“心”とはフィルターであることを知ってほしい。
ここにあなたがいます。
あなたに“光”という“命”が向けられたとき、スクリーン(現象の世界)に、あなたのカタチが映ります。
あなたの心というフィルター次第で、病気も演じますよ。健康も演じますよ。で、悪いこともすれば、良いこともしますよ。
これはちょうどすべて皆さんの言う、“心の作用”です。
皆さんの思いには二通りありますよ。
神からストレートで直結でくる思いと、
心という・・・これもニセモノなんです。
“心は神”と言う人間もいるけど、神であるならば、「あれを盗みなさい」「悪いことをしなさい」と言う神なんていないと思うんですよ。
小さい時から疑問でしたよ。
大人は“心は神”と言うけど、神が、「あれを盗め、あの人を殺せ…」。
ありうるはずないではないでしょうか。
心という道具のコントロールを失っているんです。
本当の真実の思いというのは、“神”から来るんですよ。
たとえばですよ。皆さんが恋人同士であるときには、心は、
「あなた大好きよ」「愛していますよ」「あなた美しいよ」・・・そのようにきます。
で、結婚してちょっと時間が経ってみてください。
「もう嫌い、愛せない、憎い」・・・はじまりますよ。
なぜ結婚して、そこに離婚というものをとっていくんだろう?
まあ、それはもちろん、結婚も離婚もすべて成長の過程のなかで、体験・経験を積んで成長のためではあります。
しかし、そこに大きく関わっているのは“心”なんですよ。
心がコロコロ変わり動かなければ離婚なんてないですよ。
だから、このように移り変わるクセモノである“心”に振り回されて、皆さんは苦悩の人生を歩むんですよ。
この肉体という道具を、完璧に任せられるのは、全知全能なる“神”なんですよ。
全知全能なる神に、「この肉体という道具をすべて明け渡します。あなたの思いの通り、この肉体伝導体をお使いください」って、皆さんそうあってほしいんです。
わが思い、神の想い。
わが言葉、神の言葉。
わが表現・行為も、神の表現・行為。
で、イエス・キリストはそのように生きました。
しかし、それに反発するその意識もあるということは知ってほしいと言います。
皆さんには自由意志が与えられているがゆえに、心というクセモノに操られて生きていくのも自由。神そのものの道具となって生きるのも自由なんです。
もし私が小さい時に「心は神なり」って大人に教えられたとおり、“心が神”であったならば、絶対に悪いことはさせませんよ、その心は。
皆さん、人の物を盗んだり、人を傷つけたりは、体が勝手に動いてそうさせているではないですよ。
動かしているのは“心”なんですよ。
だから、皆さんが知ってほしいのは、光という“命”を与えられて、スクリーンに映る影(肉体)を操っているのは“心”なんですよ。
そのような“心”を超えた状態であってほしいんです。
もし“心が神”であるならば、針先一点だって皆さんの肉体に一点の狂いも表現させないですよ。
この“心”の、皆さん見抜けるあなた方になってほしいんです。
逆に心を使えるあなた方になってほしいんです。
人の物を盗もうとしたならば、傷つけようとしたならば、「だまれ」って言えるほどの強い皆さんになってほしいんです。
心はたまには良いことをさせようとします。で、操るんです。
しかし、神はどうなのか?
「神が完全であるがごとく、我、完全なり」と説いていることですよ。
あなた方に一点の狂いのない顕現をさせられるのは“神”ほかにないんですよ。
ちょうど車にバッテリーや、あるいはエンジンやさまざまな部品を積んでいるように、
その“心”や“感情”、“五感”、“理性”というのは、
ちょうどこのように車に載せた部品のようなものです。
車を動かしているのはガソリンです。で、ガソリンそのものが命なんですよ。
すべての部品、この臓器を積んだこの肉体を動かしているのは“命”なんです。
心はあなたの良いところも見ますよ。悪いところも見ますよ。
じゃあ、神は?
あなたの常に完全さを観るんですよ……命として、愛として。
絶対、神は(良い、悪いの)二面性では観ないですよ。
完璧なあなたの本質を観ますよ。
皆さんは、心の思う通りにしか思えない、観えない、で、聞けない、語れないと思うんです。あなたの心が「誰彼は嫌な人間」、そう思ってみてください。
その方のどんな行為も、美しい良い行為も、悪い行為にしか見えませんよ。
で、その方がどんなに美しい愛の言葉を語ったって逆にしか聞こえませんよ。
思うも、見るも、聞くも、その表現も、誰に命令されて相手を見ているんだろう?
“心”なんですよ。
で、心が「誰彼は素晴らしい」って思ったときは、嫌な表現も美しく見えますよ。
だから皆さんは“心”にだまされて結婚したんです。それを見抜けないと結婚は失敗ですよ。
素晴らしいって“心”が思ったときは、その方の何を見ても美しい。
もう私に「バカ」と言ったって、もうバカの言葉は天使のささやきにしか聞こえない。
心というものはここまで皆さんを支配しますよ。ここまで化けますよ。
だから私は皆さんに女性と男性とお付き合いしているとき、その方を“心”で見るのではなく、“直感”を信じなさいと言うんです。
直感というのは神から、なんです。
2023年9月24日 光話『愛のパスポート』より
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?