![ハンソロ_](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/6988445/rectangle_large_type_2_26cf5af4d2104f56e5882ae987d77cd3.jpg?width=1200)
『ハン・ソロ』じわじわと来ているカタルシス、違和感はまあ仕方ない 6/29(金)公開
映画鑑賞メモ。久々の更新となってしまいました。
原題:Solo: A Star Wars Story ★★★★★
※上の画像をクリックすると公式サイトに飛びます。
楽しみにしていた『LEGOムービー』のクリス・ミラー&フィル・ロード監督が降板、鉄壁ロン・ハワード監督にチェンジ
(そして全米で大コケ…)と、いわば、いわくつきではあったわけですが、
蓋を開けてみたら
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
『フォースの覚醒』や『ローグ・ワン』ほどの感動やカタルシスを期待しなければ
面白いんじゃないかと。
まず、個人的なことを言うと、ハン・ソロってスクリーンの中の登場人物で初めて恋した人なんですよ。つまり、ハリソン・フォードですね、プラス磯部勉さんの声と言ってもいいのかもしれない。
それだけ好きな、思い入れあるキャラでして、今回『ヘイル、シーザー!』等、演技が上手いことは重々承知しながらも、超大作の主演は本作が初めてというオールデン・エアエンライクくんに対して
「違う違う、そうじゃ、そうじゃな~い」感が
本当にず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っとあったんです。
時代はアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーとなり、帝国が勃興してから約10年後。無法者たちが群雄割拠して貴重な資源や食糧、薬品などをかすめ取ろうとし、私腹を肥やそうとする中で、
パイロットとなることを目指し、ついにはアウトローとして生きていくことを決めた、
ある意味、あのころのルーク のようなハン。
オールデンは頑張っています、特にあの、相手をちょっと小馬鹿にするような指をさす感じとか。
また、チューバッカとの出会い、チューバッカがこの男についていこうと決断した“惚れる”瞬間にはときめきます。ミレニアム・ファルコンの操縦席につくところ、そしてラストシーンも。屈指のシーン。
そこにはカタルシスはあります。タトゥイーンの大物ギャングって、あの方ですからね。ジャ……。
そして、ハンが恋する女性キーラを演じているのは
海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でも知られるエミリア・クラークです。最大の見せ場が最後にあります。
本作でエミリアが気になった方、今からでも遅くはない!「ゲーム・オブ・スローンズ」を観ましょう! 最新シーズンは第7章まで来ていますが、
彼女が演じるキャラクターの美しさと儚さ、カリスマ性、迷いながらも成長していく姿は共感必至です、最も玉座にふさわしい人だと思っています。
そんなエミリアも、ハンの師匠となるウディ・ハレルソンも、敵役のポール・ベタニーも、ドナルド・グローヴァーのランドにいたってはもっと見ていたかったほど。ランドとのやりとり、『帝国の逆襲』へのオマージュ、必見です!笑います。
実は、新三部作からあの人も出てきます!
たぶん『ローグ・ワン』のあの人も!
『スター・ウォーズ』の世界観としては、初めて描く銀河帝国の草創期だけに、惑星やクリーチャーも、物珍しくもどこか懐かしい印象を受けるものばかり。
新しい人名や地名も数多く出てきます。
そのあたりに外伝らしさはあれど、
『最後のジェダイ』を観た後の旧三部作ファンのようになってしまう自分がいることも確かで…。
オールデンは悪くないんです。
もしかしたら『Solo 2』やる気だったのね…と思うと、ちょっぴり興ざめしている自分もいます。
これが「スター・ウォーズ疲れ」というものなのでしょうか。
1つ1つのシーン、ディテールや撮影を観ると決して悪くはないのです。しかし、どうも手堅すぎるというのか、サーガの設定に向けて答え合わせをしている感じがぬぐえませんでした。
そして、ハン・ソロの、あの危なっかしい色気はきっとこれから構築されていくに違いない、まだ若いんだし、と脳内補完することにいたしました。