方がいい。

何はともあれ、金沢の街は自転車で回るのにちょうど良いサイズ感だったので、お勧め。

▼ 翌日

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