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『リアム16歳、はじめての学校』はた目にはイタいかもしれなくても…キュートな親子のステップアップ 順次公開中
原題:Adventures in Public School ★★★★★
親離れ・子離れを描いた映画は、広くは『スター・ウォーズ』サーガも含め、古今東西、数多く作られてきました。
そんな中、カナダから登場したのが、16歳まで自宅学習で育ってきた青年が生まれてはじめて女の子にスパークジョイ(こんまり風)し、
はじめての学校(公立高校)に行くことによって関係が変化していく母と子の物語。
主人公リアム16歳を演じたのは、Netflixオリジナル映画『アレックス・ストレンジラブ』で自分のセクシャルアイデンティティに悩む高校生を好演し、いまやお気に入り俳優となった新鋭ダニエル・ドエニー。
今回もピュアで不器用なのですが、高卒認定試験ではじめて訪れた公立学校で、義足の女の子にまさかの一目惚れをしてしまい、彼女を振り向かせるために脱皮を試みるリアムをキュートに演じています。
また、『アントマン』シリーズのスコットの妻マギー役でおなじみのジュディ・グリアが、リアムのイタ可愛いママ・クレアを好演しています、ハマリ役。(そういえば、マギーや刑事のパクストンは例の指パッチンで…?)
実はこのママも、ちょっぴりこじらせたまま大人になっております。公立高校でのある過去がきっかけです。
はじめての学校、はじめての恋を絶賛体験中のリアムはもちろん、そんなママもまた、ある意味、自立していく物語となっております。母ひとり子ひとり、お互いの存在がすべての1対1の自宅学習から、学校という1つ広がった社会に我が子を送り出すのです。
この映画、大好きでもう3度見ておりますが、何度見ても、ほろ苦いところはあれど、清々しく、とことん明るくてポップ。
子離れを、月が地球から少しずつ離れている事象に例えるなど、ホーキング博士が好きなリアムの宇宙ネタも微笑ましくてスキ。
エモーショナルな超大作もいいですが、こうしたごくごく小さな宇宙も、ぜひ覗いてみていただけたらと思います。
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