『SUNNY 強い気持ち・強い愛』楽曲がマッチしていました、とにかく。 8/31(金)~公開
原作:『サニー 永遠の仲間』 ★★★★☆3.5
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もとになった2011年の韓国映画『サニー 永遠の仲間』、大好きなんですけれども、『モテキ』『バクマン。』大根仁監督も同作の熱烈なファンである“おっサニー”の一員だっただけあり、原作リスペクトがしっかりと。
その舞台は、1980年代後半、民主化運動が進む激動の韓国を舞台にした女子高生たちと、現代に生きる40代の女性たちの物語でしたが、
この映画では90年代の日本、コギャルたちに設定変更。
しかも、彼女たちのファッションや細やかな美術、小室哲哉の劇伴、もちろん使われている楽曲の数々が、もう懐かしいのなんの。
小沢健二の「強い気持ち・強い愛」は、イントロから「フー、フー、フーウウ」と口ずさみたくなりますし、
安室奈美恵の「SWEET 19 BLUES」はやはり沁みますね。あるシーンの池田エライザは、アムラーそのものじゃない?と軽く感動するほど。
実に大根監督らしい手法で、あっという間に90年代にタイムスリップします!
原作のエッセンスがかなり盛り込まれていることも好感触。
とはいえ、韓国の懐メロ喫茶が渋谷のクラブとなり、民主化運動がコギャル文化の台頭となり、それを消費していた大人という形になると、
なかなかエグい類になってまいります。
たしかに、エグい時代ではありました。
実は今、放送されている朝ドラ。ヒロインと同世代という設定だったので、楽しみにしていたのにまるでスルーされてきた、あの時代の音楽がちゃんと息づいているので、すっかり楽しんでしまいました。
同世代(?)の女性たちを演じる篠原涼子は、個性豊かな周囲を受ける演技。
小池栄子、渡辺直美が特に面白い。その芸達者ぶりと、ともさかりえ、板谷由夏の熱演を受ける演技が秀逸でした。
また、似ていないと思っていた大人世代と女子高校生世代が、意外といえるほど、なかなか似ているんです。お見事。
そして、ロン毛の三浦春馬もなかなか最強。髪をかきあげる仕草、ベスト+パーカー。いたなあ、ああいう人。
しかし、「それって必要ですか?」というちょっと気になるセリフが2か所ほどあり、すみませんが、そこは手放しでは絶賛できませんでした。
カラオケには行きたくなります。
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