Netflix『浮き草たち』カラム・ターナーの“まだ何者でもない感”がドンピシャ
映画鑑賞メモ
原題:Tramps(2016年) ★★★★☆
『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(11月23日公開)で、主人公を演じるエディ・レッドメインの兄役に抜擢されたカラム・ターナー主演作。
『(500)日のサマー』『gifted/ギフテッド』のマーク・ウェブ監督の最新作『さよなら、僕のマンハッタン』(原題:The Only Living Boy in New York)でも主演を務めています!これは後ほど紹介します。
今年は『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメがブレイク中ですが、このカラム・ターナーも超絶に推したいニューカマー。
アダム・レオン監督による本作は、詩的なタイトルからは想像もつかない、
とあることから、ちょっとした犯罪行為に巻き込まれる(というか、止むを得ずその状況に陥ってしまう)移民の若者の男女の成長物語。
第29回東京国際映画祭コンペ部門で上映された際のコピーによれば、
“スリラー仕立ての青春ラブ・ストーリー”
カラム・ターナーの純な感じがすごくいい。
同じニューヨークが舞台でありながらバックボーンが真逆といえる『浮き草たち』と『さよなら、僕のマンハッタン』を見ると、
素朴な、まだ何者でもない青年を演じるのがとてもうまいと思います。
いずれのストーリーも私のすごく好きなタイプな、そしておそらく好きな人も多いであろう、「人生の物語が始まるまでの物語」なのです。
かと思えば、カラム
BBCドラマ「戦争と平和」では妹と禁断の関係にもあるプレイボーイだし、
『ファンタビ』ではマイペースな問題児的(?)エディのニュートと比較される戦争の英雄であり闇祓いの兄、テセウス。
あれ、弟じゃなくて? 兄なわけ? と思ってしまうほど(実年齢はカラムのほうが年下)。
前作では写真だけだったゾーイ・クラヴィッツ演じるニュートの初恋の人リタ・レストレンジと三角関係か? と思わせぶりな部分もあり、予告映像では共闘するシーンもありました。『ファンタビ』が本当に楽しみです。