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歩禅とは?【秋の遠足】
こんにちは 日刊マガジン【書くンジャーズ】金曜日担当のウエノです。
先週のテーマがようやく仕上がりました。徐々にペースを戻して通常運行へもっていかないといけません。
先週のテーマは【秋の遠足】
私が通った小中学校では1年に3回遠足がありました。
春の歓迎遠足、秋の鍛錬遠足、そして3月のお別れ遠足です。
なかでも、秋の鍛錬遠足は距離が長く、小学校の高学年になると往復で20キロ弱もの距離を歩かされてました。
身体を動かすことは大好きだった私はこれぐらいの距離は何ともありませんでしたが、苦手な子供たちは大変だったかもしれません。
そんな私ですので、大人になっても遠足を楽しんでます。
先週の書くンジャーズでも紹介したエクストリーム(長距離)ウォークのことを、仲間内では「大人の遠足」と呼んでいます。
今回は、先週開催された「行橋別府100キロウォーク」の様子をお伝えしたいと思います。
行橋別府100キロウォークは、今年で21回目の開催。
昨年は台風の接近で中止になり、今年も再び台風の接近で開催が危ぶまれていましたが、影響は少ないとの判断で、大会は開催の運びとなりました。
行橋駅までは、日豊本線の特急ソニック号で博多駅から約1時間です。大会当日のソニック号は、早朝にも関わらず毎年参加者で大混雑しています。
改札を出ると、歓迎の看板が参加者を出迎えてくれます。
スタート地点の正八幡宮も参加者で埋め尽くされます。
スタートは150~200人毎に一定の間隔を空けて出発させる、ウェーブスタートと呼ばれる方式で、最後尾のスタートは、先頭の1時間半後です。
制限時間の26時間は、スタート地点を越えた時間からカウントダウンが始まる仕組みです。
私は先頭から34分遅れでスタート。前には2000人近くの参加者が既に歩いている計算。スタートから20キロぐらいまでは、前を歩いている人が多く、タイミングを上手く見計らいながら追い抜いていきます。
途中にはこんな砂浜も。
コース途中にはチェックポイントが設けられ、ここを制限時間以内に通過する必要があります。
第1チェックポイントの大分県中津市はスタートから36キロ地点で、今回は19時に通過しました。平均時速5.6km/hはまずまずのスピードです。
中津チェックポイントの少し先に、TOTOさんのウォシュレットを作っている工場があって、毎年、社員さんの手でエイドステーションが開設されています。
トイレメーカーだけに、ここはコース中で一番きれいなトイレです。8時間近く歩いてヒリヒリしているお尻に、ウォシュレットが気持ちいいい♪
50kmの中間点を9時間20分で通過。
過去4回で、今回が一番早い通過タイムでした。
この調子でいけば、20時間以内のゴールも夢ではなかったはずなのに。
中間点を過ぎると、とたんにペースダウン。原因は胃痛です。
胃が痛みだして、食べ物を受け付けなくなると、エネルギー切れと塩分不足でスピードはがた落ち。
歩いては休み、歩いては休みの繰り返しとなり、前半の貯金を使い果たしてしまいました。
前回は暑さと足裏のマメの痛さに耐えかねて、第2チェックポイントの大分県宇佐市でリタイアしたのですが、今回は、フラフラになりながらも不思議とリタイアしようとは思わず、とりあえず、チェックポイントを目指して足を進めました。
ようやく宇佐チェックポイントにたどり着き、まずは腹ごしらえです。
宇佐チェックポイント名物のうどんを食べてから、45分横になっていたら調子が戻ってきました。
コース最大の難所、3つの峠を越える山道へ向け出発です。
ここから先は、自分との闘い。深夜の山道をただひたすら、ゴールを目指して歩みます。
段々と足裏の痛みが辛くなってくるのも、この辺りからです。
今回は足裏にマメが出来なかったので、なんとか耐えることが出来ました。
みっつめの峠を越える手前で夜が明け、峠を下ると第3チェックポイントの大分県日出町です。
日出からゴールの別府までは13キロ。別府湾の奥にゴールが見えていて、時間にして3時間ぐらいの距離なのですが、なかなか着きません。
ここまで歩いてきた時間と比べれば、たったの3時間なのに、暑さと疲労のせいで2倍にも3倍にも感じます。
ながい、ながい3時間を歩ききると、ようやくゴールです。
もう何回も100キロを歩いているので、感動よりも「歩かなくていい」安ど感のほうが勝ってしまいますが、それでも長時間歩き続けられた、自分のタフさを改めて実感する瞬間です。
今回の目標はとにかく完歩することだったので、記録的には一番遅い記録となってしまったものの、3年ぶりに長く苦しい自分との闘いに打ち勝つことができ、達成感はひとしおです。
また、この秋は東京エクストリームウォーク100にもエントリーしてます。初の2ヶ月連続エクストリームウォークチャレンジ。脚の回復も順調なので、自己ベストを目標に歩きます。
行橋別府100キロウォークのスローガンは「歩禅」
歩禅を検索してみると、まさに100キロウォークを的確に表現したページが見つかりましたので、一部を紹介して本日の結びとしたいと思います。
歩禅とは、歩きを超えた歩き、何ものからも解放された歩き、つまり純粋な歩きの世界に、身を投ずることにほかならない。
歩禅は、三つの歩き、すなわち「独歩、静歩、完歩」によって達成される。
独歩とは、文字どおり一人で歩くことをいう。その精神は、「競わず」だ。他者に支配されない自分自身の歩き、自律の歩きをしよう。それが自分本来の歩調なのだ。
静歩とは、急がず無理をせず、心身を整えて歩くことを意味する。その精神は、「力まず」だ。歩けば疲れる。足が痛む。苦しさに向き合い、その中を黙ってゆっくり歩き抜けよう。
完歩とは、歩きを続けることをいう。その精神は、「諦めず」だ。今日及ばなかった行程は、明日めざそう。明日はできると信じることだ。歩きに完成はない。完成は歩き続けることの中にある。だから、歩けるかぎり、歩き続けよう。
歩禅は、哲学であって、形式ではない。踏みしめる大地のあるところ、すべてが万人に開かれた道場である。歩く距離は、長短を問わない。どこをどう歩くかは、自由である。自由こそが、歩禅の真髄なのだ。意志さえあれば、いつでも、どこでも、誰にもできる禅行、それが歩禅にほかならない。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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