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10. 障害の理解

介護福祉士 正誤問題集

10. 障害の理解

問題1 失語は、ICIDH(lnternational Classification of lmpairments,Disabilities and Handicaps : 国際障害分類)における能力障害である。
答1.✖
失語は、ICIDH(国際障害分類)における機能障害である。

問題2 職場復帰困難は、ICIDH( 国際障害分類)における能力障害である。
答2.✖
職場復帰困難は、ICIDH(国際障害分類)における社会的不利である。
 
問題3 答DL(Activities of Daily Living:日常生活動作)の障害は、ICIDH(国際障害分類)における能力障害である。
答3.〇
ADL(日常生活動作)の障害は、ICIDH(国際障害分類)における能力障害である。

問題4 ICF(lnternational Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の社会モデルでは、障害は環境によってつくり出されるものである。
答4.〇
ICFの社会モデルでは、環境因子によって心身機能および身体構造の機能障害が生じたり、活動の制限が生じたり、社会参加の制約が生じたりするとしている。

問題5 バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen,N.)は、ノーマライゼーション(normalization)の理念を最初に理論化した人物である。
答5.〇
バンク-ミケルセンは、デンマークで、ノーマライゼーションの理念を最初に理論化し、ノーマライゼーションの父と呼ばれた。その考えは、障害者が当たり前の生活を送れるように、その生活条件をノーマルにしていく環境を提供することにあった。

問題6 ニィリエ(Nirje,B.)は、ノーマライゼーション(normalization)の理念を8つの原理にまとめた人物である。
答6.〇
バンク-ミケルセンの影響を受けたスウェーデンのニィリエは、ノーマルな社会生活の条件を8つの原理にまとめ、通常の暮らしにできるだけ近い生活を実現しようとした。

問題7 1981(昭和56)年の国際障害者年は、ノーマライゼーシ∃ン(normalization)の理念を社会に広める契機となった。
 答7.〇
ノーマライゼーションの理念は、北欧で始まり、欧米で発展していった。1981(昭和56)年の国際障害者年において、「完全参加と平等」というテーマのもと、ノーマライゼーションの理念が広く社会に知られるようになった。

問題8 世界保健機関(World Health Organization:WHO)によるリハビリテーションの定義で、「利き手の交換」が該当するものとして、職業的リハビリテーションがある。
答8.✖
世界保健機関(WHO)によるリハビリテーションの定義で、「利き手の交換」が該当するものとして、医学的リハビリテーションがある。

問題9 障害の権利に関する条約で、国際条約上初めて取り上げられた概念として「合理的配慮」がある。
答9.〇
障害者の権利に関する条約の第2条において、「『合理的配慮』とは、障害者が他の者との平等を基礎として全ての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整」と定義されている。

問題10 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)における合理的配慮とは、すべての障害者に同じ配慮をすることである。
答10.✖
障害者差別解消法における合理的配慮とは、障害者の性別、年齢および障害の状態に応じて配慮することである。

問題11 障害者差別解消法は、共生社会の実現を目指している。
答11.〇
障害者差別解消法は、「全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に資すること」を目指している。

問題12 「ソーシャルインクルージョン(social inclusion)とは、共に生き、支え合うことである。
答12.〇
ソーシャルインクルージョンでは、社会的に孤立、排除されやすい人々を社会の構成員として共に生き、支え合うことで、自立した生活を実現することを目的としている。

問題13 老人性難聴(presbycusis)の特徴として伝音性難聴に分類される。
答13.✖
老人性難聴は感音性難聴であることが多い。感音性難聴は内耳から聴覚中枢の間で音の振動が電気的な信号に変換されて伝わる部分に障害があることをいう。

問題14 老人性難聴(presbycusis)の特徴として、高音域から聴力の低下が始まる。
A14.〇
老人性難聴は、特に高音域の聴力が著しく低下するため、人との会話の面で不便が生じる。高音域に比べ、低音域での聴力にあまり変化はない。

問題15 感覚性失語症(sensory aphasia)では、聞いた話を理解することができない。
A15.〇
感覚性失語症の特徴は、聞いたことや読んだことを理解できない、復唱ができない、または流暢に言葉は話せるが、錯語となったり書字が正確にできない等である。一方、言葉の流暢さはないが、聞いたことや読んだことが理解できるのは、運動性失語症(motor aphasia)である。

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