『地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』を読んで/稼ぐ事業をどう作るか。
木下斉さんの『地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』(ダイヤモンド社刊)を読む。
地方創生、街づくりに関して起こりうるゴタゴタやあるあるがこれでもかと盛り込まれていて、そしてそれに対するTIPSも丁寧に盛り込まれている。
本の帯にもある「補助金が地方のがんなんや!」は、木下さんの心の叫びだろう。地に足をつけて、しっかりと事業を育てていくこと。それが出来なければ、やっぱり生き残っていくことはできない。
その昔、僕も週末限定で小さくワインを飲み比べられるバーをやってみたことがある。
仕入れから値決めから提供まで自分たちでやってみたけれど「自分たちが欲しいサービスが刺さるとは限らない」とか「自分たちが働いた分はそのまま利益に、人件費かからないってヤバい」とか、得たものは大きかった。同時に「これを生業にしていくのはちゃんと戦略練らないと」と強く思った。
亡くなった祖母の家をリノベして、何かに使えたらと思ったものの建っているのが不思議なくらいのガチ建築法違反の物件で頓挫した事もある。ダメだったけれど、学ぶ事は多かった。
木下さんがこの本で描く、商店街再生や地域の活性化で起こるトラブルも、僕もなんとなく思い浮かぶ。この辺り、問題は根深いように感じるけれど、でもまぁ日々は続く。「ちゃんと稼ぐ」「事業を作る」を念頭に置かないと続かないのだろうなと思うのだ。