見出し画像

劇映画「孤独のグルメ」を観てきました(ネタばれナシ)

映画は誰かと観にいって、観終わったあとに食事しながら感想を言い合う…のが好みの鑑賞ですが、急に思いたち、孤独のグルメならひとりでもいいだろう……と思って行ってきました。
そうしますと、感想を言いたくなってしまったので^^ note に書くことにしました。
公開からまだ一週間なので、映画のネタバレはナシでゆきます。


孤独のグルメ歴

漫画について

文庫本がちょっと話題になったことがありました。
それで存在を知り、本屋で買い求めたことが、出会いでした。

自分にとってそれまでに読んだことのないタイプの漫画で、最初は戸惑いましたが、読み進めるほどにじわりじわりと面白く感じたことを覚えています。
それからは年に何度か、思い出したように手にとって読み返す漫画になりました。
ちょっと真似して食事してみたりすることも(笑)。

そんなある日、本屋に新装版が並んでいて、びっくりしました。(2008年)

https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594056445

いつのまにそんなに人気が出たのかわかりませんでしたが、ここで買っておかないともう手に入らない気がして、迷わず購入しましたw

大きな紙面でも谷口ジロー氏の絵は見栄えよく、以降はこちらを読み返すようになりました。

ドラマについて

そうこうしていたら、テレビ東京でドラマ化が発表されて、もっと驚きました……!(2012年放映)

谷口ジロー氏の絵は緻密で写実的ですが、人物は漫画ぽくて、井之頭五郎の独特な台詞回しとマッチしてました。
言い換えると、役者さんが演じるのはムリだろう……と思ってました。

久住:実写でやるなら主演は誰がいいかってのを、ネットで意見出し合って遊んでたの。そしたら、ある人がニコラス・ケイジって言ったんだよ(笑)。
川上:日本人じゃないじゃないですか(笑)。
久住:でも俺、ナイスアイデア! と思ったの。しゃべりは全部英語にして、字幕は原作と一語一句変えないという。そうすると、俺のイメージは変わらないままに……。
川上:舞台は日本なんですか?
久住:舞台は日本で、日本語を喋れるんだ。でも、独白は全部英語で。
川上:それはハードボイルド。
久住:でしょう? 「豚肉がだぶってしまった」みたいなのも英語で言っていて。そうすると、すごくうまくできるなと思って。
谷口:そうね、キャラクターはピッタリだね。
久住:ピッタリでしょう? それで、たとえば焼肉屋で「うおォン」とか言ってるところとか、口に出すと変になっちゃうんだけど、ニコラス・ケイジが「ワオゥ」とか言って、字幕で「うおォンって」(笑)。
そうすれば、ちゃんと五郎ちゃん節が守られて、それでいてハードボイルドになるんじゃないかっていう。
川上:(笑)。
久住:マンガも翻訳されてるから映画も国際的に(笑) カンヌでも狙って、どうか

孤独のグルメ【新装版】特別鼎談「谷口ジロー × 川上弘美 × 久住昌之」より

松重豊さんの井之頭五郎は、、率直に述べると似てなくて、ムリに実写しなくていいのに……と思わずにいられませんでした。

そうは言ってもスルーできず、ドラマの初回を観たわけです。

違和感しかなかったところに、漫画にない「腹が、減った…!」ポン、ポン、ポーンという演出が始まったときは、これはダメだ;と思ったものでした。

ところが!
井之頭五郎こと松重豊さんの食べっぷりが見事で!
めっちゃお腹が空きましたw

漫画の五郎ちゃんには似てないけれど、もうひとりの五郎ちゃんとして、受け入れられました。

ないまぜになった感情はころっとひっくり返って、次の放送が楽しみになり、再放送含めて観続けることになりました。
晩ごはん食べながら見るのが最高です^^。

映画について

そして2025年。映画になったのは……驚きました!
上に載せたように、原作者の久住さんも、こんな形で映画になるとは思われてなかったんじゃないでしょうか。

2024年後半はやけに再放送をしてる上に、外伝?的な「それぞれの孤独のグルメ」が放映されて、テレビ東京は妙に推してるなぁ……と思ってましたが、まさか映画になるとは思ってもいませんでした。

正直なところ、映画はやりすぎなんじゃないかなぁ……と思ったものです。

当日の劇場の様子

ネットで予約したときは空きまくっていたので、中央のイイ席をとれました。
松重豊さん……あんなに頑張ってるのに外してしまったか……と思わずにいられませんでした。

劇場の上映スペースに入ったときも空席が多く、映画にしてほしいと思ったことは1度もないけれど、するからにはヒットしてほしいのに……と思わずにいられませんでした。

ところが、上映開始時間が迫る頃には、続々と人が増え、最終的に200以上の席がほぼ埋まりました(もう始まるぞ、ってタイミングで周囲を見渡した印象です)

そうして上映中は、五郎ちゃんの一挙手一投足にあわせて、笑いが生じていました。
なんだかとても良い感じでした……!

映画の感想

面白かったです!
映画代払って損をした気にはなりませんでした!

が!

いつもよりちょっと豪華な孤独のグルメだったので^^
劇場の大スクリーンで映えた……ということはなかったように思います^^;

では劇映画にする意味はあったのか? と問われると、あったと思います。
孤独のグルメが好きで、観に来たお客さんたちと、一緒に笑って観る。
これが実にいい体験でした^^

あんまりよく分からずに書きますが、「男はつらいよ」も、こんな感じだったんじゃないかな……と思いました。知りませんが^^;

そして孤独のグルメらしく、観ていてお腹が空きますw
伏せますが観終わったとき、とある食べ物をむちゃくた食べたくなります。
もれなく食べに行きました^^
五郎ちゃんに言われちゃいましたし^^
Twitter(X)でも同じようなつぶやきで溢れてました^^

いいなと思ったら応援しよう!

ueo6110r5
作成したばかりで右も左もわかっていない、半ば迷い人のノートなのです。