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3.3 システム間I/Fの規定とAPIの設計

 システム構成/システムアーキテクチャを規定したら、次に行うべき作業は、各システム間のI/Fの規定です。どの情報をどのシステムが保持・管理するのか、ほかのシステムからどの情報を取得できるようにするのか規定していく作業です。

Webシステム

基本的には、どのサーバがどの機能を分担するのかをまず決めて、担当する機能に関する情報はそれぞれのサーバで管理して、ほかのサーバからその機能に関する情報を参照したり、その機能に関する操作指示ができるようなAPIを用意することになります。
 各APIの内部での処理の設計についてはSEやエンジニアの業務範囲となりますが、どのようなシステム間I/FとしてのAPIを用意する必要があるか、各APIのリクエスト/レスポンスとしてどのような項目をやりとりするか等までは、技術の専門家に作業してもらう前に決められるとよい内容です。

API

 また、システム間I/Fの中でも特別なのが、フロントエンドにどのような情報をもたせるかということです。スマホのアプリであればアプリで保持する内容となりますし、Webサイトであればどの画面ではブラウザに渡す/保持するデータとしてどのような内容が必要かという内容です。フロントエンドである表示/操作を可能とするためにはあるデータが必要であるとなったときに、そのデータがアプリやブラウザで保持していないということになれば、アプリがアクセスするAPIのレスポンスにその項目を追加する必要が出てきますので、UI/画面設計とシステム設計が関連するシーンのひとつです。


Webディレクタとして次のステップをさがしている方たちへ

これからのWeb構築・Webディレクションとして、業務にまで踏み込んでディレクション/プロデュースすること、それが近年のバズワードであるDXにもつながること、そしてWebの進化とともにWeb構築の各種ツール/サービスやSaaSが広がってきていることにしたがって、業務とシステムの両面からWeb構築・運用していく人間が求められていくこと、そのためにどのような知識や能力を身に着けていくとよいかについて解説している「マガジン」です。