サインをつかまえる、立ち上がる意味を考える
保留して、自分と他人の言葉と感情を受け止めて、場の真ん中に並べてみると、その中から意味が立ち上がってきます。その意味を捕まえることで、自分と「何か」のつながりに気づくことができます。
それは「共通点」かもしれません。自分と同じことを感じている、考えている人がいるということに、その人とのつながりを感じるかもしれません。その人を通じて、もっと大きな流れに自分がつながっていることに気がつくかもしれません。
それは「違和感」かもしれません。並べてみて、何か違和感を感じることがあるかもしれません。そして、その違和感は言葉に表すことはできないかもしれません。違和感は意味を考える入口になります。違和感の理由は何かを考えることで、自分の見えていないつながりに気づくことができるかもしれません。
意味は直感的にわかります。意味を見出すことは、頭の中で、ひとつひとつのつながりを分析して、考えるというよりは、ちょっと離れて見ることで、並んでいるものの間に、意味が浮かんでくるという感じに近いです。対話の中で、自分の中に浮かんできた言葉、感情は大切です。それは、立ち上がってきた意味を表していることがあるからです。そして、その立ち上がってきた意味を捕まえて、自分とその意味にどんなつながりがあるかを考えることで、自分と「何か」のつながりが見えてきます。
対話の場では、いろいろなことがおこります。そのことを「サイン」と呼んでいます。サインは、意味を考える入口になります。森の中での対話で、遠くの木の枝が突然折れる。公園での対話で、子供の「はじめるよー」という大きな声が聞こえる。そんなサインが意味を考えるきっかけになります。その場で、そのタイミングで、この参加者の関係性の中で、なぜ、それが起こったのか、その時に自分は何を感じたのか、その意味を考えることからも意味が立ち上がり、自分の中にある「つながり」を見つけることができます。
サインを受け取るためには、自分の状態を「ゆるめておく」必要があります。サインは大きな出来事の時もありますが、小さな出来事の時もあります。自分をリラックスさせ、体と心を柔らかい状態しておくことで自分の周りにおこる小さな出来事を感じることができるようになります。
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