私が痴漢に遭うわけないと思ってる女性たちに言いたい話
「私みたいなブスが痴漢に遭うわけない」「痴漢サイドにも選ぶ権利はある」「痴漢されるのって美人だけでしょ」
これは全て、中高生時代に私が思っていたことだ。こう思ってる女性は多いのではないかと思う。もしくは、周りにいる心無い人から「お前が痴漢されるはずない」と言われたことがある人もいるかもしれない。
だけど、アラフォーになった今ならわかる。
ブスかどうかは関係ない。大事なことだからもう一度言う。ブスかどうかは関係ない。
若さと永遠の別れを経験すると、若いというだけでとてつもなく魅力的に見えるのだ。髪も肌も綺麗でツヤや張りがあるのも、目や笑顔が輝いているのも、友達と弾ける笑顔でおしゃべりするのも、あるいは電車の中でも参考書を読む真剣な顔も、全てが美しいのだ。
そこに美醜など微塵もなく、男性も女性もみんな若いというだけで、美しく魅力的に見える。
もちろん、私は性犯罪者ではないから、だからと言ってどうするわけではない。もちろん、性的な目でも見ていない。
痴漢は必ずしも中年以上というわけでもないが、大人が若さをそう見ている、ということは知っておいてほしい。痴漢に遭いやすいタイプはあるのかもしれないが、痴漢だって人それぞれだ。あなたがタイプの性犯罪者だっているのだ。
だから、「私なんか」と思わないで対策をとって欲しい。
ちなみに私は謙遜でも自虐でもなく、普通にブスだ。無作為に集めた女性10人の中なら、7位から9位にランクされるような顔だ。悲しいことだが。
この記事を書く時、私は性犯罪に遭ったことないし説得力ないかな、と思った。だが、思い返せば露出狂には何度も遭遇していた。露出狂だって立派な性犯罪だ。小学生の頃から大人になっても、遭遇していたが、実家を出てからは一度も見ていないので、土地柄かもしれない。
私が社会人になったばかりの頃、通勤中に露出狂に遭遇した。中学校の近くだった。その時ですら、「狙ってたのは私ではなくて、中学生の女子だったのでは。中学生が被害に遭わなくて良かったけど、露出狂さんもチェック甘いな」と謎の同情をしてしまった。ただ、そう本気で思っていたので、その中学校には「そちらの中学生が狙われているのかもしれない」連絡したのだが、それはグッジョブだったかもしれない。
露出狂が本当は誰に露出したかったのかは、知らないし知る気もないが、若い女性が驚いたり怖がったりすればそれでいいのだろう。
だから、何度でも言う。
自分をブスだと思っていようが、周りにブスと言われようが、女性は本当に気をつけてほしい。自分を若いと思っていなくても気をつけてほしい。男性だって気をつけてほしい。
25過ぎたらオバサンなんて言う人もいるが、アラフォーから見れば十分若い。高校生と大差ないとすら思う。30も私から見れば当然若い。ならば、60代の人から見れば、私だって若いだろう。
ここからは少し無責任な話になるが、ある男性と会話中に「私ブスだしナンパなんかされたことない」と話した時、「ブスかどうかじゃなくて、上杉さんは隙がないから声かけずらいんだよ」と言われたことがある。
隙のない女になれば、少しは性犯罪に遭うリスクが減るのかもしれない。少なくともナンパ師は避けるようだ。その男性が言うには「行動に無駄がなくて堂々としている人」が隙がないのだそうだ。
私は性犯罪者の心理はわからないが、もし痴漢をするならやはり、しっかり前を向いた意思の強そうな女性より、俯いた気の弱そうな女性を選びそうだ。
気の強そうな女を演じるのも、対策になるのかもしれない。
私がナンパされないのは普通にブスだからだと思うが。