手のぬくもりが感じられる夢。
これは今日みた夢の話。
おばあちゃんと一緒に家に帰っていた。
蝉がうるさく鳴いていて、古い図書館の
玄関口でタクシーを待っていた。
コンクリートの無機質な壁のせいなのか
夏だというのに図書館の日陰は涼しい。
程なくしてタクシーがやってきて。
冷房の効いた車内に乗り込む。
おばあちゃんは足が悪いから
タクシー呼んで良かった。
そう思いながら、外の景色を
眺めていた。お昼は何にしよう。
おそうめんが良いかなぁ。
とか考えながら車は進んでいく。
そっと、おばあちゃんに手を握られる。
冷房のせいで、自分の手は
冷たくなっていたけれど
おばあちゃんの手はとても暖かかった。
こうやって手を握ってもらえるのは
自分が小さい頃ぶりだろうか。
そんなことを考えながら
家にだんだんと近づいていく。
この時間が終わると思うと
なんだか寂しくなった。
***
ここで目が覚める。
現実のような夢だった。
おばあちゃんの誕生日まであと少し。
100歳の誕生日だ。
今年は会えるだろうか。