[九州旅行] 最後の密と、カステラ食べ比べ
例年より確実に人は少なかったはずだが、今となればそれが最後の「密」だったかもしれない。
コロナで日常が激変する直前の、自分との距離はまだ遠いと感じていた一年前。
初めて丸3日マスクをつけて過ごしたのは、長崎だった。
旅行日:2020/2/1(土) ▶︎翌日
長崎上陸
秋にあった会社関係の試験を無事に終え、合格祝いも兼ねてどこか旅行に行こう、となった2019年度の冬。
ANAのマイルも少し貯まっていたので、飛行機で行ける場所から絞り込んだ結果、旅先は長崎になった。
初の長崎。
知り合いに市内のお勧めを教えてもらったり、ガイドブックと睨めっこをした結果、市内散策とランタンフェスティバル、そしてハウステンボスの2泊3日に決まった。
8時半ごろ羽田初の飛行機に乗り約2時間。
長崎空港からはリムジンバスに乗り込み約40分。
11時20分ごろに長崎市内に到着した。
まず腹ごしらえということで向かったのは、知人に教えてもらった思案橋ラーメン。
なんでも福山雅治の行きつけのお店、らしい。
開店時間直後だったので並ばずに入れた。
ご当地グルメ第一弾は、長崎ちゃんぽん。
食べ終わって12時過ぎ、お店から徒歩10分くらいの眼鏡橋に寄ってみる。
至る所に提灯が色鮮やかな飾られていて、ワクワクする。
最寄りのめがね橋駅から路面電車に乗り、大浦天主堂駅まで。
ホテルは駅から徒歩2分、ANAクラウンプラザ。
荷物を預けて、早速市内観光へ。
と、ホテルの目の前に軍艦島デジタルミュージアムとあるのを見かけて寄ってみたが、ふらりと寄るにはなかなかの入館料だったので今回はパス。
隣の長崎堂と繋がっていて、カステラの試食を頂いた。
後でおやつに食べようか、と2切れ入りを購入。
港町と中華街
時刻は13時。
まずは坂道を登り、オランダ坂へ。
坂道、洋館、眼下には港。
その三つが揃っているから、なるほど横浜や神戸と3都市がセットになるのがよく分かる。
坂を降り、リムジンバスを降りた新地近くまで戻ってきた。
季節は春節、ランタンフェスティバル期間の真っ最中。
湊公園やその周辺には出店に数多くの飾り、そして沢山の人。
徒歩10分の距離で、こんなにも世界が変わる。
横浜は門を超えたらそこからが中華街、という感じがあるのだが、(ランタンフェスティバル中でランタンが溢れていたせいなのか分からないが)長崎はだんだん中華街になっていくような感じがした。
ご当地グルメ第2弾、ハトシ。
食パンにエビなどのすり身を挟んで揚げたもの。
カステラ祭りと階段地獄
中華感が徐々に薄れ、2時間ぶりの思案橋近くにやってきた。
その手前でちょいと道を曲がったところに福砂屋の本店があると聞いていたので、寄ってみた。
あの小さなカラフルな箱に入ったカステラを、博多や熊本の出張に行った際、よくお土産屋さんで見かけていた。
長崎に来たわけではないからと一度も買うことはなかったが、気にはなっていた。
でも今回は長崎に来たんだし。
後でホテルで食べてみようと、一箱購入。
そのまま真っ直ぐ進んで思案橋の商店街へ。
入って程なく白水堂というお店がある。
ガイドブックにも載っていた「桃かすてら」という文字に、吸い込まれるように店内へ。
お祝い事などで贈られたりする品らしい。
後でホテルで食べてみようと、一つ購入。
商店街を抜けると、道の右側には寺町が広がり、幾つものお寺と石塀が続く。
普段ならもう中華感は無くなっているのだろうが、なにせランタンフェスティバル中だ。
ここまで来ると、もう人通りは少ない。
目的地は大体同じ。
そして急に現れる龍馬通り。
倒幕派よりも新選組派なのだが、それでも長崎に来たのであれば行くしかない。
ひたすら階段を上る。
14時20分、亀山社中記念館に到着。
そこまで広くない館内はそこそこ混んでいた。
15分ほど館内を見学し、すぐ近くのぶーつ像を拝み、また階段を上る。
次に目指すは風頭公園。
同行者にもこんなに階段登るなんて伝えていなかったので、どこまで上るのかと、若干ご機嫌斜めに。
それでも到着した後の景色を眺め、龍馬像と自撮りとかしてるうちにご機嫌復活、良かった。
こんなに山に囲まれた港の景色を見られて、登ってきて良かったと思った。
15時、下山開始。
立ち止まると脚がぷるぷるする。
少しの間猫に先導され、街中へ戻ってきた。
文明堂総本店の前を通りがかったので、ここまで来たら一箱購入。
それけらスタバに寄ってご当地マグをゲット。
最寄り駅とホテルの間に松翁軒があったので、ここまで来たら一箱購入。
16時チェックイン。
ご当地グルメ第3弾、カステラ。
さて、戦利品を並べてみよう。
これ、全部カステラなんだぜ。
左から、
疲れ切った身体に糖分補給。
アメニティのコーヒー淹れて、いざ食べ比べ。
お店ごとに味も舌触りもザラメもちょっとずつ異なっていて、好みが分かれそうだ。
ただ、食べてるうちに違いは段々分からなくなってきて、まぁどれも美味しかった。
しかし1人カステラ4切れと桃カステラ半分は、言ってみれば松翁軒とか文明堂の一箱を一人で食べたくらいのボリュームな訳だから、最後だいぶしんどかった。
カステラ大好き!というわけでもないので、普段カステラを食べることはそう多くない。
最早10年分のカステラ摂取量を、1日で食べた感。
お腹いっぱい。
ランタンフェスティバル
17時45分を過ぎ、そろそろ夜のお出かけタイム。
まずはホテルから一番近い、孔子廟。
シンガーソングライターの人が歌ってた。
湊公園に着いたのは 18時過ぎ。
徐々に暗くなってきて、色鮮やかなランタンが映える。
おぉ、人が多い。
当時は密の概念もまだなく、マスクしているのは半分くらいだっただろうか。
中国から来れない団体とかもあってステージが一部中止になっていたりしていたが、それでもこの人なので、コロナ禍の前はどれだけの混雑だったのだろう。
カステラでお腹いっぱいでちゃんとした夕飯は食べられないが、食べ歩きはしたい。
ということでご当地グルメ第4弾、ながさき鯨カツ。
18時50分、再びのメガネ橋。
川に映る反射が綺麗。
様々な動物の像があり、灯ると美しさが際立つ。
他の会場もまわり、二胡の演奏や景色を楽しみ、20時前にホテルに戻る。
稲佐山の夜景
チェックイン時、ロビーにあったチラシで知った稲佐山のロープウェイまでの無料循環バス。
もともと行く予定に入れていなかったが、泊まっているホテルの目の前がバス停ということもあり、ランタンフェスティバルに行く前に予約しておいた。
20時過ぎにホテルからピックアップしてもらい、淵神社駅は20時25分着。
ゴンドラに乗り込んで約5分。
展望台の屋上まで行ったら、眼下に広がる夜景。
日本三大夜景は、函館と神戸と長崎。
日本新三大夜景は長崎と札幌と北九州。
世界新三大夜景は長崎と香港とモナコ、らしい。
細かいところはどうでも良いが、長崎の夜景は確かに綺麗だった。
向かいの風頭公園から昼の長崎港を眺め、夜は反対側の稲佐山からの夜景。
コンパクトな湾全体が山に囲まれている、長崎ならではの楽しみ方が出来たのかもしれない。
21時半出発の循環バスに乗り、22時前にホテルに戻る。
こうして長崎1日目は終了。
歩数、約二万歩。
※2021年の長崎ランタンフェスティバルは、残念ながら中止となったとのこと
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