INTJにオススメの趣味の話
老いの話を書いた。自分で読み返してあまりに悲惨だったので、真逆の話を書いてみる。
私は自分には全く縁のない世界のことを調べる趣味がある。どちらかと言えばINTPが好きそうなことかもしれない。
少し前は懲役生活にハマっていた。今はブログなどでいろんな人が体験記を書いているので、読んだだけで裁判や懲役の体験をしたような気になってとても楽しいのだ。なぜ犯行を犯してしまったのか、出獄した後の苦労や問題も一緒に学べて、とてもいろんなことを考えた。社会のあり方について考えが広がったと思う。
その前は旅行記だった。出不精を通り越して、仕事をしてる引きこもりのような生活をしてる私にとっては、コロナ禍でも広い世界を観に行けてとても楽しかった。グルメや有名観光スポットだけではない魅力もたくさん知れる。その前は高所得者の相続紛争だった。その前は確か世界各地の軍歌だったか。
今では中学受験界隈にハマっている。
私は市立小学校からそのまま市立中学校に進学した。土地柄か中学受験をする人は2人くらいしかいなかった。そもそも勉強熱心な家庭も多くなかった。中学受験は全くの未知の世界だ。
私の親は成績や勉強に口を出す人ではなかったので、親子二人三脚、三人四脚で勉強に励むこと自体が新鮮なのだ。そこから生まれる悲喜交々の物語は、生半可な小説を遥かに上回るエネルギーで心に迫ってくる。まさに事実は小説よりも奇なりだ。
もちろん、他のご家庭のあれやこれやを下世話に覗いているだけではない。さすがに。教育虐待がどう始まるか、そしてどう終わるか、といった社会問題にも造詣が深くなる。Wikipediaや図書館で教育虐待の様々なケースを調べてみたりもする。
必死の努力が実り、この後の人生を充実させている人の体験を見るのも好きだ。あの時の成功体験が今の自分に繋がっています、という話を見ると、私も今から何かを頑張ろうと思えてくるのだ。教養を深めるために知ろうとしているのであって、あくまで下世話な好奇心ではない。そういう時もあるが。
最近は教育の歴史を調べて、今では幕末の寺子屋辺りまで遡った。できれば鎌倉新仏教の普及くらいまで遡りたい。教育というものがいかに世相を反映しているか、たくさんの人の試行錯誤で今の形に繋がったのかを知ると、もう一度小学生に戻りたくなる。今ならもう少し優秀な児童になれるだろう。おそらくは。歴史好きなINTJとしてはこういうことから歴史を深掘りしに行けるのも、この趣味の魅力だ。
実際に役立つかと言われれば、正直役には立たないかも知れない。だが、INTJは読書好きが多いし、あまり活動的ではない人が多いと思うので、こういった脳内世界を思う存分広げるべく、未知の世界に旅立っていかがだろうか。
INTJは狭く深く、目的を持って何かを学ぶことは息をするようにやるが、こういった即役に立つかと言われたら微妙なことは、あまり好きではないかも知れないが。図書館に籠もれば無料で未知の世界を旅行できるお手軽な趣味だ。
ちなみに、懲役生活にハマっていた時、元ヤンキーの知り合いに話したら、ものすごく冷たい目で「それ、何が楽しいの」と言われてしまった。話す人は選ばないといけないかもしれない。
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