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卒業生に送る言葉:私たちは繋がっている、今も、そしてこれからも
学部教務委員長代理として学生に送り出しの言葉を伝えました。ここではその内容を簡単に紹介しようと思います。
卒業生に話したことは、「繋がり」についてです。
『繋がり』
新型コロナウィルス感染症の拡大に伴う長い長い自粛生活は、私たちの繋がりを分断するものでした。
会いたいのに会えない、話せない、一緒にご飯も飲みに行くことも出来ない。
制約を課せられた私たちは、会うことで実感できる繋がりを断たれました。
今、卒業証書授与式で皆さんはリアルで、対面で会って、何を感じましたか?
人と人が会って話をすることの喜びと「繋がり」を感じているのではないでしょうか?
この感覚はなかなか説明にしくいはずですが、確実に「あります」。
実は、今回の式典を開催するかどうかについては、私たちは難しい判断を迫られました。
私たちは相談した結果、リスクをコントロールした上で、式典を行うことを選択しました。
もちろん、やめるということも一つの決断でしょう。ここに来ることが出来なかった人もいます。何が正解かは分かりません。その決断もまた尊重されるべきでしょう。
私たちは、『リスクがある』ことを理解したうえで、対面で集まり、今この瞬間に皆さんと卒業の喜びを共有することを選びました。
卒業証書授与式を行うことに意味があると判断したからです。
自粛生活を強いられ、会うことが出来なかった皆さんが、今、この場に集まってみてどうでしょうか?
『実際に会って喜びと想いを共有する。』
その事が生きる上での糧になる。
そう感じている人も多いのではないでしょうか。
今、まさにそのことを私が感じています。
私は、皆さんとこの喜びと想いを共有し、繋がれたことを大変嬉しく思っております。
さて、4月から就職される皆さんは、これから前例のない形で仕事の対応をすることが求められることでしょう。
既に就職活動でも経験したようにオンラインでのやり取りが日常になりつつあります。
きっと色々なことでストレスがたまることがあるでしょう。
オンラインは便利である反面、特有の孤独感、孤立感を感じる瞬間があります。
ですが、その孤独感、孤立感もまた私たちの心の中からでてきているものです。
私が皆さんに大切にして欲しいのは、ここにいる皆さんとの「繋がり」です。私たちは「繋がっています」。あなたたちは一人ではありません。
そのことを忘れないでください。
もし孤独感、孤立感を感じた時はいつでも私たちのところに帰ってきてください。卒業したとしても、私たち教職員との繋がりは続いていることを忘れないでください。
人は一人では生きていけません。
強がることはないのです。
コロナ禍による自粛で、私たちの心の繋がりまで断たれないようにしてください。
そのことをこれからの意識して欲しいのです。
卒業生の皆さんが、充実した新生活を迎えられることを祈念しております。
ご卒業おめでとうございます。