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【お天気コラム】春に三日の晴れなし

こんにちは ウエノです。

毎週月曜日は【お天気コラム】

まずは先週の天気から振り返ってみましょう。

1.先週の天気~雨と高温~

先週は週の前半にまとまった雨が降りました。気温も福岡の2月としては珍しい22.7度を記録。この記録は気温の高い方から並べて観測史上5番目に高い記録となりました。

なお、第1位は1912年2月7日に記録されれた24.7度。25度を超えると夏日なので、2月でもTシャツで過ごせる気温ですね。

2.今週の天気~晴れと雨が交互に~

今週は天気が周期的に変わります。福岡では木曜日と日曜日に雨が降る予報です。両日とも再びまとまった雨になりそうです。高校の卒業式が行われる3月1日の金曜日は降水確率30%ですから、この日は今のところ傘の出番はなさそうです。

気温も週を通じて高めです。最高気温は15~17度と春を感じる温度になってきました。

気温の上昇とともに、スギ花粉の飛散がピークを迎えてますので、過敏な方はご注意ください。

3.お天気コラム~春に三日の晴れなし~

春は天気の移り変わりが非常に激しい季節です。
ことわざでも「春に三日の晴れなし」と、春の天気が変わり易いことは昔から経験的に知られていました。

では、春の天気はなぜ変わりやすいのでしょうか。

それは、「偏西風」の影響を受けやすい季節だからです。

先々週の【お天気コラム】大寒波は温暖化の影響でも取り上げたジェット気流。「偏西風」は上空になるほど強く吹いていて、対流圏の上層部では秒速100mにもなる時があります。この強い「偏西風」をジェット気流と呼んでいます。

このジェット気流も含めて、地球の中緯度地域には卓上的に西から東へ風が吹いています。この風の事を「偏西風」と呼びます。

日本の天気は、台風や寒波の影響を除いて、基本的に西から東へと変わります。天気の変化に大きな影響を与えている要因のひとつが「偏西風」です。

冬の時期に日本へ雪を降らせていたオホーツク高気圧は、春になると段々と勢力が弱くなってきます。代わりに、中国大陸で発生した高気圧が「偏西風」に運ばれて日本の上空へ移動してきます。この高気圧は「移動性高気圧」と呼ばれていて、春や秋に日本に晴天をもたらします。

ところが、冬から早春にかけてのジェット気流は流れが強く「移動性高気圧」は時速40~50キロのスピードで西から東へ移動します。仮に移動性高気圧の幅が東西2000キロあったとしても、日本を西から東へ3日で横断するには十分なスピードです。

高気圧の後ろには必ず低気圧が控えているので、結果的に、春は3日前後で晴れと雨が入れ替わることになるです。

ちなみに、同じように変わりやすい秋の空も「男心と秋の空」「女心と秋の空」と、春と同じようにことわざに使われてます。

どちらも移り気な心を表すことわざですが、「男心は~」が女性への愛情に対してなのに、「女心は~」は、男性への愛情だけに限らず、女性の感情の起伏が激しいことを指しているそうです。初めて知りました。

以上、簡単ですが「春の天気が変わりやすい理由」の説明でした。

今日もここまで読んで読んでいただき、ありがとうございました。

私も毎週金曜日に担当している日刊マガジン【書くンジャーズ】は、今週で12週目を迎えました。人生経験が豊富な12名が日替わりでコラムを更新しています。

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ケンタロウ
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