4. 介護の基本
介護福祉士 正誤問題集
4. 介護の基本
問題1 介護福祉士になるには、都道府県知事に申請し登録しなければならない。
答1.✖
介護福祉士になるには、指定登録機関に申請し登録しなければならない。
問題2 刑事罰に処せられた者は、どのような場合も介護福祉士になれない。
答2.✖
刑事罰に処せられた者でも、その執行が終わり、あるいは、執行を受けることがなくなった日から2年を経過すれば、介護福祉士になることができる。
問題3 社会福祉士及び介護福祉士法の規定では、介護福祉士国家試験に合格した日から、介護福祉士を名乗ることができる。
答3.✖
介護福祉士国家試験に合格し、厚生労働大臣の指定する指定登録機関に介護福祉士の登録をした者のみが、介護福祉士を名乗ることができる。
問題4 介護福祉士の業務を介護福祉士が行うことは禁じられている。
答4.✖
社会福祉士及び介護福祉士法では、介護福祉士の名称を介護福祉士でない者が使用することは禁じられているが、介護福祉士の業務を介護福祉士でない者が行うことは禁じられていない。
問題5 社会福祉士及び介護福祉士法に基づいて、介護福祉士は、常に担当する利用者の立場に立って業務を行う義務がある。
答5.〇
社会福祉士及び介護福祉士法に「その担当する者が個人の尊厳を保持し、自立した日常生活を営むことができるよう、常にその者の立場に立って、誠実にその業務を行わなければならない」と誠実義務が規定されている。
問題6 介護福祉士は、信用失墜行為をした場合、罰則により1年以下の懲役または30万円以下の罰金に処せられる。
答6.✖
社会福祉士及び介護福祉士法では、介護福祉士が信用失墜行為をした場合、登録の取り消し、または期間を定めて名称の使用を停止する、と規定されている。懲役または罰金の規定はない。
問題7 施設入所前の生活の楽しみを継続できるように勧めることは、ノーマライゼーシ∃ン(normalization)の考え方として適切である。
答7.〇
ノーマライゼーションの考え方は、普通の生活に近づけることである。そのため、施設入所前の生活の楽しみなど普通の生活を継続できるように勧めることは、適切である。
問題8 介護における自立に向けた支援で大切なことは、介護を受けていても社会参加できるように支援することである。
答8.〇
たとえ介護が必要になっても、その人の状況に応じて、できる限り社会参加することができるように支援することが大切である。
問題9 エンパワメント(empowerment)の考え方は、利用者が自ら力を回復し、自分たちを取り巻く問題状況を解決していけるようにしようというものである。
答9.〇
エンパワメントとは、人が本来もっている能力(パワー)を発揮できない状態に着目し、パワーを増強していくことによって、利用者が主体的に問題を解決できるようにしようというものである。
問題10 「ストレスがたまると、活力が低下する」のは、ICF(lnternational Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の視点に基づく環境因子と心身機能の関連を表している。
答10.✖
「ストレスがたまると、活力が低下する」のは、ICF(国際生活機能分類)の視点に基づく健康状態と心身機能の関連を表している。
問題11 「床面の性状が柔らかいと、バランスを崩す」のは、ICF(国際生活機能分類)の視点に基づく環境因子と心身機能の関連を表している。
答11.〇
「床面の性状が柔らかいと、バランスを崩す」のは、ICF(国際生活機能分類)の視点に基づく環境因子と心身機能の関連を表している。
問題12 リハビリテーションは、障害が固定してから開始される。
答12.✖
リハビリテーションのなかの医学的リハビリテーションには、発症してからできるだけ早い段階でリハビリテーションを開始するという特徴がある。
問題13 リハビリテーションの理念を表す用語として、全人間的復権がある。
答13.〇
リハビリテーションは、単に機能回復訓練のことをいうのではなく、障害のために人間的生活条件を阻害されている人の全人間的復権を目指す技術、および社会的、政策的対応の総合体系を意味する。
問題14 これまでの生活を続けるために訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することにした利用者への訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、気持ちを切り替えるために、家具の配置を換えることは適切である。
答14.✖
家具の配置を換えることは、これまでの生活を変えることになり、「これまでの生活を続けるため」という訪問介護の利用目的に合わないため、適切でない。
問題15 これまでの生活を続けるために訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することにした利用者への訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、利用者の意向を確認して、今までどおり畳で布団の使用を継続することは適切である。
答15.〇
今までどおり畳で布団の使用を継続することは、「これまでの生活を続けるため」という訪問介護の利用目的に合っており、利用者の個別性を尊重した対応であるため、適切である。
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