ボーダーレスな世界
海外にいても、常に人間観察をしている。
どこの国に行っても、結局そこに住んでいるのは、人間だ。
人種が違い、
文化が違い、
常識が違い、
言葉が違うが、
同じ人間が住んでいる。
だからこそ、一人一人違うし、一方で人間が求めるものは
みんな同じだ。
あるビーチで見事な「砂のお城」を見かけた。
そこには、「Will you merry me?」
とプロポーズのために作ったものであることがわかった。
当然サプライズだったと思うが、返事はどうだったのか、と
思っていたら、しばらく経つとその砂のお城の前で、
「すごく驚いたの、全然知らなかったの」と、女性が
嬉しそうに話す姿を見た。
そのお城の主人公たちだった。
返事はイエスだったようだ、よかった。
本当に幸せそうな2人を見ていると、こちらも
幸せな気分になる。
そして、夕陽の美しいビーチを前に男性は、勇気を持ってプロポーズしたのだろう。
そして女性は、ただの旅行だと思っていたのに、こんなに素晴らしい演出で
プロポーズをされるなんて、おもってもいなかっただろうから、その喜びは計り知れない。
この光景をもし若い時に見ていたら、「羨ましい」と思って、
心からの祝福はできなかったかもしれない。
でも、色んな経験をしている今だからこそ、心から喜べたし、
むしろ幸せのお裾分けをしてもらった2人には感謝している。
どこの国でも、幸せを感じるものは同じ。
そこに国境や文化の違いはない。
世界は一つだ。
この2人とは言葉を交わすことなく、遠くからそっと見ていただけだけど、
大きな幸せを彼らからもらい、
涙が出るほど美しい光景を、地球からプレゼントされた
ある1日だった。
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