論文メモ 牧野由理「佐久間文吾と博物図ー洋画家、版下画家、そして画工として」
牧野由理「佐久間文吾と博物図ー洋画家、版下画家、そして画工として」『近代画説』27号、2018年
目次構成
序
洋画家、そして版下画家として
植物学者・伊藤篤太郎との出会い、そして東北帝国大学へ
台北帝国大学へー後進の育成
東京へ、そして晩年ー変形菌に魅せられて
結び
洋画家の佐久間文吾の知られざる後半生を丁寧に調べた好論文です。面白いです。
後半生は「標本画の第一人者」となっていった様子が丁寧に調べられていました。
東北帝国大学や台北帝国大学の「画工」として植物や昆虫、動物、貝、変形菌などの博物画を描くようになっていったとのこと。
京都の洋画家・西川純が貝の博物画を描いていたことを思い出しても、この時期の洋画家の活動の一端が見えてくるようです。
33分。