勝ったと思ったら負けたことを知りなさい
戦争で戦い合います。ひとつの国は勝利するでしょう。
「勝ったと思ったら負けたことを知りなさい」と、私は言いますよ。
なぜ、勝ったのに負けているんだろう?
皆さん、“勝つ”ということは、多くの兵士を、多くの人間を、ここに破壊したから勝っているんですよ。ということは、勝ったところは大きなカルマを背負っているんですよ。
小さなカルマを背負うか。大きなカルマを背負うか。
大きなカルマを背負ったものは、そこは戦争では勝ったように思うけれど、もう負けているんですよ。
よく見ていてくださいよ。
我々は勝利しました。
多くの方を犠牲にしたから、殺したから、勝利しているんですよ。
ということは、カタチの上では勝ったように思うけど、
大きなカルマを背負ったことになるということは、負けているんですよ。
10名、10名同じ犠牲者ならば同等ですよ。勝ち負けは決まらないと思うんです。多くの兵士を、多くの人間を、犠牲にしているから勝っているんです。
我々は「殺して生きよう」は、
絶対、自分自身が死ぬことを知ってほしい。
生かして生きよう、なんです。
これが宗教なんです。
この法則が愛なんです。
この法則が神なんです。
宗教とは法則なんですよ。
神とは法則なんですよ。
宇宙とは法則なんですよ。
これ私も、この現象の世界で、いくつかの仕事を完成させてきたけど、成功させてきたけど・・・経済学というのは、己自身が金を儲けることが経済学ではないですよ。
己の会社さえ良ければいい、己さえ良ければいい・・・これは失敗、負けていますよ。
経済学というのは、相手を儲けさせてあげることが経済学なんですよ。
そういう法則を知って、本当にそう生きることができるならば、いっとき、この表面、カタチの世界では損しているようだけれども、
霊的な力が、霊的な愛が、霊的な智慧が、働き出してきますよ。
これは法則ですよ。私にはそれが観えるんですよ。
これは昔のおばあちゃんたちは我々が小さい時によくそういう教えをしたんですよ。よく真理を知っていたなあ、と思いますよ。
商売をするときは、ただ自分さえ儲けていればいい。自分さえ良ければいいって、自分の儲けにソロバンをはじくということは、必ず自分はすべてを失いますよ、という教えがありました。
すべてを生かすことが生きることなんですよ。
殺して生きよう、自ら全部、滅びますよ。
生かして生きようなんです。
皆さん、こういう人間がいるんですよ・・・自分は一人をも愛せないのに、私はすべてから愛されたい。
嘘つき、欲張り・・・絶対そんなことなんてありえないですよ。己が愛されたいならば、すべてを愛し、生きることがスタートなんですよ。で、儲けたいというならば、相手を儲けさせることがスタートなんですよ。
与えずして得ることは不可能なんです。
得ることは与えることなんです。
すべてに愛を、慈悲を、尽くすことなんです。
2023年12月10日 光話『無限の愛 智慧・力 すべての内に』より
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