ぼくのBL 第四回
20230221
ずっと懸案だった広瀬正を読み終えたことだし、次は何を読もうかしら、と考える。
いや待てよ、「ぼっち・ざ・ろっく」も途中までだし、それより何より、仕事である二次創作小説を書かなきゃならんのでしょ、アナタ。
いろんな煩悩を抱えながらも、やはり読書と収集はやめられない。
今日は副業が昼までだったので、明るいうちに古書店で獲物を探した。
『欺きの家(上・下)』ロバート・ゴダード 講談社文庫
ゴダードはねえ、ほんとストーリーテリングに秀でた作家で、最初に読んだ『千尋の闇』創元推理文庫の素晴らしさといったらなかった。世を拗ねた40代のおっさんが主人公。仕事をクビになり友達の家に居候しているが、ふとしたきっかけで旅行をした先で、半世紀以上も前に謎めいた失脚を遂げた青年政治家にまつわる奇妙な逸話を聞かされ、段々に歴史の闇へ踏み込んでいく……、という曖昧模糊としたあらすじでは何を言ってるのか分からないでしょうけど、ほんと面白いんだわ。
パッとしない主人公が、自らの復権をかけて過去という敵に立ち向かう。
鬱屈を抱えた主人公が自己を回復していくという物語構造が何よりも好きなんですよね。
ああ脱線してしまいましたね。
それに追加して『蒼穹のかなたへ(下)』これもゴダード。そしてこれは何冊目になるか分からないけど、いま家の枕元に上巻があるから次に読むのはこれだ!と決めて、そしたら下巻が近くにないと困るじゃないですか。だから買った。それだけです。書庫と家と、おそらく他にこの上下巻は2セットはあると思う。
『T型フォード殺人事件』広瀬正 集英社文庫
やはり作家の評価は1冊で決めては失礼なので。本作は中篇と短編の作品集。
『盲目的な恋と友情』辻村深月 新潮文庫
そりゃあ辻村だもの、買っちゃうよね。
『第四の扉』ポール・アルテ ハヤカワミステリ
ずっとずっとずっと気になっていたアルテ。これって文庫になってたんでしたっけ? 分からないからポケミス版を買ってみた。
さて、これから『蒼穹のかなたへ(上)』を読み始めます。って、何度かトライしたんだけど、途中で止まっていたのよね。改めて最初から、今度は人物相関図も書きながら読んでみることにしましょう。