鈍行列車で日本を縦断してみよう【10日間あればやりたいこと】
こんにちは 日刊マガジン【書くンジャーズ】毎週金曜日担当のウエノです。
連休も本日で7日目になりました。10日もあったのにあと3日で終わってしまうなんて少し残念な気持ちになってます。10日あっても、ちゃんと計画を立ててなければ、あっという間に休みが終わってしまいますね。
今週のテーマは【10日間あればやりたいこと】
3ヶ月ぐらい前にこのテーマで書いていたら、今頃は計画に沿って優雅なバカンスを過ごしていたはずです。
まあ、過ぎたことは仕方ないとして、次の長期休暇に向けてやりたいことを考えてみましょう。
長期休暇の定番と言えば、海外旅行ですよね。
私はあまり経験がなく、今まで渡航したことがあるのは、香港、アメリカ、カナダの3カ国だけです。
一番行ってみたい場所は、ロンドンの大英博物館、パリのルーブル美術館、そしてニューヨーク近代美術館にワシントンのスミソニアン博物館。10日あればゆっくり見て回れそうです。
ただし、海外だと費用もそれなりにかかるので、国内で鉄道の旅なんてのもいいかもしれません。
それではここで、九州の南端、枕崎から本土最北端の稚内まで鈍行で旅したら、時間は一体どれくらいかかるかをシミューレーションしてみましょう。
1日目 九州南端の町へ
筑前前原 07:25 ==(筑肥線・福岡空港行)== 08:08 博多 08:30 ==(九州新幹線・鹿児島中央行)== 09:46 鹿児島中央 10:05 ==(指宿枕崎線・枕崎行)== 12:52 枕崎
乗換:2回
時間:5時間27分(乗車4時間46分)
距離:399.2km
まずは、私の住んでいる糸島から枕崎を目指します。スタート地点までは新幹線を利用しましょう。ただし、新幹線を使っても枕崎は遠い場所です。乗継時間を入れて5時間27分もかかってしまいました。
やれやれ。
先が思いやられます。
指宿枕崎線の指宿と枕崎の間には、日本最南端の駅「西大山駅」があります。以前は、沖縄に鉄道がなかったため、西大山駅が日本最南端を称してましたが、沖縄にゆいレールが開業して以降はJR日本最南端の駅に変更されています。
2日目 旅のはじまり
枕崎 06:07 ==(指宿枕崎線・鹿児島中央行)== 08:51 鹿児島中央 09:29==(鹿児島本線・川内行)== 10:18 川内 10:23 ==(肥薩おれんじ鉄道・八代行)== 13:00 八代 13:05 ==(鹿児島本線区間快速・鳥栖行)== 15:05 久留米 15:10 ==(鹿児島本線快速・門司港行)== 16:55 小倉
乗換:4回
時間:10時間48分(乗車9時間55分)
距離:472.1km
いよいよ北海道へ向けての旅が始まります。2日目は枕崎から北九州の小倉を目指します。
時間的にはもう少し先まで行けるのですが、小倉まで10時間近く列車に乗りっぱなしなので、初日は小倉泊まりにしたいと思います。
3日目 瀬戸内を一路関西へ
小倉 07:48 ==(山陽本線・下関行)== 08:01 下関 08:11 ==(山陽本線・岩国行)== 11:18 岩国 11:23 ==(山陽本線・糸崎行)== 13:38 糸崎 13:40 ==(山陽本線・相生行)== 16:16 相生 16:18 ==(山陽本線新快速・野洲行)== 18:14 京都
乗換:4回
時間:10時間26分(乗車10時間5分)
距離:615.8km
新幹線を使えば小倉から京都まで2時間半の行程も、鈍行だと10時間以上かかってしまいます。また、山陽本線は終点での乗り継ぎが上手く作られているので、このスケジュールだと途中で駅弁を買う暇すらありません。
実際には、乗り継ぎの際に1本遅らせたほうがよさそうですね。
ちなみに片道100キロを超える乗車券は途中下車ができるので、乗り継ぎの待ち合わせ中に改札を出て観光することが可能です。
4日目 東海道を東へ
京都 05:49 ==(琵琶湖線・米原行)== 06:56 米原 07:07 ==(東海道本線特別快速・浜松行)== 09:48 浜松 09:52 ==(東海道本線・静岡行)== 11:02 静岡 11:53 ==(東海道本線・熱海行)== 13:07 熱海 13:13 ==(上野東京ライン快速・小金井行)== 14:06 大船 14:15 ==(湘南新宿ライン快速・宇都宮行)== 16:48 宇都宮
乗換:4回
時間:10時間59分(乗車9時間38分)
距離:626.9km
4日目は乗換4回で宇都宮まで行くことが出来ました。
東海道本線は快速や特別快速が走ってるので、短い乗車時間で距離を稼げます。東京を通過して一気に宇都宮まで進めました。早い時間に宇都宮に着いたので、名物の餃子でも食べて旅の疲れを癒やしましょう。
5日目 みちのくひとり旅
宇都宮 05:18 ==(宇都宮線・黒磯行)== 06:08 黒磯 06:13 ==(東北本線・新白河行)== 06:36 新白河 06:46 ==(東北本線・福島行)== 08:25 福島 08:55 ==(東北本線快速・仙台行)== 10:12 仙台 10:43==(東北本線・小牛田行)== 11:27 小牛田 11:35 ==(東北本線・一ノ関行)== 12:21 一ノ関 12:28 ==(東北本線・盛岡行)== 13:58 盛岡 15:22 ==(いわて銀河鉄道・八戸行)== 17:10 八戸 17:14 ==(青い森鉄道・青森行)== 18:56 青森
乗換:8回
時間:13時間38分(乗車:10時間39分)
距離:629.7km
5日目は乗換が8回もあります。
仙台までは順調でしたが、仙台から先は第三セクター線もあって、どうしても乗換回数が増えてしまいます。距離的には前日までと同じ600キロ程度なのに、時間は2時間半も余計にかかってしまいます。
6日目 海峡を超えて北の大地に
青森 05:41 ==(奥羽本線・弘前行)== 05:45 新青森 06:32 ==(北海道新幹線・新函館北斗行)== 07:34 新函館北斗 09:44 ==(函館本線・長万部行)== 11:18 長万部 13:18 ==(函館本線・倶知安行)== 14:57 倶知安 15:18 ==(函館本線・小樽行)== 16:26 小樽 16:30 ==(函館本線快速・新千歳空港行)== 17:02 札幌
乗換:5回
時間:11時間21分(乗車6時間59分)
距離:421.1km
6日目は長丁場です。距離は前日までよりも200キロ短いのに、11時間以上かかってしまいます。もっとも、そのうち5時間は乗り継ぎの待ち時間なのですが。途中、長万部の乗り継ぎ2時間はかなり辛そうですね。
残念ながら全区間で唯一、鈍行が運行されていない区間が、ここ、青森と函館の間です。以前は青函連絡船が、青函トンネル開通後は在来線特急で海を渡れましたが、現在は新幹線しか運行されていません。
7日目 旅の終わり 最北の地
さあ、最終日です。最北端の稚内を目指しましょう。
札幌 06:00 ==(函館本線・旭川行)== 08:54 旭川 11:30 ==(宗谷本線快速・名寄行)== 12:52 名寄 14:55 ==(宗谷本線・稚内行)== 19:51 稚内
乗換:2回
時間:13時間51分(乗車9時間12分)
距離:396.2km
乗り換えはたったの2回ですが、距離は400キロ近くあります。また、札幌から同日に稚内までたどり着くためには、この午前6時発に乗る必要があります。
最後の名寄駅から稚内までは、同じ列車に5時間近く乗ったままです。鈍行の旅のフィナーレにふさわしい列車ですね。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
10日間あれば、鈍行でも日本縦断が可能なことがわかりました。
ただし、時間も必要ですけど、座り続ける忍耐力と体力のほうが重要な気がします。
なお、このシミュレーションはこの10連休の初日2019年4月27日に出発したと仮定して行っています。また、検索には「ヤフー路線情報」を利用しました。
今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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