『ピーターラビット』ドーナル君vsうさぎ、目指したのは『プライベート・ライアン』!?
映画鑑賞メモ
原題:PETER RABBIT ★★★☆☆3.8(キャスト陣が好きなので甘め)
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続編製作が決まったという『ピーターラビット』です(2020年3月27日全英公開予定)。
ビアトリクス・ポターの原作に基づいてはいますが、
『ミス・ポター』のような牧歌的雰囲気は、7:3くらいでしょうか(感じ方には個人差があります)。
おなじみのピーターラビットの世界観を、見事に実写とCGで組み合わせたのは、『LEGO(R)ムービー』『レゴバットマン・ザ・ムービー』、かつては『ハッピーフィート』などを手がけてきたアニマル・ロジック社。
そのためか、潔癖症で動物嫌いの人間(ドーナル・グリーソン)と、ピーターやその姉妹をはじめ湖水地方に暮らす動物たちとの、さながらサバイバルバトルのような感じに仕上がっております。
それでいて、監督はミュージカル映画『ANNIE/アニー』やエマ・ストーンが注目されるきっかけになった『小悪魔はなぜモテる?!』のウィル・グラック。
なので、選曲も気が利いていて、ピーターたちが歌い、踊ります!
そのピーターの声を務めるのは、
「カープール・カラオケ」や「横断歩道ミュージカル」などの人気企画を持つアメリカの人気番組「 Late Late Show with James Corden」の司会者としても知られ、先日はアベンジャーズたちに「We Are The World」ならぬ、「We Are Avengers」を歌わせていたジェームズ・コーデン。
映画『はじまりのうた』ではキーラ・ナイトレイの友人役を演じています。
私、大好きなんですけれども、この映画でも彼は飛ばしています。
ギャグは効いているのもあれば、滑り気味もあり、その比は7:3くらいでしょうか(感じ方には個人差があります)。
日本語吹き替え版では、ピーターの声を千葉雄大が務めるそうで、彼のSッ気、毒ッ気のある部分はとてもハマるのではないかと思われます。
また、ピーターの三姉妹のボイスキャスト陣が、好きな女優ばかりなのも贔屓目となります。
長女が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』『コードネーム U.N.C.L.E.』のエリザベス・デビッキ、
次女が『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』『スーサイド・スクワッド』のマーゴット・ロビー、
そして三女が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』および『最後のジェダイ』のデイジー・リドリー という豪華さ!
そして、何と言っても、
とにかくドーナル・グリーソンが祭りなのです。
『最後のジェダイ』の冒頭でスノークに、終盤でカイロ・レンにフォースでいいようにされるハックス将軍並みの青筋を立てたり、ビア(ローズ・バーン)と恋に落ちたり
怒って、
笑って、
恋をして。
しかし、ドーナル君演じるマクレガーとピーターはいがみ合っていても、ちゃんとキュートな着地点が用意されております。
本作のグラック監督が目指したのは、
『バンビ』ではなく『プライベート・ライアン』。これがポイントです。