さよなら、いつか。
思えば、たくさんの人が
自分の横を過ぎていった。
いまでも繋がりがある人は
両手で数えられるほどしか居ない。
昔の友だちだって疎遠になる。
まして、すれ違うくらいの
人たちは言うまでもない。
旅先で親切にしてくれた人。
ヒッチハイクの若い男子学生。
飲食店の気のいい店主さん。
雨の日に追いかけてきて
傘を貸してくれた人。
いまでも確かにそこに温もりを感じる
そんな一瞬の出会いをしたとしても
もう、あの人たちが今どこで
何をしているか知る術はない。
色んな人から影響を受けた自分は
その人たちに恩を返すこともなく進む。
このご恩は次会った誰かに返します。
さよなら、いつか、また会える日まで。