『ロマンティックじゃない?』カウチポテト(古…)にぴったりの次世代ロマコメ Netfilx配信中
『ピッチ・パーフェクト』シリーズのレベル・ウィルソン&アダム・ディヴァインのコンビが今回も楽しい! ジュリア・ロバーツの出世作『プリティ・ウーマン』に夢中になる少女の姿から始まり、私のプレイリスト見たの? と思うほど、懐かしソングも軽快に彩ります。
原題:Isn't It Romantic ★★★☆☆3.5
全米では初登場3位、現在もトップテンにランキングしている中、劇場公開から約2週間でNetflixにて世界配信されています。
土曜日の夜、ソファにごろんと横になって観るのにぴったりのロマコメ。
そういえば、本作や『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』のようなロマンティック・コメディ、ラブ・コメディといわれる類いは、かつてに比べると作られもしなくなりましたし、日本でかかることも希なご時世となっております。こうした作品を日本はもとより世界に届けてくれるのがNetfilxと思えば、「劇場で観られない映画は映画じゃない」論への少なからずの反論になるのではないかと思う今日この頃(非力ながら)。
『ピッチパーフェクト』シリーズのファット・エイミー(パトリシア)役でおなじみのオーストラリア出身のコメディエンヌ、レベル・ウィルソンは単独主演は初めてなんだそう。
彼女が演じるロマコメ映画が大嫌いな建築士ナタリーは、ニューヨークの地下鉄で強盗に遭い、頭を強打したことから、人生が一変。
転びそうになったら抱き起こしてくれるのは決まってハンサムな男性で、充実した仕事を持って、ゲイの親友がいて…。それは、これまで散々ディスってきたロマコメの世界そのものじゃないか! そんな世界から何とか抜け出そうと、“ハッピーエンド”を目指す姿が描かれます。
『アイ・フィール・プリティ!』にもつながるメッセージがここにはあります。
共演にはリアム・ヘムズワース、アダム・ディヴァインに、ジョー・ジョナスと結婚したプリヤンカー・チョープラー、「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」の姐さんベティ・ギルピンなど、誰得、私得。
特にリアムは、兄クリスに負けないほど(?)の弾けぶり。サックスまで吹いちゃったりして、武田真治かっ!
監督はディヴァインも出演していた『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』のトッド・ストラウス=シュルソン。
さらにアニー・レノックスの「No more “I love you’s”」から、ホイットニーの「I Wanna Dance With Somebody」、スウィング・アウト・シスターの「Breakout」に、ラストのアレなど、私のプレイリストを覗きしたの? というぐらい音楽がドストライクでありました。
『翔んで埼玉』が愛ある埼玉ディスりなら、こちらは先ほど述べたように、近年とんと作られなくなったロマコメ/ラブコメ映画への愛のあるオマージュなのだと受け取っております。