他県への自粛明け初登山【箱根縦走】
ついに、「他県への移動」の自粛も解除され、心おきなく登山が再開できるようになった!
記念すべき第一弾は「箱根」。乙女峠からの縦走コースはアクセスがめちゃ良く、大好きなルートだ。何より、バスタ新宿から登山口まで直通のバスで、しかも二千円弱で行けるというところが最高。
バスタ新宿から「乙女峠」下車
ネットで事前に箱根桃源台行きのチケットを買い、バスタ新宿のB4乗り場へ。少し遅めの8:05の便。空いていれば2時間、混んでいても3時間はかからない。この日は多少東名の渋滞があったが、それでも登山口の乙女峠には10:20に着いた。
バスは満席だった。みんな、心おきなく県外へ移動できるのを待ち望んでいたに違いない。感覚的には御殿場周辺で3割、乙女峠で3割の下車だった。
まずは乙女峠を目指す
本当は天気が良かったらバス停から大迫力の富士山が望めるのだが、あいにくのお天気。雨が降らなかっただけ良かったが。
バスから降り、そのまま左車線をしばらく行くと左側に登山口入口がある。バス停の向かいにはふじみ茶屋があるのだが、なんかリニューアルされた気がする。
サクッと乙女峠
岩が多いガレ場が続き、25分ぐらい登るとすぐに乙女峠に到着する。ウォーミングアップにはちょうどいい距離だ。天気が良ければここからの富士山も絶景なのだが、今日はガスが多くまったくお目見えしないためスルー。
乙女峠から50分で金時山
長尾山を過ぎると、箱根方面に景色が開ける箇所があり、芦ノ湖と大涌谷がくっきり見える。大涌谷からモクモク湯気が出ているのが印象的だ。
岩場が見えてきたら金時山に到着。崖ではあるが、大きめの岩が多く、休憩しやすい。登山者も多かった。
ここも、晴れていたら本当は絶好の富士山スポット。この辺に富士山がドーンと見える。
振り返ると山々が連なっているのがよく見える。
ここから明神ヶ岳までが地獄
ここまでは絶好調で登ってこれたので、金時山もスルーして余裕のまま明神ヶ岳へ向かったのだが、ここからが地獄だった。
ここの分岐で右に進むとすぐに仙石原に下山できる。もうひとつ手前の分岐で下山すればふもとに「金時神社」もあり、箱根観光も楽しみたい場合は、明神ヶ岳を目指さずに金時山から箱根側に下山するのもアリだ。
金時山から明神ヶ岳は、竹藪の中を進むことになる。きれいに登山道が切り開かれていて、整備してくれている方々に感謝しかない。
しばらく登って振り返ると、ぽっこりとでっぱった特徴的な山が見える。さっき登った金時山だ。その先の凹んでるところが乙女峠。あそこから歩いてきたんだなあと行程が目視できて達成感がある。竹藪も遠くから見ると芝生のように見えてかわいい。
箱根縦走の魅力は、頻繁に景色が変わるところだ。低山にありがちな杉林はほとんどなく、岩場や竹藪や湿地帯など、豊富な情景がコロコロと現れる。それでいて富士山が見えたり箱根の街が見えたり、遠くの景色も美しくて飽きない。
晴れてきた!しかし、金時山から明神ヶ岳はかなりの距離があり、日差しが強くなってくるとバテる。この日もめちゃくちゃバテた。準備不足で、水を1.5Lしか持っていかなかったので、水不足に陥ってしまった。幸い熱中症にはならなかったが、かなりヘトヘトにバテたので危なかった。夏登山には2L以上は水を持っていくようにしよう。
今回の本当の目的地
実は明神ヶ岳山頂のちょっと手前のこの森を抜けたところがめちゃくちゃ絶景スポット。明神ヶ岳山頂も開けているものの、僕はこっちの方が好きなので、いつもここで休憩することにしている。今回の本当の目的地はここだ。
天気が良ければこちら側に丹沢山系がくっきりと見える。この日は霧が多かったがそれもまた絶景だった。
振り返ると雲が晴れ、金時山の彼方に富士山がうっすらと!ラスボス感がすごい!
ご飯を食べながら1時間ぐらい休んだらだいぶ体力が回復した。迷った挙句最後に残った水を飲まずに炊飯に使ってしまったので、ここで水が尽きてしまったのだが。
明神ヶ岳まで来たら、あとは下るだけ
もう少しで明神ヶ岳。写真中央辺りが山頂だ。
着きました。ここからも富士山が良く拝める。
バテてしまったのでだいぶかかった。3時間半。もうヘトヘトだ。早く温泉に入りたい。。。右に下れば宮城野なのだが、せっかくなので最後の力を振り絞って明星ヶ岳まで行くことにした。
明神ヶ岳から下るときに一瞬見える小田原の街。天気が良かったら江ノ島から三浦半島まで南神奈川がすべて見渡せる。
途中にあるなんかの記念碑。ここまで持ってくるの大変だっただろうなあ。。
ここの分岐の景色好きだ。まさか1000mの山の尾根とは思えない穏やかさじゃないですか?下山ルートはここを右なのだが、一応明星ヶ岳の山頂も踏んでおきたいので5分ぐらい進む。
はい、山頂着きました!あとは下るだけ!本当はこの先の「塔の峰」まで行き、箱根湯本に下りるのが真の「箱根縦走」なのだが、さすがに今回は体力が持たなかった。日が暮れるまでもう時間もないしね。
箱根の街がどんどん近くなり、車の音がよく聞こえるようになってきて安心感が増す。早く下りたい。
はい、登山口に着きました!疲れた!!!!
ここからは普通の道路をバス停まで10分ぐらい歩く。
温泉入って蕎麦食って帰る
バス停から箱根登山バスに乗り、「塔ノ沢」で下車。そこから5分ぐらい歩くと日帰り入浴が可能な温泉「和泉」がある。入浴料は1250円。
風呂上りに缶ビールを一杯。たまらん!!
そこから箱根湯本までテクテクと歩く。10分ぐらいで着く。
しかし箱根湯本の街は閑散としている。商店街はまだ自粛が開けていない様子だ。山そばに6時40分に入店したところ「7時で閉店です」と言われたので、慌てて天ぷら蕎麦を掻っ込んで、ロマンスカーで爆睡して帰宅。
行きはバスで乙女峠、帰りはロマンスカーで爆睡。これが僕が大好きな箱根縦走の鉄板コースだ。
あー楽しかった!!次はどこへ行こう。奥多摩かな。