実は最近までSNSを使ったことがありませんでした。で、困ったり気付いたりした話
2024年の10月辺りにnoteとXのアカウントを作って、いきなり放置。
「なんか書くかー」と思い至ったのが11月。
初投稿が11月28日…我ながら遅ぇ!と思う。
Xも同時に始めたものの自身の記事のシェアしかしていなかったので閑古鳥だった。
そもそもの話。
スキとかフォローって気軽に押していいの?
…という状態。
押される場合は良いんだよ?
少なくとも読んでくれた上で押してくれているはずなので、有り難いさ。
でもこっちから押す場合は困っている。
途方に暮れている(大げさ)。
だって政治の話って好きな人少ないでしょ?
思想も偏っているもんだから、普通のnoteやXライフを送っている人に「押したら迷惑かな?」
…などと考えて押すことをためらっています。
つまり途方に暮れているのです(大げさ)。
ホントはゲームやら映画やらペットやらお役立ち情報やらポエマーやら自画自賛やら自虐やら考え方が違おうが、とにかく「おもろ!」と思った記事にはスキ、フォローしたいんだよね。
でもほら、もの申しているヤツってイヤでしょ?
で、いちいち皮肉や寒い嘲りみたいな批判入れてくるヤツも嫌いでしょ?
気をつけて書いているつもりなんだけど、やっぱり避けられないわけです。
何故なら政治の話だから。
相手をどうこうしないと味方をどうこう出来ないから。
だから知りたいんだよね。
政治を語っている人にスキ、フォローされても嬉しいのかをさっ!
後は反対意見の人にスキ、フォローされても嬉しいのかをね!
以上が困ったこと。
次!
んで、1か月半余りが経ち、noteでは無いストックから無理矢理引っ張り出してきた文章を書き連ね、Xでは見様見真似でFFしてみたりと多少はやれる子になった。
そして、私は遂にSNSとは何ぞやという超基本的な理解に辿り着いたのです!
SNSのエコーチェンバーってこういうことかと。
正直YouTubeやネット広告程度の感覚で捉えていました。
少々甘かった。
私の認識がズレてました。
途方に暮れましたね(大げさ)。
加速度的に言葉が拡散されては棄てられる。
気が付けばまた次の言葉が拡散しては消えていく。
少し遅れてまたさっき棄てられたはずの言葉が違う誰かによって拡散されていく。
目まぐるしいやり取りの中で多くの人に拾われた言葉が『ある種の正義』となってしばらく留まることを許される…つまりバズる。
ところが、これが大きな落とし穴でした。
短い言葉の応酬が精査される間もなく交わされて『正義とされた言葉が正義じゃないまま』拡がって、気が付いたらあっという間に不倶戴天の敵が出来上がる。
よく見ればマトモな反論や冷静な意見は、ある。
しかしその多くは『切り貼りされた悪意』には敵わない。
そしてエコーチェンバー現象のせいで、お互いがお互いに寄って集ってボコられていると、私たちこそ被害者だと錯覚してしまう。
中には本気で「自分はエコチェンには巻き込まれていない」と思っている人もいて、なかなかカオスな状態だ。
今のご時世にSNS始めたての初心者だからこそ「あっどっちもやべーな、これ」と思えるのかもしれない。
そんな私も数か月後には、その波にすっぽり飲み込まれることでしょう。
それぞれの界隈がエコーチェンバーから逃れられないのがSNS最大の魅力でありデメリットだ。
好きな趣味や思想の近い人と簡単に繋がれるから楽しいに決まっている。
不愉快な人を一緒になって批判してくれるから心強いに決まっている。
しつこい奴の攻撃を一緒に守ってくれるから嬉しいに決まっている。
多少の暴論も歪曲された意見も肯定されるから居心地良いに決まっている。
それだけでも大変なのに印象操作や工作行為がまたえげつない。
ただでさえ当事者が直接やり取りしていても上手く伝わらないのに、第三者が誤解するように告げ口したり、悪意ある切り取りを拡散したりする。
それを聞いて信じた当事者がまた間違った解釈でお気持ち表明する。
それを聞いた当事者がまた相手を非難するようになり…。
こんなの避けようがない。
さらにはマヌケなことだが工作を仕掛けた側にも飛び火して、どこもかしこも殴り合いをし始める始末。
「だれかー消火してくださーい!」
そんなわけで私が気付いたSNS(とくにX)の実像。
『人間とは可謬的存在である』ということを忘れたエコーチェンバーたちが、切り取りとレッテル貼りに右往左往する集合体。
言うなれば人間関係分断合戦ツールです。
それでも人々はSNSを辞めないでしょう。
だって団結と争いこそが生物の本質ですからね。
むしろ直接命のやり取りをすることと比べたら安全な道具なのです。
SNSがなければ戦争するしかないからね、人間は!(大げさ)
何よりパンジャンドラムを使う世の中にならなくて良かったよ。
-おしまい-
用語説明
・閑古鳥
客が誰も来ない状態
・嘲る
人を見下してバカにしたり笑ったりすること
・FF
フォロー/フォロワー
・フォロー/フォロワー
SNSのフォローボタンを押したり押されたり
・エコーチェンバー
似た者同士で集まっているうちに、例え間違った情報でも正しいと思い込んでしまう現象らしい。
ぶっちゃけ世の中全部これ。
・可謬
「知識についてのあらゆる主張は間違っている可能性があるよ」
という意味。
つまり可謬的存在とは「人は間違う生き物なんだよ」
これをいつも忘れてしまうから争いは終わらないわけです。
・レッテル貼り
容姿や発言の一部を切り取って決めつけること
・パンジャンドラム
恐ろしい…。
第二次世界大戦中に猛威を振るったとされる伝説の殺戮兵器。
これがひとたび戦場に解き放たれたら、凄惨を極めた光景を目の当たりにすることだろう。
…もちろんウソです。
お暇なら調べてみてください。
弱者カードを沢山持つとキングになれるという話も読んで欲しい↓
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