話合い無しで進む”コミセン建替え”と”福祉センター新築”を止めたい
今、滑川町では2つの公共施設を新築する計画が進んでいます。コミュニテイーセンターの建替えと(仮称)福祉センターの新設です。住民が利用する施設なのに、役場の中だけで計画が進み、年度途中の補正予算で1千万円を超える設計委託料が2件も出てきました。その性急さ、説明の少なさ、計画の浅さ、既存計画や統計数値を鑑みない点に、強い疑問を持っています。町へ、2件の施設計画につき、一度立ち止まることを求めていきます。
コミセン建替計画
6月議会の補正予算で初出。補正予算での審議をすることになりました。
「どこにつくるのか」の協議をせずに、いきなり業者委託はおかしい!
古くなったコミュニテイーセンターを新築する、とだけ聞けば多くの方が歓迎するでしょう。しかし、その裏で意味する事は「市野川以南・森林公園駅周辺の地域に公共施設は作られないまま」という事。こういった関連事項を説明せずに進めるべきではありません。都合の悪いことは表に出さず、歓迎されそうな面だけを町民にアナウンスして進めるやり方を、私は見逃せません。
施設整備は金額も大きく、生活への影響も大きい。それを補正予算で出してくるのはおかしい。(補正予算は災害・景気の急変等により臨時的に行うのが原則です。他には、職員や人口変動等による固定費の微調整が、補正予算に入ります。)
福祉センター建設計画
9月議会の一般質問による追及でわかった事を整理します。
① 大塚町長の選挙の際「社会福祉協議会のために新施設をつくる」という公約があった。
② 子ども家庭総合支援拠点は令和5年4月から、既に役場福祉課内に2人を配置し業務を開始している。これに新施設を与えたい。
まず、この2事業のために新施設が必要でした。施設建設にはお金が必要です。その資金を考えていたところ、B&G財団の「子ども第三の居場所事業」助成金をみつけ、「チャンスの女神は前髪しかない!」と町行政(町長)は、急ぎ飛びつきました。
この助成金申請は、福祉センター構想が公にされる前から進められており、今は助成金を獲得できたから進めなければならない、という流れで町は進めています。
役場隣接「町の中心部」に建設しなくてはいけない理由のひとつが、②子ども支援拠点のシステム構築費です。隣接させない場合は、システム構築費用が増大します。
******持論*********
役場の論理だけで、利用者側の視点が欠けています。子ども居場所事業は資金を得るためのオマケに近い。だから利便性や距離が検討されないのです。
50年後-80年後も多くの人が便利に使える「ここにあって良かった」と思われる施設をつくりたい
滑川町の地形をみてほしい。丘陵の端に位置し、市野川を境に川以南が関東平野へとつながっていく。
また、丘陵(坂)を超えないと市野川以南の人は「町の中心」へ行くことができない。
鉄道駅近くに人口は集まり、平野部に人は集まる。今後も市野川以南の方が、人口密度は高いであろうと予測される。
*建物耐用年数50-80年
町の公共施設の配置はデータに基づき考えてほしい!
町民が多い地域なのに公共施設が少ない。これは、災害時の避難場所もない、ということ。ここを議会で聞きました。
みなみ野.都.羽尾の市野川以南の地区は(災害避難計画から)取り残されていると思うか?
町の回答
「取り残されていると思う」
その認識がありながら、役場周辺に2つの公共施設建設を町長は進めようとしています。
「1つ公共施設を役場周辺に新設した時点で、市野川以南に(森林公園駅周辺エリアに)公共施設新設は無い」
とも町は発言しています。
この計画を、私は止めたい。
止めて、私たち生活者の手に取り戻し、何が必要か・何が不要か・どこにあったらいいか。
そんなことをみんなで話したい。公民館も子どもの居場所も、暮らす人の意見を聞いてから作るべきです。
そういうやり方に変えていきましょう。