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『アラジン』「もう、だまっていられない」と意思表示する「スピーチレス」が最高 公開中
原題:Arajin ★★★★★
有名すぎるアニメーション版を実写化するには、それよりも遙かに好きにさせる強力な魔力がいるもの。
え、アラジンをガイ・リッチー? と疑念を思った方を納得させるだけの手堅い仕事をしている印象。
冒頭のパルクールのような撮影や、息づく街の喧騒などで、そのらしさが覗き、とてもよき。
また、アニメよりもスレていない、どこかイノセントな部分を感じるアラジンは新鋭メナ・マスードのフレッシュな魅力とマッチ。
また、新生『チャーリーズ・エンジェル』のひとりであり、『パワー・レンジャー』でもあるナオミ・スコットが演じるジャスミンは、個人的にはウィル・スミスのジーニーよりも収穫で、「ゲーム・オブ・スローンズ」や日本の制度も想起させるような、力強い女性像、リーダー像でした! いいぞ。
ポリティカル・コレクトネスを反映させて量産するDの実写化ですが、これは大成功なのでは? 素晴らしい。
ウィル・スミスのジーニーによる「フレンド・ライク・ミー」はもちろん素晴らしいのですが、最も感動したのは、
国の長としてなすべきことをなしたい、女性だからって妃に甘んじていてはいられない、もう言いなりにはならない、私を見くびらないで、とばかりに独唱する
ジャスミンの「スピーチレス」です。もうね、今年最高レベルの楽曲
第2の「レリゴー」になり得る。
一番感動したシーンなんだけどな。
実写化した意味がここにある、とさえ思ったのにな。
まず、違和感を感じたのは、日本のプロモーションですね。ロマンティックなラブストーリーの要素を押し出したビジュアルは、本国版のそれとはだいぶ異なります。
『アナ雪』の時のレリゴー推しと随分違うじゃない?
そりゃ、まだまだナオミ・スコットはそんなにメジャーじゃないかもしれないけどね、吹き替えの木下晴香さんもね。
でも、そんなに、女性が「もう、だまっていられない」と強く意思表示をする曲はプロモーションできませんか?
映画を実際観た観客の反応を様子見していたようなところがありますね。
それに、のっぺりとした、当たり障りのない、この日本語訳詞は何なんだ、と思っていたところ、どうやら専門家の方もそう思っている方がいらして、「やはり!」と思っているところです。