THE BLANK備忘録(好)

THE BLANKが、終わってしまった。

5月に抽選が色々決まって、9月の自分の幸せのためにお金を出してるんや...って思いながら4万弱を絞り出したあの日々も遠く過ぎてしまい、ついに千秋楽を迎えてしまった。

この喪失感ってなんなんやろ。アイドル・役者さんを応援するにあたってこの感情は当たり前というか、生ものを披露する職業を応援してるんやから消え行くキャラクターが常にいて、今後一生見直せないものがあるのは把握してるつもりなんやけど。

4枚当たって、あともう一枚でコンプリやねんけど...って渋ってでも結局譲ってもらって、でもコンプリってやりすぎたなって後悔して、時代劇やから途中でおもんなくなったり寝てもうたらどうしよって心配したり、売ろうとしてみたり、でも実際行ったらそれまでの心配が全部なくなってほんまにあの3日間は2秒で過ぎた。

アドリブ部分も毎回違って、何回見てもずっと新鮮でずっと面白かった!みなさんのキャラの濃さが濃すぎず薄すぎず、アンサンブルの皆さんも一人一人存在意義があったのも個人的にはとてもお気に入りです。

演出脚本が素敵やったのはもちろん、それに加えて表情が好きとか顔がいいとかはあるんやけど、佇まいとかシルエットがもう好きで仕方なかった。袴ってだけでトキメキ散らしてたけど、舞台上で見たたすき掛けのあの一連の流れが強く美しく、意思が詰まってて、あの一瞬で着物のあの袖の無駄な長さに初めてありがたみを感じた。

塩の道が完成し、上方に引っ越してから自信もさらについた門左は刀も差して、しぐさも自信に溢れていた。眉毛の上げ方、声の潜め方、話のそらし方など、たまにしかふざけない所謂意識高い系生き字引門左衛門から一皮も二皮も向けていた(にも関わらず昔の門左の面影が残る芯の強さも)のが一回の暗転だけで表現されていた。刀を差して袴を身に着けた門左は今まで見てきた中で一番男前やったし、あの時目に一生懸命焼き付けたあの姿は門左としても、文一としても絶対に忘れない。

ほぼ一緒にセリフを言えるパートがあったり、何回見てもほー...って見惚れるしかないシーンもあったり、双眼鏡を一生懸命のぞき込んで目がしぱしぱしたり。何回も見る価値のある舞台だったと思う。ほんまにTHE BLANKに出会えてよかった。

もはや5回観劇した後は、文一が好きなのか門左が好きなのかわからないと思ったけど、結局そんな自分と全く違う素直でまっすぐなキャラクターをも憑依させられちゃう文一が好きなんやろな。春馬のキンキーブーツを見た時も、かっこいいとかきれいとかを超越して人として魅力的というか、魅力的な土台をもってそこに素晴らしいキャラクターを載せられる役者さんやな、と思った。特に普段の文一が気だるげ人見知りやけどおもろい変人照れ屋さんなのもあって、舞台上に立つとここまでも変わるのが尚更愛おしくなるよね。

千秋楽を迎えて門左という存在がこの地球上から消えた今、日常生活の節々でTHE BLANKを思い出してしまうことがツンプルに辛い。もんもんもんざが突然脳内再生されたり、なんかわからんけどセハルディムとかエミリオとか何の脈略もなく劇中の単語が浮かんだり、そうそう!って言ったら心の中で塩の道塾生4人が一緒に言ってくれたり、完全に日常生活に支障をきたしてる。コンサートとかってオーラス迎えてもまあまあ円盤化の保証があるし、走り抜けた!っていう感覚が強くて、別になにか違う存在になってるわけじゃなくてしいて言うならその人は自分のアイドル像を思い描きながら演じてるだけで、なにか人格として変わるわけではないやん。でももう一生あの袴にあの刀を持ってあのセット(照明によって変幻自在なあの謎の岩肌)の前で門左というキャラクターを見れないと思うとやっぱり喪失感が止まらん...あの時あの場所に確実に存在したTHE BLANKという作品を心に刻みながら強く生きていきたいです...せめて早く誌面で見たいなあ...出た分だけ買うから...!

でもなんやかんや、次の作品は次の作品で全力で楽しんじゃうんやろな、チョロオタやし。待ってろ50Shades!チケもう一枚増やすかはお給料が出てから決める!今日からその次の舞台の応募も始まったし!2019後半はとりあえず文一に捧げる!好き!

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