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【お天気コラム】記録的な少雨
こんにちは ウエノ(@ueno_k)です。
毎週月曜日はお天気コラム。
まずは先週の天気から振り返ってみましょう。
1.先週の天気〜雨は降っても少なめ〜
先週の福岡地方は、週の半ばに冬型の気圧配置が強まって、一時的に天気が崩れた日もあって雨が降ったものの量は少なめで、概ね晴れの日が続きました。気温も最高気温が14度、最低気温が2度と、平年並みかやや高めの日ばかりでした。
2.今週の予報〜晴れの日が続く〜
今週も概ね晴れの日が続きそうです。日本列島の気圧配置は冬型となり、北日本から北海道にかけては雪になる予報ですが、西日本から九州にかけては寒気の流れ込みが少なく、気温は平年よりも高めの日が多くなる予報です。
3.お天気コラム〜記録的な少雨〜
この冬は少雨傾向で、今月は6.5ミリしか雨が降っていません。すでにニュースなどで耳にされてるかと思いますが、福岡県主要ダムの貯水率は、1月16日現在、48%まで低下しています。この状況が続けば、今年の夏は水不足になる可能性も出てきました。
過去に大きな水不足を経験した福岡市。昭和53年渇水では278日間にわたって給水制限が続く異常事態となりました。この年は、前年秋から少雨傾向が続いていて、関係者が期待していた3月の菜種梅雨も降らずに、福岡市では5月から夜間断水が始まり、翌年3月まで給水制限が継続されました。
私と同世代の方は、子供の頃に給水制限で苦労した経験をお持ちかと思います。幸い、私は田舎育ちで、渇水の時も井戸水をふんだんに使うことができたので、渇水で苦労した記憶がありません。
そんな53年の時と、昨秋からの降水量の推移が似たような状況になりつつあります。
以下の表は、降水量のデータを平均、福岡渇水の年、今年で比較したものです。
9〜12月の累計降水量は、平均が464.7ミリ、福岡渇水の時が379ミリなのに対して、今年は1月末まであと10日残っているものの、1月19日までの累計は349ミリにしか達していません。
特に11月の39.5ミリ、1月の6.5ミリは稀に見る少雨だと言えます。今週も、雨が降る確率は概ね30%と、雨はあまり期待できそうにありませんので、このままいくと、1月の少雨記録11.3ミリを更新しそうな状況です。
福岡都市圏は53年の渇水を教訓に、企業、個人ともに節水を心がけ、下水処理水の積極利用など日本一の節水都市を標榜しています。
筑後川からの取水や新しいダムの完成などにより、利用可能な水資源も増えましたが、年間降水量が観測史上最小となった平成6年には、昭和53年を上回る295日間の給水制限が実施されました。
ただし、給水制限時間の累計は昭和53年の6割に留まり、給水車も出動せず蛇口からの給水は確保されました。
これからの3ヶ月予報では、今のところ降水量は平年並みとなっているので、予想通りに雨が降れば、仮に給水制限になったとしても一時的なものに留まると思われますが、油断は禁物ですので、今年はいつも以上に節水を心がけましょう。
今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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