見出し画像

3.5 デザイン・html制作・システム設計

3.4 までのプロセスをWebディレクタ/プロデューサがきちんと実施することができれば、その後工程のデザイン・html制作やシステム設計から開発をデザイナやSE・エンジニア、あるいは開発会社に委託する場合にも、スムーズにシステム設計から実装までが進行すると思います。

Web構築プロセス

 ワイヤフレームあるいは画面定義書までできていれば、各画面パターンごとの画面構成としての、画面レイアウト・画面の各構成要素は規定されているのでデザイン作業の指示になります。デザインパターンごとにデザイナにデザイン画を描いてもらい、その中に各デザイン要素を作成してもらい、Webサイト全体のデザインルールまでまとめてもらえば、その後工程のページ制作の指示となります。

 続いて制作するWebページの一覧および各画面のワイヤフレーム・画面定義書およびデザイン画・デザインルールをもとにhtmlのWebページをコーダに作成してもらうページ制作工程まで完了すれば、動的な処理を含むWebシステムであればテンプレートのWebページができあがることになります。各テンプレートページはシステム開発担当に渡してプログラムに組み込んでもらいますので、システム開発工程の開始タイミングよりはすこし後でもよいのですが、システム開発工程のあまり遅くないタイミングまでにはできあがっている必要があります。デザインとページ制作工程自体は静的なWebサイト制作と違いはありません。

 一方で、画面設計が完了すればデザインやページ制作工程と並行してシステム開発プロセスを進めることが普通です。Webシステムの場合には、基本的な機能要件だけでなく、画面やUIまで具体的に規定されないとシステム要件を規定してシステム設計を進めていくところが難しいことも多いので、画面設計の完了とともにワイヤフレーム・画面定義書などを前工程のアウトプットとしてシステム要件定義・システム設計を開始するという進め方が多いかと思います。ただし、システム要件定義は画面設計と関連してくることも多いのでまとめてシステム要件定義と画面設計を行うこともあるかと思います。


Webディレクタとして次のステップをさがしている方たちへ

これからのWeb構築・Webディレクションとして、業務にまで踏み込んでディレクション/プロデュースすること、それが近年のバズワードであるDXにもつながること、そしてWebの進化とともにWeb構築の各種ツール/サービスやSaaSが広がってきていることにしたがって、業務とシステムの両面からWeb構築・運用していく人間が求められていくこと、そのためにどのような知識や能力を身に着けていくとよいかについて解説している「マガジン」です。